看板娘?

2010年07月12日 00:00

湘南海岸。
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とある釣り宿の店先。
そのあまりに嵌り過ぎたシチュエーションに、私は思わず苦笑してしまった。

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『看板娘』と呼びたいところだが、生憎この野良はオスだ。


この野良、私と目が合ってからずっと警戒心を露にしている。
今まで何度か顔を合わせているが、いつもこの調子だ。

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私がさらにレンズで追うと、ついには釣り宿の屋根に登ってしまった。


そして店先の軒へ跳び降りた。
船宿エリア100711-03.jpg


その野良は私に一瞥をくれたあと、悠然と毛繕いをはじめた。
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なるほど『看板娘』ならぬ『看板息子』と云うわけか‥‥。


軒の野良から目を離し、ふと横を見ると、もう一匹野良がいた。
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その野良は雨で湿気たカリカリを黙々と食べていた。





本日のミリオン
昨日とまったく同じ場所、同じ格好、同じ表情で私を迎えたくれた。
まるでここだけ時間が止まっているようだ。

ミリオン100712-01.jpg
ミリオンの治療には薬の塗布が必要となる。
そうするにはミリオンとある程度の信頼関係を築かなければならない。
私はこれから頻繁にここへ通うことにした。




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隻眼猫

2010年07月13日 00:00

湘南海岸
ビーチ100711-02.jpg


カリカリを食べていた野良が、ようやく体を起こした。
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それは見知った隻眼の野良だった。


私はスクーターに乗るのが好きな野良を、もう一匹知っている。
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「おい、あの新入りはどうした、里親が見つかったのか?」


そんな私の問いかけにも知らん顔で、隻眼猫は毛繕いをはじめた。
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最後に会った時は、新入りの仔猫と仲良く一緒にいたのだが‥‥


しばらくすると、隻眼猫はスクーターから降り、釣り宿の方へ近づいてきた。
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今日からこの野良を『マサムネ』と呼ぶことにした。
右眼と左眼の違いはあるが、よしとする。



船宿エリア100711-11.jpg
どうやらマサムネは何かを待っている様子だ。


すると釣り宿から船長さんらしき人が出てきて、マサムネに小魚を与えた。
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「なるほど、待っていたのはコレだったのか‥‥」
しかしこのあと、小魚が原因でちょっとした騒ぎになった。



マサムネが小魚を貰う直前、私は近くの物陰に隠れていた新入りの仔猫を発見した。
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「なんだ、お前まだ貰われずにここにいたのか」
私は複雑な気持ちで仔猫の顔にレンズを向けた‥‥






本日のミリオン
私はこうして毎回デジャビュを体験することになりそうだ。

ミリオン100713-01.jpg
ここには昨日と今日の区別がない‥‥おそらく明日とも‥‥


試しに、持ってきたカリカリをミリオンに与えたみた。
ミリオン100713-02.jpg
これはほぼ完食した。
食欲はまだ旺盛なようだ。




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争奪

2010年07月14日 00:00

湘南海岸。
ビーチ100711-03.jpg


マサムネのおこぼれにあずかろうと、新入り仔猫が近づくが‥‥
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マサムネにその気はさらさらない‥‥独り黙々と食べ続ける。
あっさり身を引く新入り仔猫。



そこへどこから見ていたのか、白猫がゆっくりと近づいてきた。
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ところがその白猫より先に、軒から降りた看板猫が駆け寄ってきた。
それにつられて、新入り仔猫も争奪戦に参加する。
白猫も慌てて小走りになった。



白猫が来た時、小魚はほぼ食べ尽くされていた。
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何やら気まずい空気が流れている。


それでも白猫は残った身がないか、地面を丹念に探る。
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この仔猫が小魚を食べられたのか‥‥私には分からなかった。


そう云えば、この白猫とは今日が初見だ。
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警戒心が強く、私が近づくと歯を剥いて威嚇してきた。


