混乱

2010年05月14日 23:56

PM 04:15
この時刻予報では晴れとなっていたが、湘南海岸の空は、その大部分を雲に覆われていた。
その雲の合間から、時折太陽が顔を出して、海岸に長い影を作る。

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気温はこの時期としては低く、吹く風も冷たい。私は思わずジャケットの襟を立てた。


私と相前後して、MMさんがエサ場にやって来た。
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ヘアスタイルが変わっていたので、最初誰だか分からなかった。


このMMさん、一見強面風だが、実際は陽気で面白い人である。
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MMさんも大の猫好きだ。


水を飲んでいるミケに、サンマが近づいていく。
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気配を感じたミケは、おもむろに振り返った。


サンマと眼を合わせたミケの表情が、にわかに怒気を帯びてきた。
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ミケが低い唸り声を発しはじめた。


しかし今日のサンマは、ミケの威嚇に対して一歩も引く気配がない。
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いつもと違うサンマの反応に、ミケも戸惑いを感じているようだ。


ミケがゆっくりと、その場から離れていく。
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とどのつまり、サンマがミケを追い払った格好になった。
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今日のサンマいつもと違う、私はその時そう感じた。


MMさんは昼過ぎから歩き続けていた。最近急に増えた体重を落とすために‥‥
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ミケが、今日最後の陽射しを浴びていると‥‥
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サンマが現れた。


サンマの接近を知ったミケは、居住まいを正した。
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そしてサンマと眼が合わないよう、少し顔を背けた。


先に動いたのはサンマだった。
しかし、目標はミケではなかった。サンマはエサ場へ駆けていった。

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どうやら腹が減っているらしく、サンマは余ったエサを置いてある場所へ直行した。


しかし、そこにエサはなかった。
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ついにカラスが、ここへ侵入する術を知ったようだ。


その時、ブースカさんがエサ場を訪れた。
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ブースカさんは、サンマを愛しそうに撫ではじめた。


「今日は時間がないから、これで帰るね」二匹にそう言いながらブースカさんは立ちあがった。
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ミケとサンマは、また微妙な距離で残された。
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今度動いたのは、ミケだった。
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小走りで遊歩道の奥へ逃れたミケが、サンマを振り返った。


そのミケに、サンマはゆっくりと近づいてきた。
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いつもの甘ったるい鳴き声を発しないサンマから、私は余裕のようなものを感じた。
「いつものサンマらしくないな‥‥」



さらに、ミケが遊歩道の奥へと移動した。
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サンマは慌てることなく、悠然と歩いてくる。
そのサンマを見て、ミケが防風林の中へ逃げようとした、その時だった。



サンマの態度が豹変したのは‥‥
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サンマは、いきなりミケに迫っていった。潅木を挟んで、ミケとサンマが対峙した。


私からはミケの表情しか見えない。その表情は、嫌悪や怒りより怯えが勝っていた。
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それを証明するように、ミケが後退しはじめた。







この間の写真はない。

いや、正確に言うと使える写真がないのだ。

既に薄暗くなっていた防風林での二匹の激しい動きに、

私のコンデジはてんで役に立たず、数枚のブレた画を記録しただけだった。

と、言うことでいきなり次のシーンへ飛びます。








サンマが松の木を見上げている。
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サンマは、一点を見つめたまま微動だにしない。
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そのサンマの視線を辿っていくと‥‥


そこに、ミケがいた。
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松の木に登ったミケが、サンマと私を見下ろしている。ミケが木に登ったのを、私は初めて見た。


サンマは鋭い眼で、ミケを見つめている。
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二匹の睨み合いは、このあともしばらく続いた。


その間、サンマは何度か松に登ろうとしたが‥‥
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日頃の暴食が祟り、2mも登れず、その度に地面へ落ちてきた。


ついにサンマは、登るのを諦めたようだ。
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そして、いつもの甘ったるい声で鳴きはじめた。


そのままサンマは、防風林を西ヘ向かっていった。
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私の頭は少し混乱していた。
最近二匹の力関係が逆転したとか、サンマが求めているのは母性愛ではないかとか言った、ここ数日の記事内容を真っ向から否定するようなサンマの行動を目の当たりにしたからだ。
母性愛を求める相手に対し、木の上に追い詰めるようなことは普通しないと思う。
このことで、サンマがミケに何を求めているのか、私は全く分からなくなった。



エサ場に戻りさっきの松の木を見たが、ミケの姿は既になかった。
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私はにわかに心配になり、ミケを捜した。
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「いったい、どこへ行ったんだミケのヤツ」


