朗報と悲報

2010年08月23日 23:18

私は久し振りに、早朝の湘南海岸へ足を運んだ‥‥ある目的を持って。
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その目的とは、この人に会うためだ。
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この人の名はSさん‥‥船宿エリアを担当するボランティアだ。


既に、ここに棲む12匹の野良達は、Sさんから与えられたエサを食べ終えていた。
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Sさんを紹介してくれたゆきママさんも、駆けつけてくれた。


Sさんは、毎日この自転車で20分かけて自宅からここへやって来る。
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そして野良達にエサを与え、病気や怪我をした野良がいたら病院へ連れて行く。


マサムネ達がこうして生きていけるのは、Sさんのお陰だ。
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Sさんからは、マサムネやコジローの出自について貴重な情報を得ることができた。


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さらに、この三毛猫の存在の大きさも教えてもらった。


猫缶を与えた後に、午後のエサもトレイに盛っている。
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すると、マサムネが真っ先にそのカリカリを食べはじめた。
おそらく、皆と一緒だと十分に猫缶を食べられなかったためだろう。



私からはこの幼い新入り猫について、ある朗報をSさんへ伝えた。
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それを聞いたSさんは、大いに喜んでくれた。
この朗報は、実現した折にこのブログで紹介したいと思っている。






ミケエリア 8月21日
はなさんとおなかさんは、湘南海岸へ来ると、まずミケを訪れた。
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ふたりにとってミケは、今でも特別な存在なのだ。


ミリオンのエサ場をあとにしたふたりは、そのまま西へ向かって歩を進めた。
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イベントで沸く海水浴場を横目に、さらに西へ行く。


次の目的地はここ‥‥釣り餌屋前だ。
トラがいきなり、はなさんの差し出したカリカリに口をつけた。

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父猫が、それにつづいた。


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二匹の食欲は旺盛だった。


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母猫はカリカリを食べる父猫とトラを見つめるだけで、何故かその場から動こうとしない。


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さっきから動かない母猫を心配して、はなさんが近づいていった。
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母猫はそれに応えるように、体を起こした。


しかし、再びその場へうずくまり動かなくなった。
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母猫の表情は、思い詰めたように暗かった。


その質問をしたのが、はなさんだったのか、おなかさんだったのか‥‥。
私はどうしても思い出せない。

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その時、誰かが「シロちゃんは‥‥?」と女将さんに訊いた。


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すると、女将さんは淡々とした口調で応えた‥‥「シロは、昨日の朝店の前で死んでたの」
私はその言葉を聞いたとき、意味が分からかった。



そして今度は私が訊き直した。「死んだって‥‥あのシャムミックスの仔猫がですか?」と。
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「そう、見つけたときはもう冷たくなってたの」
「傷もなかったから、交通事故とかじゃなくて病気だったみたいね」
女将さんの口調は、最後まで淡々としていた。



女将さんは、日頃から仔猫達を可愛がっていた‥‥その仔猫が死んで悲しくないわけがない。
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女将さんはこの2日間で、十分悲しんだのだろう‥‥。



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睨み合う猫

2010年08月21日 23:47

最近、湘南の海でクラゲが出たと仄聞した。
海水浴シーズンも、そろそろ終わりに近づいている。

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今日、はなさんとおなかさんが海岸猫巡りのため、再び東京からやって来た。
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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンへの薬投与を、はなさんとおなかさんに託した。

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しかし、ミリオンが薬入りチーズを口にすることは‥‥なかった。


エサも豊富に残っていたので、ふたりはせめてもと思い、砂が入った水を取り替えた。
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はなさん、おなかさんとのエサ場巡りは後日紹介します。





釣り餌屋前
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私が釣り餌屋前に着いた時、一匹の野良が去っていくのが見えた。


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シャッターが閉まった店の前では、母猫が独り穏やかな表情で寛いでいた。


気配を感じ、私がふと足元を見ると‥‥仔猫のトラが物陰から姿を現した。
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トラは、すぐに近くのブロック塀へ跳び乗った。


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用心深いこの子は、普段あまり姿を見せないのだが‥‥


そこへ、父猫もどこからか姿を現した。
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父猫は、時折見かける初老の男性と何か話をしているようだ。


近所に住む老年の男性が、ごく自然な調子で話しかけてきた。
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その話によると、夫婦猫は元々船宿エリアに棲んでいたが、居心地のいい今の場所に移ってきたそうだ。
後日、他の人からは、最初は隣の釣り餌屋に居ついたが、そこが廃業したので今の店に移り住んだとも聞いた。



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この夫婦猫にとって大所帯の船宿エリアは、何か不都合があったのかも知れない‥‥


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トラは遊び疲れて眠いのか、眼を閉じていた。
どうやら、さっきの両親についての話には何の興味もないようだ。



私はさっき見かけた野良のことが気になったので、そっと近づいてみた。
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私の思ったとおり‥‥それは強面猫だった。


強面猫は近づいた私の気配を感じ、そっと眼を開けた‥‥と、思ったのは私の勘違いだった。
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強面猫の視線は、私ではなく別のモノに向けられていた。


私が振り返ると‥‥
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そこにはいつの間にか、父猫が来ていた‥‥そして、二匹の睨み合いが‥‥はじまった。



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漁港

2010年03月20日 21:08

PM1:00
今日の湘南海岸は、南西からの強風が猛威を振るっていた。
私が今まで経験した中で、一番強烈な風かもしれない。
予報では風速10m/sとあったが、海岸ではそれ以上の強風が吹いていると思われる。