猫はとにかく箱が大好きだ。
眼の前に箱があると、取り敢えず中に入らないと気がすまないらしい。

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そして、猫と箱は何故だかよく似合う。





西のエサ場
ブッチが久し振りに姿を見せていた。

ブッチ100713-01.jpg


先日会った時、左耳に生傷を作っていたはずだが‥‥
ブッチ100713-02.jpg
その傷は、跡も分からないほど癒えていた。


今日は耳を掻く仕草もしないし‥‥どうやら耳ダニ症には罹っていないようだ。
ブッチ100713-03.jpg
私もこれ以上、病んだ野良を見たくはない。


そのブッチが私の目の前で、『地面ゴロゴロ』を披露してくれた。
ブッチ100713-04.jpg
最後のポーズはイヤミの「シェー」を彷彿とさせる。例えが古くて申し訳ない。





本日のミリオン
ミリオンは私の姿を見て、逃げようとした。

ミリオン100714-01.jpg
懸命に宥めすかすと、やっと落ち着いてくれた。


木漏れ日がミリオンの体を、いっそう白く見せている。
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誰に貰ったのか‥‥ミリオンはカリカリを美味しそうに食べはじめた。



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父性愛

2010年07月15日 00:00

湘南海岸。
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白猫が二匹。
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この二匹、揃って警戒心が強い。


試してみよう‥‥
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私が死角に回り込みわざと物音を立てると、同時に振り向く。


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そして、すぐにその場から逃げていく。


この白猫、眼の周りのかぶれが気になる‥‥
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こっちの白猫は、少し顔が長い。
この二匹と交誼を結ぶには時間がかかりそうだ。



一方こちらの二匹‥‥最初会った時から血族関係にあるのではと感じていた。
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もし兄弟なら必然的にこの野良は『小次郎』と云うことに‥‥なる。
そう呼ぶと、不思議とこいつにしっくりくる呼名だ。
と云うことで、この野良を今日から『コジロー』と呼ぶことにした。



そのコジローと顔長の白猫が鉢合わせした。
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すると、白猫の方から鼻を近づけて挨拶を交わす。
コジローは消極的ながらも、拒絶はしなかった。



水を飲む仔猫の側で、マサムネは念入りに毛繕いを続けている。
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マサムネが、私のコンデジが発する音に反応して振り向いた。


そして私から離れていった。
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仔猫がマサムネのあとを追う。


マサムネは、この仔猫を以前から可愛がっていた。
実の娘のように‥‥?

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でも、ちょっとしつこい感じだが‥‥


マサムネのしつこい愛情表現に仔猫も辟易気味のようだ。
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この時も、何やら気まずい空気がしばらく流れた‥‥


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すると、仔猫は誰かを待っている仕草でその場を取り繕った。





湘南海岸。
梅雨明け間近の海岸には、抜けるような青空が広がっていた。

風景100715-01.jpg


私は海岸へ行くと、まずミケに挨拶する。
ミケエリア100715-01.jpg
ミケの周りに植えられた苗も、いつの間にか育っていた。


K夫妻はこうして毎日ミケの様子を見にきている。
ミケエリア100715-02.jpg





本日のミリオン
今日も私の顔を見るなり歯を剥き、逃げようとした。
昨日とまったく同じミリオンの動きに、ついデジャビュを感じる私であった。

ミリオン100715-01.jpg


ミリオンのために猫缶を持ってきたが、既にエサは貰っていた。
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これではエサで歓心を得ることもままならない。


ミリオンは痒さのため、こうやって度々頭を振る。
ミリオン100715-03.jpg
とにかく、私とミリオンにはもう少し時間が必要だ。



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穏やかな光景

2010年07月20日 00:00

3連休が終わり、湘南海岸にはいつもの静けさが戻っていた。
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今日は波がなく、サーファーも浜で所在なさそうに佇むばかりだ。
しかし、この静けさも今日だけかも知れない‥‥明日からはいよいよ夏休みが始まる。
湘南海岸の夏はこれからが本番だ‥‥



サイクリングロードをふと見た私の目に、見慣れたふたりの姿が映った。
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K夫妻は毎日ミケに逢いにくる。


ミケエリア-02.jpg
そして、ミケと束の間の時間を過ごす。


そこへ、猫好きおじさんもやって来た。
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K夫妻は、さっき来た道を戻っていった。


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
この場所は、季節の移ろいからも置き去りにされているようだ‥‥