防風林の奥に、ミケはいた。辺りは既に夕闇に包まれている。
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私が近づいても、ミケは振り返らない。


ミケもサンマの意外な行動に、ショックを受けているようだ。
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そんなミケを数回撫でて、私はエサ場をあとにした。


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追跡

2010年05月12日 23:48

PM 04:25
昨日から降り続いた雨は、昼過ぎに完全に止んだ。
私が湘南海岸に足を踏み入れた頃には、二日振りの青空が覗いていた。

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ミケが所在なさそうに、独り座っていた。
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私の訪問を、ミケはまだ気づいていない。


気配を感じ、ミケが振り返った。
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しかしミケの表情は私を歓迎しているものではなかった。
「何だよ、無愛想なヤツだなぁ」



サンマはいつもの場所で、いつものように鼻水を垂らしていた。
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私はサンマに気づかれないように、そっとティッシュを取り出した。


そしてサンマの鼻水を念入りに拭き取った。
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ミケが私のあとを追ってエサ場の外へ出てきた。


そして爪研ぎをはじめた。ミケの爪研ぎを見るのは三日振りになる。
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ミケは爪をとぎながら、大きなあくびをした。


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一仕事終えたミケは水をたっぷりと飲み‥‥
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残っていたエサを食べはじめた。


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エサを食べ終えたミケは最初にいた場所に戻り、座りこんだ。


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ミケの横顔が穏やかに笑っているように見えた。


サンマも水を飲むため西の植込みから出てきた。
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ミケがサンマに何やら文句を言っている。
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おそらく「そこはワタシの場所、どきなさい!」とでも言ったのだろう。
サンマはすぐに場所を譲った。



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ミケに冷淡な扱いを受けたせいなのか、サンマは防風林を西へ向かっていった。
私はサンマのあとを追った。



しばらく行った所で、サンマが立ち止まった。
「ここが目的地なのか?」

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サンマは西を見つめている。


そしてサンマは再び西へ向かって歩を進めはじめた。
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猫おばさんが置いたペットボトルの水を飲むサンマ。
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しかしそのペットボトルには、ほとんど水が入っていなかった。
サンマは底に残った水を舐めるように飲んでいる。



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サンマは遊歩道を北に向かって歩きはじめた。どうやらサンマにこれと云った目的はなさそうだ。
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サンマがまた立ち止まった。


そして周囲を鋭い眼で見回しはじめた。
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その時、サンマの視線が止まった。
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サンマは防風林の奥に、何かを発見したようだ。


サンマは一点を凝視して動かなくなった。
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ややあって、サンマは姿勢を低くしゆっくりと潅木の下を進みだした。


私の目では、サンマが何を発見したのか確認できない。
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少なくとも、防風林の中に動くモノは見えなかった。


サンマが私の目の前をそろりそろりと進んでいく。
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私はコマ送りの映像を観ているような錯覚に囚われた。


サンマは潅木の下にうずくまり動かなくなった。
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そこはボス母のエサ場のすぐ近くだった。


10分経っても、サンマに動く気配は感じられない。
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結局、サンマの発見した獲物が何なのか、私には分からなかった。


エサ場へ戻ると、ミケが小屋の中で眠っていた。
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私は静かに小屋から離れた。


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雨に濡れそぼって

2010年05月11日 23:48

PM 03:40
小雨が降る湘南海岸。江ノ島は雨に煙りその姿を消していた。

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烏帽子岩も霞んで模糊としている。


ミケは小屋の中で身体を丸くし眠っていた。
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サンマの姿はどこにも見えない。
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この雨の中、サンマはいったいどこへ行ったんだろう?
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私は取りあえずいつものように西へ向かった。
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運良く最初に訪れたボス母のエリアでサンマを発見した。
「何やってんだ、あいつは‥‥?」

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「サンマおいで、一緒にエサ場へ帰ろう」と私はサンマに声をかけた。


するとサンマは私のあとをトコトコとついてきた。
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途中、サンマは道路に溜まった雨水を飲み始めた。
「サンマ、そんな水飲むなよ。エサ場の水を飲めばいいだろ」

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エサ場に戻ったサンマの身体は雨に濡れていた。


そしてサンマは、いつもの場所へ座りこんだ。
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サンマの表情は冴えない。どこまで行っていたのか知らないが疲れているようだ。
「サンマ、舌出てるぞ」