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防風林内の遊歩道にも砂が飛んでくる。


エサ場のエサ入れと水入れには砂が溜まっている。
今、水を入れ替えても30分もすれば、元に戻ってしまうだろう。

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サンマはいつもの西の植込みにいたが、そこへも間断なく砂が飛んでくる。
ミケを捜しにサイクリングロードに出てみた。しかし、飛砂に襲われ目も開けていられない。
この状況での撮影は不可能だと判断し、私はエサ場をあとにした。



漁港。
当然、ここも強風が吹いているが、砂は飛んでこない。

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写真では穏やかな光景に見えるだろうが、このときも猛烈な風が私の背中に吹きつけていた。


サザンビーチはウインドサーファーたちに独占されていた。
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このあと、私は漁港内を見て回ったが、野良の姿は発見できなかった。


そして諦めて漁港を去ろうとした、その時だった。
草むらの中に、二匹の野良がいるのを発見したのは。

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それは、以前会ったことのある野良だった。この二匹、顔つきが似てるから兄弟かもしれない。


白茶は、私が近づくと逃げてしまったが、キジトラ白はピクリとも動かない。
私が与えたエサには目もくれず、半眼で睨み返してくる。

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しかし、その眼に警戒の色は見えない。


白茶は腹が減っているのか、私が与えたエサを食べはじめた。
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ところが、木材の上に置いたエサが強風で飛ばされてしまった。


このとき、突風のような風が吹きだした。
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白茶は堪らずに船の下へ逃げこんだ。


さっきまでいた草むらへ戻ろうとした白茶だったが‥‥
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私と目が合うと、自ら近づいてきた。


ブロックのかけらの上にエサを置いたが、これも風で地面に落ちてしまった。
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それでも白茶は一粒ずつ丁寧にエサを食べた。


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こいつは、私と会ってから微動だにしない。
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「余裕であくびなんかしやがって‥‥」「元気でな、また来るよ」


一方、白茶はよく動く。
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今度は、ねぐらにでも帰るつもりだろうか?


私は国道沿いの歩道を東へ向かった。
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ミケのエサ場へ戻ると、Ike君がミケに水を与えていた。
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今日初めて見るミケの姿だ。


水を飲み終えると、ミケは私の足に擦り寄ってきた。
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「ミケお前、さっき何処にいたんだ?」
ミケの体をよく見ると、Ike君が言うように毛の奥に砂が入りこんでいる。



ミケは風を避けるため、潅木の下に座りこんだ。
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そして、そのまま動かなくなった。
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予報で、この強風は明日も吹き続けると告げていた。



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傷心

2010年03月17日 21:41

PM3:40
今日の湘南海岸は昨日とは打って変わり、吹く風が冷たく冬に逆戻りしたような寒さだ。

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柵の外で日向ぼっこしているミケが見えた。
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「おっ、サンマも一緒だ」


今日も、ミケとサンマは微妙な距離をおいている。
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ミケは私の足に擦り寄ってきた。


すると、今まで閉じられていたサンマの眼がカッと見開かれた。
そして、いつもの獲物を狙う眼つきになった。

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サンマはミケに向かって、ゆっくりと近づいていく。
いつも思うが、サンマのこの急変は何がきっかけで起きるのだろう?



ミケは植込みへ逃げこんだ。
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振り返ったミケの眼には、嫌悪と怒気が満ちている。


その眼の迫力に臆したのか、サンマは引き下がった。
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この直後、サンマは悲しい鳴き声を上げながら、西の植込みの奥へと消えた。
私はサンマのあとを追った。



サンマは、まだ悲しげな声で鳴いている。
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サンマは、さらに西に向かって行く。


植込みから出てきたサンマは、防風林の中へ入っていった。
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「ん、何飲んでんだサンマは?」


それは細工したペットボトルに入った水だった。
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水を飲み終えたサンマは、西へ向かって歩を進めていく。
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時々、マーキングをしながら‥‥


そのうち、小さな陽だまりがある場所に出た。
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サンマは、そこへ座りこんだ。


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そして、眼を閉じた。


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「サンマ、お前のミケへの気持ちは分かるが、ミケはお前のことを気に入っていないんだ。もういい加減諦めろ」


サンマの横顔からは、何も読み取れない。
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私は、サンマの側からゆっくりと離れていった。


エサ場に戻ると、ミケが小走りで近づいてきた。
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私はそのまま、風が吹き込まない防風林へと、ミケを誘った。
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「ミケ、今日は寒いからここのほうがいいだろ?」


そのうち、その場所にも小さな陽だまりが現れた。
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逆光の中、ミケの毛が光を帯びたように輝きだした。


ここへ来ると、いつもミケは松の木で爪を研ぐ。
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私とミケは、この場所でしばらく時間を過ごした。
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私だけがエサ場の様子を見に戻ると、サンマが帰ってきていた。
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「ま、それだけ食欲があれば大丈夫だ」


サンマは、お気に入りの場所に座りこんだ。
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そこへ初対面の女性が、ミケとサンマのためにエサを持って訪れた。
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話を訊くと、このHさんは何年も海岸猫の世話をしていると言う。
自身も湘南海岸から6匹の野良を引き取り飼っている。
以前は近くに住んでいたが、今は藤沢から時折湘南海岸の猫の様子を見に来ている。
ミケやサンマのことにも詳しく、ミケの歳が13歳くらいで、サンマはまだ5歳になっていないことも教わった。
耳疥癬に罹っているミリオンを、近々病院へ連れていきたいとも言う。
また、チビは庭がある家で暮らし、その庭で元気に遊んでいることも教えてくれた。
「チビ、いい家にもらわれてよかったな」



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