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ミリオンは未だ私に心を開いてくれない。


今日も、こうして警戒の眼で私を見る。
ミリオン-02.jpg
私は毎日ミリオンの顔を、ただ見に来ているだけではない。
既に行動を起こしている‥‥しかしそのことをここに全て書くわけにはいかない‥‥まだ‥‥






船宿エリア
船宿エリア-01.jpg
この白猫は警戒心が強い。
私が側に寄ると、いつも歯を剥いて威嚇してくる。



カリカリを板の上に置くと、まずマサムネがやって来た。
船宿エリア-02.jpg
続いて白猫‥‥さっきの白猫とは違うが、こいつも警戒心が強い。


マサムネは他の猫と争うことはあまりない。
この時も、白猫にあっさりとエサを譲った。

船宿エリア-03.jpg


用心深い白猫の眼の前にエサを置いてやった。
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警戒心は野良が生きていく上で必要不可欠な要素だ‥‥


振り向くと、今度は黒猫がいた。
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するとそこへ、長毛の白茶がゆっくりと近づいてきた。


しかしすぐエサに近づかず、順番を待つようにその場へうずくまった。
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水上バイクの上にいた白猫が、あれでは足りないとばかり、板のエサに食らいついた。


結局、長毛の白茶はエサに有りつくことができなかった。
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それでも、柔和な表情のままその場にいた。


マサムネも穏やかな顔で、こっちを見ている。
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先ほどの黒猫の側に新入り猫がいた。
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穏やかな午後の光景を眺めていた私に、海風が潮の香りを運んできた。



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庇護

2010年07月21日 00:00

今日の午後、私は激しい倦怠感と目の眩みに襲われた。
空-01.jpg
私は海岸へ行くことを断念した。





船宿エリア
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この幼い野良は、今年の春、何者かの手によりここへ捨てられた。以来、このエリアで暮らすようになった。


その新入り猫の側には、黒猫が寄り添うようにしている。
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まるで、幼い野良を護っているように‥‥


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幼い野良が黒猫に近づき、甘える仕草を見せる。
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黒猫はその行為に対して嫌がりもしないが、相手にもしない。泰然自若としたその態度を崩そうとはしなかった。


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幼い野良は黒猫から少し離れところへうずくまった。


野良にはそれぞれ縄張りがあり、容易に入り込めない場合もある。
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幸いなことに、幼い野良はこのエリアの野良たちに受け入れられた。


しかしこの子は、海岸の厳しい生活環境をまだ知ってはいない。
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私は願っている。厳しい冬が来る前に、誰かの目に止まることを‥‥。


近くにいるマサムネも、幼い野良を見つめている。
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マサムネの眼差しはいつも優しい。


黒猫もさっきから、幼い野良を見守るようにしている。
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幼い野良もそれが分かっているようだ。


再び黒猫の側へ近づく。
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白猫も黒猫に挨拶するように近づいてきた。


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そして2匹揃って、黒猫の側で毛繕いをはじめた。


どうやらこの黒猫は、仲間から頼りにされている存在のようだ。
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この黒猫には、それに相応しい呼び名をつけてやろうと思う。





サンマの病状
先週あらしさんから写メールが届いた。
そのメールには、数枚の写真と共にサンマの血液検査の結果が記されていた。

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診察結果は、やはりミケと同じ『慢性腎不全』だった。
それも第4ステージという重症の腎不全だと言う。
ちなみに、ミケは最高ステージの『5』だった。


そしてサンマは、猫エイズキャリアでもあった。
今は発症していないが、腎臓には爆弾的存在だとあらしさんは心配している。

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サンマの腎臓が治ることは‥‥残念ながら、ない。
何とか今の状態を維持したいと、あらしさんは言う。



サンマが生きて海岸へ戻ることは、あるのだろうか‥‥?
サンマ-03.jpg
あらしさんのメールはこう締めくくってあった‥‥
「いつかはミケの所へ旅立つのでしょうが、少しでも長生きしてもらいたいです。簡単ではないですが、精一杯やります」と。



腎不全用の病院食 500gで¥1333(約10日分)
サンマ-04.jpg


ネフガード(活性炭の粉薬) 1日1包 ¥63
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ミリオンの真意