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しばらくすると、サンマは眼を閉じて動かなくなった。


私は二匹が起きるまで海岸を散歩することにした。この展望台に登るのは何年振りだろう。
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天気が良く空気が澄んでいれば、正面に大島が望めるのだが‥‥


江ノ島がシルエットながら、その姿を現した。
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この頃空が少し明るくなり、そぼ降っていた雨も止んだ。


エサ場に戻ると、ミケが柵の外へ出ていた。
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ミケの表情も冴えない。


あらしさんがエサ場にやって来た。
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ミケは好物のジャーキーをもらう。


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そこへ自分のエサを食べ終えたサンマが近づいてきた。
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サンマの目的は明らかだ。ミケの食べ残したエサが欲しいのだ。


ミケがサンマを険しい眼で睨んだ。
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するとサンマは慌ててエサ場の奥へ逃げていった。サンマがひどく滑稽に見えた。


ミケとサンマ‥‥
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この二匹の力関係は、近頃明瞭になってきた。


サンマがあらしさんの陰からミケのエサを窺っている。
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執拗にミケのエサを狙うサンマ。
「サンマ、頼むから男(オス)としてこれ以上卑屈なまねはやめてくれ」

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その様子を見たあらしさんが、サンマに追加のエサを与えた。


ミケはそんなサンマを視界の隅にも入れたくないのか、身体の向きを逆にした。
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いったいミケはサンマの存在をどう思っているのだろう。
やはり邪魔なだけなのか、それとも必要以上に近づかなければいてくれた方がいいと考えているのか‥‥私には判らない。



ミケの表情がいっそう暗くなったように見えた。
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その時、ウータンさんとブースカさんが現れた。ミケはウータンさんの足元に擦り寄っていった。


その隙をついて、サンマがミケのエサに食らいついた。
私はサンマのこういうセコイところが気にくわない。

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エサを食べ終えたサンマが、何気なくふたりに近づいた。
サンマの次の目的が何であるか、私は察していた。



ブースカさんがサンマの顎を撫でた、その次の瞬間だった。
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サンマがいきなりブースカさんの膝に跳び乗った。


私の思ったとおり、サンマはブースカさんの膝を狙っていたのだ。
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ウータンさんがミケを膝に乗せ、ダブル膝乗せができあがった。


実はこのふたり、雨が降る午前中にもエサ場を訪れ、二匹を膝に乗せていた。
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その時は、大きな傘と椅子を用意したと言う。


ブースカさんが膝から下ろそうとすると、サンマは必死にそれに抵抗する。
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そして再びブースカさんの膝の上に乗っかった。
ブースカさんはそんなサンマを優しく抱きかかえた。



二匹のお楽しみタイムも終わりを告げた。
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それでもミケは未練がましく、ウータンさんの足元にうずくまった。
この時、再び雨が降り出してきた。



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ふたりが帰ったあとも、ミケはその場から動こうとしない。


サンマは雨に濡れるのを嫌い、いつもの場所へ戻った。
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しかしミケは雨に打たれながら待っている、ウータンさんとブースカさんが戻ってくるのを。
ミケは今日二度ふたりに会い膝に乗せてもらった。だから三度目もあると思っているのだ。
「夕方ミケちゃんを膝に乗せると切なくなるの」ねこみどりさんの言葉の意味が解った気がした。



そこへひとりの少年が通りかかった。
立ち止まってミケを見つめていたその少年に「その猫はおとなしいから触っても大丈夫だよ」と、私は声をかけた。少年はためらいがちにミケを撫で始めた。

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私が「家に猫はいるの?」と訊くと、少年は「四月から飼い始めた」と小さな声で応えた。
その猫は里親制度をつかって家に来たと言う。



いつまで経ってもその場から離れないミケを見兼ねた私は、抱いて小屋まで連れていった。
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20分近く雨に濡れそぼったミケの身体はぐっしょりとしていた。
そして、いつもより少し重かった。



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敵対

2010年05月10日 23:53

PM 03:30
湘南海岸は灰色の雲にすっぽりと覆われていた。
海は凪いで湖のように静まり返っている。そんな海にサーファーは誰一人いない。

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地曳網船が跡形もなく消えていた。砂浜の窪みが船のあったことを物語るだけだ。
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この窪みもやがて消えてしまう。私は今になって気づいた、あの船の名を知らなかったことを。


ミケがエサ場の真ん中にすわり周囲を見回している。
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「あんな所で何をしてんだ?」


