在りし日

2010年06月30日 00:00

2009年 師走 某日
夕刻、私は再び湘南海岸へ足を運んだ。
海岸は、海風を待ちわびていたウインドサーファー達で賑わっていた。

風景091230-001.jpg
そして彼らは、セイルに海風を受けて次々と沖へ出ていった。


私の来訪を知ったミケは小屋から出てきて、大きな伸びをした。
ミケエリア091230-001.jpg
「何だ、今まで小屋で寝てたのか‥‥起こして悪かったな」


サンマは私がミケのため急遽作った居場所にいた。
ミケエリア091230-002.jpg
しかし一部割れた発泡スチロールが不安定なせいか、サンマは落ち着かない様子だ。


ミケとサンマがすれ違った。
ミケエリア091230-003.jpg
サンマはミケを振り返ったが、ミケはシカトを決め込んだ。


「ミケ、やっぱり、サンマとは仲良くできないか‥‥?」
ミケエリア091230-004.jpg
ミケは何も応えない。


ミケエリア091230-005.jpg
ミケは気がついていない‥‥サンマが背後に忍び寄ったことを‥‥


ミケを見つめるサンマの眼は、何故か険しい。
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サンマは一瞬たりともミケから眼を離さない。


ミケの後姿はまるっきり無防備だ。
ミケエリア091230-007.jpg
私にもサンマの次の行動は‥‥読めない。


風景091230-002.jpg


ミケは未だサンマの存在に気づいていない。
ミケエリア091230-008.jpg
サンマも、何故かその場から動こうとしない。


ミケエリア091230-009.jpg
サンマが忍び寄ってから、そろそろ10分が経とうとした、次の瞬間だった‥‥



ミケはやっとサンマの存在に気づき、小屋の方へ小走りで逃げた。



サンマもすぐにあとを追った。
そうして二匹は場所を移して、対峙した。

ミケエリア091230-010.jpg
ミケが唸り声でサンマを威嚇している。


ミケは何を思ったか、次に傘の陰へ逃げ込んでしまった。
ミケエリア091230-011.jpg
私には、この行為でサンマの接近を防げるとは思えなかった。


ミケエリア091230-012.jpg
サンマはそのミケに、警戒しながらゆっくりと近づいていった。


サンマは、まず前足で傘をつついてミケの出方を窺う。
ミケの猫パンチを恐れてか、いきなり傘の中には入っていかない。

ミケエリア091230-013.jpg
次に傘の下から慎重に様子を窺いはじめた。



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逆立った背中の毛から、サンマの緊張が伝わってくる。


そのうちに傘を挟んで、ミケとサンマは動かなくなった。
ミケエリア091230-015.jpg
そうして膠着状態が続くことになった。


あらしさんの登場で、やっとその膠着は解けた。
ミケエリア091230-016.jpg
サンマからさっきの緊張感は微塵も感じられない。


あらしさんの前では、何故か二匹の形勢が逆転した。
ミケに一喝されると‥‥

ミケエリア091230-017.jpg
サンマは怯んでミケから離れてしまった。
「いったい、この二匹の関係はどうなっているんだ‥‥?」



風景091230-003.jpg


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参拝者

2010年06月29日 00:00

AM 05:50
私は早朝の湘南海岸へ赴き、ミケの墓に参った。

ミケエリア100629-01.jpg


しばらくすると、散歩おばあちゃんがエサ場を訪れた。
このおばあちゃんは、毎朝ミケに会うのを楽しみにしていた。
ミケに向かって「もう会えないと思うと寂しいわ」と言い手を合わせた。

ミケエリア100629-02.jpg
次にdodoさんが焼香に来てくれた。
dodoさんのブログにも毎日のようにミケが登場していた。
私よりもdodoさんの方が、ミケとの付き合いは長い。



Tさんもミケに会いに来た。
ミケエリア100629-03.jpg
そこへゆきママさんも墓参にやって来た。
ミケは寂しくないだろう‥‥こうやって朝早くから多くの人が訪れてくれるのだから‥‥