2010年07月23日 00:00

湘南海岸は昨日同様、静かに私を迎えてくれた。
風景-01.jpg


昨日とほぼ同じ場所で、ミケに逢いにいくKおばさんと擦れ違った。
K夫妻.jpg
そしてそのあとを、私と話し込んだKおじさんが追っていく。










どうやら私は、ミリオンの態度を誤解していたようだ‥‥









重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
私がエサ場へ入ると、ミリオンは私の横をすり抜け外へ出ていった。

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こんなことは初めてだ。私を避けるなら、植込みの奥へ逃げれば済むこと。


そしてミリオンは、外に出た私を妖しい眼で見つめ返した。
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「ミリオン‥‥」私は名を呼んだ。


するとミリオンは、私の足元に擦り寄ってきた。
ミリオン-01.jpg
そのとき、私は正直驚いた。そして、理解した。
ミリオンが毎回歯を剥くのは、それが何者か判らなかったからだと。
エサ場に入る私は、いつも背中に光を背負っていた。
ミリオンから見れば‥‥逆光になっていたのだ。
そのあとのミリオンの態度も、決して私を警戒してのことではなかったようだ。



ミリオンは、少しずつ私に心を開いていたのだ。
私は、ゆっくりとミリオンの体を撫でてやった。

ミリオン-02.jpg


そして喉を優しく撫でてやると‥‥、
ミリオン-03.jpg
彼女は気持ち良さそうに、眼を閉じた‥‥。





船宿エリア
私が持ってきた猫缶へ真っ先に食らいついたのはマサムネだった。
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次に現れた三毛猫は、まだ私を警戒している。


三毛猫もエサに口を付けた。
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こういうとき、マサムネが怒りを表すことはない。


しかしさすがに、三毛猫の方が遠慮しているようだ。
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マサムネの動きが止まった。
二匹の間に、何やら気まずい空気が流れている。よく見ると、マサムネと三毛猫は眼と眼を合わせていた



マサムネの眼力に気圧されたのか、三毛猫が引き下がった。
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そして、項垂れた。


やがて三毛猫は、ふて腐れたような表情で、エサ場から出てきた。
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そこへ、コジローが駆けつけてきた。


やはり兄弟なのか、コジローは無遠慮にエサに食らいついた。
先ほどの三毛猫が、物陰からその様子を窺っている。

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迂闊にもトレイの予備を持ってこなかった私は、仕方なく板の上に猫缶を置いた。


船宿エリア-07
マサムネのこの態度は、猫缶を催促しているのか?


そこで場所を変え、再び猫缶を与えた。
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すると、どこからか新入り猫が現れた。


匂いにつられた新入り猫は、猫缶に近づくと‥‥、
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そのまま顔を突っ込んだ。



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遅れてきた猫

2010年07月24日 00:00

今日、私の体が不調を訴えた‥‥
そこで私は、陽射しが和らいだ午後5時過ぎに海岸へ赴いた。その湘南海岸は休日の賑わいを、まだ残していた。

風景-01.jpg


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンはエサ場から出て、防砂林の中にいた。

ミリオン-01.jpg
私の姿を認めても、ミリオンが歯を剥くことはなかった。
でも、昨日の反応は一時的な気迷いの可能性もあったので、私は慎重に近づいた‥‥



その私の思いは杞憂だった。
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ミリオンはすぐ私に近づいてきて、場所を変えて擦り寄ってきた。


私は確信した。ミリオンが私に心を開いてくれたことを‥‥。
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私はミリオンとある約束をして別れた。





船宿エリア
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新入り猫は、猫缶から離れなくなった。


そこで私は、猫缶を数箇所に振り分けて置いた。
この写真はその数十秒に撮ったので、既に猫缶を食べ終えた野良もいる。
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新入り猫も、一段下に落とした猫缶を黙々と食べている。


他の野良が来ないことを確認した私は、残りの猫缶全てをその場に移した。
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コジローの視線を辿ると‥‥、
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そこには、白猫がいた。


この白猫‥‥『争奪』の時もそうだったが、何故か遅れてやってくる。
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空になった猫缶に近づく白猫。


その白猫を見つめるコジローの眼は、何を語っているのだろう、
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白猫は執拗だった。
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前足でダメならと‥‥、
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新入り猫と同様、顔を突っ込んだ。



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そしてそのまま、猫缶と一緒に前へ歩を進めだした。


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この時、新入り猫の眼が同情を含んでいるように感じたのは、私の錯覚だったのだろうか‥‥?