ミケは私の姿を認めると、ゆっくりと近づいてきた。
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サンマはいつもの場所にいた。
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今日も鼻提灯をぶら提げている。


私が後ろ向きでティッシュを取り出している間にサンマは消えていた。
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サンマは防風林の方へ駆けていく。


そして潅木の下へ逃げこんだ。
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ミケはその一部始終をジッと見ていた。
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私にはミケの口元が笑みを含んでいるように見えた。


しばらくするとサンマが戻ってきた。水を飲むために‥‥
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そのサンマにミケがゆっくりと近づいていった。
「ミケのヤツ、何するつもりだ?」



ミケが水を飲んでるサンマに小さな唸り声を出して威嚇している。
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するとサンマは慌てて植込みの奥へ逃げていった。
「情けないヤツだなぁ」



サンマがいなくなると、ミケはおもむろに水を飲み始めた。
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「今頃爪研いでも遅いよ」


水を飲み終えても、ミケはその場から動こうとしない。
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サンマは植込みの中でミケがいなくなるのを待っている。


私は散歩がてら西へ向かった。
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西のエサ場。
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草むらの中にブッチが独りでいた。


以前は身体を触らせてくれたブッチだが、最近は警戒の眼で私を見る。
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しかし私が側に行っても逃げることはない。
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ブッチは大きな伸びをして‥‥


ゆっくりと歩いていった。
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このあとブッチはねぐらの中へ潜り込んだ。


ミケのエサ場に戻ると、ミケが柵の外にいた。
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私を振り返ったミケの表情は少し硬かった。
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「ミケ、何でここにいるんだ。何かあったのか?」


そこへ長靴おじさんが現れて「チビ太郎見なかった?」と訊いてきた。
チビ太郎がエサを食べたあといなくなったと言う。

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「やっぱりここにいやがった」長靴おじさんはそう言うと、私に目で合図をした。


私がうしろを振り向くと、すぐ近くにチビ太郎がいた。
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長靴おじさんが近づくと、チビ太郎は防風林の奥へ逃げてしまった。
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おじさんが帰っても、チビ太郎はミケのエサ場から離れようとしない。


私がしばらく側にいると、チビ太郎は諦めたように遊歩道を東へ向かった。
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そして植込みの中へ姿を消した。


私がサイクリングロードに出たら、携帯片手に楽しそうに散歩するふ~さんと遭遇した。
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ハッピーちゃんは、いつもの穏やかな表情で私を見つめる。


ねこみどりさんがエサ場を訪れた。ミケは甘えた声で鳴きながら、ねこみどりさんにまとわりつく。
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ねこみどりさんにチビ太郎のことを話している時、「あの茶色いのは‥‥?」とねこみどりさんが防風林の奥を指差した。


チビ太郎が舞い戻っていた。チビ太郎は長靴おじさんの家に帰ってなどいなかった。
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サンマはうしろにいるチビ太郎に気づいていない。
「サンマ、うしろを見ろ。チビ太郎がいるぞ!」



ミケがねこみどりさんにエサをもらっていると‥‥
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サンマが防風林から出てきた。


ねこみどりさんの新技『ダブル手ずから』
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サンマがねこみどりさんの隙をついて膝に跳び乗った。
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ねこみどりさんとサンマが見つめ合う。
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ミケがその様子を横目で見ている。ミケの悔しさは察するに余りある。


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ミケが態度でねこみどりさんに訴え始めた。


ミケは自分の順番が来るのをジッと待つつもりだ。
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しかしねこみどりさんは「夕方ミケちゃんを膝に乗せると切なくなるの」と言ってミケを膝に乗せることはなかった。
ねこみどりさんの気持ちが何となく分かる気がした。



ねこみどりさんがミケに別れを告げる。しかしミケはそっぽを向いている。
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サンマの見送りを受けて‥‥


ねこみどりさんは家路についた。
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問題はチビ太郎だ。
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サンマがやっとチビ太郎の存在に気がついた。
「サンマ、お前鈍すぎるぞ」



サンマとチビ太郎が対峙した。
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辺りは夕闇が濃くなりつつあった。


サンマがチビ太郎に接近した。まさに一触即発の状況だ。
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チビ太郎は大きな唸り声を上げ、不敵な顔でサンマを睨みつけた。
どう見てもサンマに勝ち目はない。



私はチビ太郎を追い払うのを諦め、サンマを抱きかかえて小屋の前まで連れてきた。
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「サンマ、チビ太郎には近づくんじゃないぞ」私はそう言い残してエサ場をあとにした。