夕刻、再びミケの墓を訪れると、遺影に傘が立てかけてあった。
ミケエリア100629-04.jpg
「ミケ、お前はホントに多くの人に愛されていたんだなぁ」


狸の墓に新しい花が供えられていた。
ミケエリア100629-05.jpg
「いったい誰だろう‥‥?」


そしてボス母の仔の墓にも‥‥
ミケエリア100629-06.jpg
ここには心優しい人達が集まって来るようだ。


家路に就いた私を、歩道橋の手前で呼び止めた人がいた。
それは以前、ミケのエサ場で何度か顔を合わせた男性だった。

ミケエリア100629-07.jpg
私はその男性にミケの悲報を伝え、墓に案内した。


ミケに会いたい人はここへ来るといい。
ミケエリア100629-08.jpg
ミケはいつでも人懐こい顔で迎えてくれるだろう‥‥



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2010年06月28日 00:00

PM 04:05
急ぎ作った遺影を持って、私はミケに会いにいった。

ミケエリア100628-01.jpg
そしてペットボトルを加工した花立を作り、供えられていた花をそれに生けた。


小屋にあったミケの表札が、誰かの手により墓に供えられていた。
ミケエリア100628-01-02.jpg


そこへK夫妻がやって来た。ふたりはミケの他界を知らなかった。
昨日私が送った2通のメールを、まだ読んでいなかったのだ。

ミケエリア100628-02.jpg
自らが急遽作った線香立にKおじさんが焼香した。


ミケエリア100628-03.jpg
ゆきママさんもミケに会いにきた。


ゆきママさんはミケの墓前に花を供え‥‥
ミケエリア100628-04.jpg
焼香した‥‥


三人がエサ場を去ってしばらくすると、猫好きおじさんがふらりと現れた。
ミケエリア100628-05.jpg
おじさんは無言で、ミケの遺影を長いこと見つめていた。


エサ場のそこかしこに、ミケの生きた証が残されている。
ミケエリア100628-06.jpg
ミケはここで豪快な爪とぎを、何度も私に披露してくれた。


この杭にも、ミケの爪跡をはっきりと見ることができる。
ミケエリア100628-07.jpg
『ガリガリ』と爪をとぐ音が、今でも私の耳に残っている。


天気のいい日、よく体を丸くして寝ていた『日向ぼっこデッキ』‥‥
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そして最後にお気に入りだった場所‥‥
ミケエリア100628-09.jpg


ミケのエサ場。
ここは私にとって特別な場所だった‥‥

ミケエリア100628-10.jpg
様々な思い出が交錯して簡単には語れないが、私の人生に於いても忘れられない場所になるだろう。


それから私は、ミケと向かい合わせの椅子に長い間座っていた。
ミケエリア100628-11.jpg
その間、私が一方的に喋り続け、ミケは黙って聞いていた。
最後はオヤジの愚痴になってしまい、きっとミケは辟易としたことだろう。



「ミケ、迷惑だと思うが、この線香が消えるまでもう少し話を聞いてくれ‥‥」
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僥倖

2010年06月27日 00:00

今朝、ねこタカイさんからミケの写真が添付されたメールが届いた。
ミケ100626-01.jpg
しかしメール本文には、ミケの様子を知らせる文言はなく、ただ『写真のみ送付致します』とだけ記してあった。





それがいつだったのか、私は正確な日付を憶えていない。
去年の夏の盛りを過ぎた頃だったという曖昧な記憶しかない。

本当に‥‥私が初めてミケと遇ったのはいつだったのだろう‥‥?