白猫は猫缶に顔を突っ込んだまま、さらに前へ前へと進んでいく。
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遅れてきた猫は、やっと猫缶から顔を出した。



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遅れてきた猫 その弐

2010年07月25日 00:00

体調がすぐれない私は、今日も陽が西に傾いた時刻を選んで海岸へ足を運んだ。
湘南海岸は落日前の静けさに包まれていた。ただ、ある一角を除いて‥‥。

風景-01.jpg
この春完成した新しいデッキは、ライブ会場と化していた。私はそれを横目に、海岸沿いの道を西へと向かった。



ミリオンの姿はエサ場になかった。
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植込みの奥にいる様子も、ない。


防砂林の中へ入ってみたが、そこにもミリオンの姿は見えない。
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先日も姿を見せないことがあったので、過度な心配はしていないが‥‥。





船宿エリア
腹が満たされた新入り猫は、日向で毛繕いをはじめた
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その新入り猫が見つめる先には‥‥、
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遅れてきた猫が、まだ諦めきれないのか、空になった猫缶の側に座っていた。


ところがそこへ、さらに遅れた猫がやって来た。
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この茶トラ、一目で猫缶が空なのが分かったようだ。


そして私の顔を見ると‥‥、
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いかにも残念そうに舌なめずりをした。


船宿-05.jpg


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遅れてきた猫1号は、ついに猫缶を諦めたようだ。


コジローは、水上バイクの上で毛繕いに余念がない。
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ふと横を見ると‥‥、
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マサムネがいかにも寛いだポーズで、水上バイクの上にいた。


だが遅れてきた猫は、茶トラが最後ではなかった。
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その野良は、巨体を揺らして悠然と歩いてきた。


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そして涼を求め、車の影にうずくまった。


この野良の表情はいつも穏やかだ。
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この遅れてきた猫が、空になった猫缶へ近づくことはなかった。



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ある日の情景

2010年07月26日 00:00

私の主治医は、ここ2ヶ月ほど体調を悪くし診療を休んでいた。
その間、私は薬を処方してもらうためだけに通院していたのだが‥‥
先週久し振りに、快復した主治医の診察を受けることができた。
そこで私は、先月の29日に海岸で意識を失い倒れたことを含めて最近の体調不良を伝えた。

薬-01.jpg
私が「やはり薬の副作用ですか」と訊ねると、主治医は言下に否定した。
主治医は続けて「身の回りで、最近何かありませんでしたか?」と質問してきた。
そこでミケとサンマの一件を話す勇気は‥‥私になかった。
私は「心当たりは‥‥特にないです」としか言えなかった。
そして‥‥私は新たな病名を告げられた。
さらに3週間隔の通院を、2週間に縮めるよう言い渡された。

私は憂鬱な気分を抱えたまま、病院をあとにした‥‥






今日も私は、落日前の時刻を選んで海岸を訪れた。
茅ケ崎海岸-01.jpg


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンは、一昨日と同じ場所にいた。

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私の姿を認めると、少しにじり寄ってきた。


しかしそこで動きを止めてしまった。
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そして私を、観察するような眼で見つめはじめた。
私もそんな彼女へ無理に近づかなかった。



5分ほどそうしていただろうか、ミリオンがいきなり立ち上がった。
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そして‥‥、私の足元へ体を摺り寄せてきた。
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そのあとミリオンは、私の周りを廻って何度もそうした。


ミリオン100726-05.jpg
私はミリオンに関すること全てをまだ発表できないでいる。
それには、もう少し時間が必要なのだ。






前回とは違う、ある日の船宿エリア
エサを食べ終えた野良たちは、思い思いに寛いでいる。
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こうして寛げるのには、理由がある。
この船宿エリアは、私が知るエサ場の中で一番安全なところだ。
新入り猫のうしろにある建物は、一般住宅ではなく船宿だ。
この船宿の人がエサ場の提供と、野良達がいつでも飲めるよう水場の提供をしてくれている。
そして、近所に住む人達にも温かく見守られている様子が窺える。