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木陰

2010年05月09日 23:52

AM 09:55
今日の湘南海岸は初夏の様相を呈していた。

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賑わう砂浜でIおばさんと遭遇した。今日も小石収集に余念がない。
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Iおばさんは「ミケとサンマはエサ場にいたよ」と言い残して砂浜をあとにした。


ミケは日向ぼっこデッキにいた。
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見ると、気持ち良さそうに眠っている。


ところがサンマは既にいなくなっていた。
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眠っていたはずのミケが、私の気配を感じて起きてきた。
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「ミケ、今日は暑いくらいだなぁ」


するとミケは近くの柵で爪とぎを始めた。
ミケエリア100509-04.jpg
暑さのせいなのか、今日の爪とぎはあっさりとしたものだった。


エサ場の真ん中でオシッコをするミケ。
ミケエリア100509-05.jpg
「おいミケ、後始末は?」
これも暑さのせいなのか‥‥?



ミケはサイクリングロードまで出てきた。
ミケエリア100509-06.jpg


しかし水を飲むため、すぐにエサ場へ戻った。
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そして木陰にうずくまった。これは完全に暑さのせいだ。


ミケエリア100509-08.jpg


「さて今日も西へ行ってみるか」
ミケエリア100509-09.jpg


ボス母のエサ場。ここもカラスの標的になっている。
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しかしここのエサはネットと針金でしっかり護られている。


風景100509-03.jpg


ボスエリア。
ボスエリア100509-01.jpg
ここは既にカラスの被害に遭っていた。サンマの姿はどこにもない。


西のエサ場。
西のエサ場100509-01.jpg
食べ残されたエサがあった。このエサを食べたのが野良なのかカラスなのか、私には判断できなかった。


ミリオンのエサ場。今日はミリオンがエサ場にいた。
ミリオン100509-01.jpg
耳疥癬は左の耳まで侵し始めていた。ミリオンは痒さのためか、しきりに頭を振る。


漁港。
漁港100509-01.jpg


デッキの上で一匹の野良が寝ている。
漁港100509-02.jpg
私の気配で目を覚ましたようだ。


今日漁港にいたのはこの一匹だけだった。
漁港100509-03.jpg
病院通いをしている野良は、まだ戻っていないようだ。


ここには三匹の野良がいた。
漁港100509-04.jpg
はたして今後三匹が揃うことはあるのだろうか?


船宿エリア。
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水上バイクの上で昼寝をしている野良が最初に目に入った。



近くの水上バイクの上に、もう一匹。
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涼しい日陰で気持ち良さそうに眠っている。


静かに近づいたつもりだが、野良の耳は私の足音を聴き逃さなかった。
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しかしその眼に警戒の色は見えない。


白猫は私の気配を感じ、警戒の眼を向けている。
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やはりこの猫、ミリオンに似ている。この白猫も左眼を病んでいるようだ。


私が振り向くと、三毛猫が目の前にいた。
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私を警戒している様子は窺えない。


その三毛猫は私のあとをついてきた。
船宿100509-05.jpg
私が振り返ると、歩みを止めた。


私が側に寄っても逃げる気配は感じられない。
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「なあ、新入りのチビはまだここにいるのか?」


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最初に見た野良が地面に横たわりながら、私の様子を観察している。


結局、前回見かけたチビ猫と母親代わりの義母猫には会えなかった。
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この事が吉兆なのか凶兆なのか、まだ判らない。


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ミケは私がエサ場を離れた時と同じ場所にいた。
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「あれからずっと動かずにいたのか?」


そこへサンマが防風林の奥から姿を現し、用を足し始めた。
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そのサンマの姿を見たミケは、私の方へ逃れてきた。


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ミケはサンマの横をゆっくりと通り‥‥
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私の陰へ隠れるようにうずくまった。


サンマが鼻提灯を作っている。
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私はサンマの鼻水を念入りに拭き取った。
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以前は鼻水を拭き取られると逃げていたが、今はそんな素振りを見せることはない。


ミケが再び私の足元に来てうずくまった。
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しかしそこはサンマのいる場所に近かった。


そのことに気づいたミケは慌ててその場を離れた。
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「ミケ、お前も鈍いなぁ」


サンマも暑さを避けるため、潅木の陰へ移動した。
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ミケは木陰にうずくまった。
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するとミケの飛び柄の上に、木漏れ日が新たな飛び柄を作った。


この地曳網船は明日の朝解体される。
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私がこの船を見るのは、これが最後になるだろう。


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