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マサムネの視線を辿ると‥‥、


もう1匹の白猫が、車の下で涼をとっていた。
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コジローが、やおら立ち上がり移動をはじめた。
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この精悍な黒猫の呼び名を考えているが、未だに浮かばずにいる。
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「もうちょっと待ってくれよ」


この新入り猫には、呼び名を付けないつもりだ。
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この子の呼び名は、保護してくれた人に付けて欲しいからだ。


マサムネと黒猫が近づいた‥‥
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すると何故か二匹揃って毛繕いをはじめた。


穏やかな野良は、皆と少し離れた場所で寛いでいた。
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この野良にも呼び名を付けたいが、未だ私に性別すら確かめさせてくれない。


マサムネは、コジローがいる水上バイクへ跳び乗った。
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この仲のいい二匹が血縁関係にあるのかどうか、私は知らない。


そこへ水上バイクに乗りたいのか、新入り猫が近づいてきた。
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マサムネとコジローは、さっきから競うように毛繕いを続けている。
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マサムネがコジローの様子を窺う。


すると2匹の間に、何やら気まずい空気が流れた。
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マサムネはすぐにコジローから離れた。


新入り猫の姿が見えないので周囲を捜すと‥‥草叢の中にいた。
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今日一日遊び疲れたのか、眠そうな表情をしている。


しばらく様子を見ていると‥‥、
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体を丸くし、眠ってしまった。
この子に決まったねぐらがあるのか、まだ分からない。



私が振り向くと、マサムネは寝入ったばかりの新入り猫を見つめていた。
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しばらく新入り猫を見ていたマサムネの眼が、次に遠くを眺めはじめた。
マサムネが何を想っているのか、私は無性に知りたくなった。



この3匹、エサ場を離れようとする私を見送っているつもりなのか‥‥?
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その3匹に「またな」と声をかけ、私はエサ場をあとにした。


船宿-19.jpg



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不躾な猫

2010年07月29日 00:00

今日の午前中、品名『薬』と書かれた宅配便が私宛に届いた。
送り主は、県外に住む知り合いだった。

薬-01.jpg
同封されていた手紙には、この薬を海岸に棲む野良達に使って欲しいと記されていた。
私の知り合いは野良の世話を始めて3年近くになり、この薬を野良猫のために使っていると言う。



このステロイド系の薬は炎症を抑える効能があり、ミリオンのために送られてきた。
その投与方法については、昨日電話で教示してもらった。

薬-02.jpg
用意するのはスライスチーズ。


そのスライスチーズを小さく切り‥‥、
薬-03.jpg
錠剤を包む。
こうすると慣れてない野良でも嚥下してくれると言う。



私はチーズで包んだ薬を持って、雨上がりの湘南海岸へ足を運んだ
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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンはエサ場の中にいた。

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私の姿を認めると、すぐに外へ出てきた。


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果たしてミリオンは、この薬を素直に飲んでくれるだろうか‥‥


私はミリオンに薬入りチーズを差し出した。
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するとミリオンは、あっさり嚥下した。


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「ミリオン、また明日チーズ持って来るからな」





船宿エリア
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このときも、猫缶へ真っ先に駆けつけたのはマサムネだった。


ふと顔を上げると、新入り猫の姿が目に入った。
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新入り猫は、悠然とした足取りでこっちへ歩いてきた。


新入り猫はトレイに鼻を近づけたが、猫缶はほとんど残っていなかった。
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そこで、新入り猫に別のトレイで猫缶を与え、マサムネのトレイに猫缶を足した。


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しばらくすると、マサムネがトレイから離れた。


そして直接缶詰に鼻先を突っ込んだ。
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見ると、トレイにはまだ猫缶が残っていた。


マサムネは缶詰にもあまり執着しなかった。
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どうやら腹はあまり減っていないようだ。


マサムネが残した猫缶は、新入り猫が引き継いだ。
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その2匹の様子を、さっきから窺っている野良がいる。
先日の遅れてきた猫1号だ。

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その白猫のために猫缶をトレイに置くと、何故かマサムネが引き返してきた。
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白猫は戸惑っているようだ。


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白猫は我慢できず、マサムネが食べている猫缶に口を付けた。
この不躾な白猫の行為に、マサムネはどう反応するつもりなのか‥‥?




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