それまで私は湘南海岸に出ると、サイクリングロードを西へ向かって散策していた。
目的は西のエサ場の野良達に会う事だった。
その頃は、サンマも西のエサ場で仲間と一緒に暮らしていた。
サンマは痩せた目立たない野良で、鼻を鳴らしていた印象しかない。

いつしか、私はいつもとは逆の東へも散策の範囲を広げていった。
そうして数日が経ったある日のことだった。
道路脇に備えてあるゴミ箱の上にいる仔猫と遇ったのは‥‥

チビ091012.jpg
同じシチュエーションを後日撮影した写真

それがチビだった。
チビは人懐こく元気なお転婆さんで、私ともすぐ懇意になった。
その頃は、写真を撮ることもなく、ただチビと遊ぶのを楽しんでいた。

チビ091012-02.jpg
私がミケの姿を見たのは、チビと遭遇した数日後という記憶しかない。
チビはエサ場の外へ出てきて道行く人に愛想を振りまいていたが、ミケがエサ場から出てくることはなかった。
その時、ミケの印象は特に際立ったものではなかった‥‥
と言うか、ミケとの初対面の記憶を私は失っているのだ。

カメラを持って海岸へ行くようになったのは9月に入ってからだ。
その頃ブログを始めることなど頭になかった私は、ただミケとチビの写真を漫然と撮っていただけだった。

その頃の写真を見ると、あくまでも被写体はチビだったことが分かる。
チビしか撮影してない日もあった。
皮肉なことに、ブログをはじめてから数日後、チビは里親へ引き取られていった。

それから‥‥私とミケの濃密な交流がはじまった。
その後のことは、このブログにある通りだ。

ちなみに、私が一番最初に撮ったミケの写真には2009年9月12日という日付が記録されている。

ミケ091012.jpg
撮影日 2009/09/12 AM 06:31





今日、ねこタカイさんから電話があったのは午前11時過ぎだった。
私はその電話を切ると、数人にメールや電話で連絡をした。

用事を済ませた私がねこタカイさん宅に着いたのは、正午を少し回った頃だ。
ミケは前回同様、リビングのソファーに横たわっていた。

私が側に寄って声をかけても、ミケにこれといった反応はない。
ただ虚ろに見開かれた眼が時折動くだけだ。

ソファーに横たわるミケの尻尾がやけに大きく見えた。
しかし尻尾が大きくなった訳ではなく、痩せた体がそう見せていたのだ。

午前中にミケを病院へ連れていったタカイ夫妻は、獣医から最後通告に近い言葉を言い渡されていた。
今日ミケは、食べ物をほとんど口にしていない。
ねこみどりさんが作った煮付けの煮汁だけを飲んだそうだ。

私が今日まで書くことができなかったミケの診察結果は『慢性腎不全の末期』である。
治ることはないと獣医に宣告されていた。
しかし同時に延命の可能性が残されているとも言われていた。
その初めての診察から今日がちょうど2週間目に当たる。

ミケは口を開け舌を出して、荒い息遣いで体温調整をしていた。
獣医が言うには、ミケ自身は暑さに苦しんでいるらしい。
それを証明するように、ミケは時折起き上がりソファーの上を移動して涼しい場所を捜し求めた。
ついにはソファーから降りたがるミケを、ねこタカイさんが抱いてフローリングの床へ降ろした。
するとミケは風通りのいい場所で体を伸ばした。

この時、私はまだ僥倖を期待していた。

しばらくして再びミケはソファーへ戻された。
そして、またソファーの上を、ミケは涼しさを求めてよろめく足取りで時折移動した。

タカイ夫妻と私は待っていた。
あらしさんとご主人‥‥そしてサンマの到着を‥‥

そのうちミケは立ち上がることもできなくなった。
時折ねこみどりさんが、スポイドでミケの口へ水を注ぎ込んだ。
ミケは私が来てから、一度も鳴き声を発していない。

午後3時が近づいた頃、あらしさんとご主人に連れられたサンマがやって来た。
その時、ソファーからはみ出したミケの頭を私の右手が支えていた。
サンマが入ったキャリングケースが開かれ、二匹は対面した。

サンマは急激な環境の変化に対応できず、ケースの中でうしろを向きミケと眼を合わそうとしない。
すると、あらしさんのご主人がケースからサンマを出しミケに近づけ、足と足とを合わせた。
私はミケの顔をサンマに向け「ほらミケ、サンマが来てくれたぞ」と言葉をかけたが、ミケに反応はなかった。

それは、再びケースに戻されたサンマが甘ったるい声で鳴いた時だった。

サンマ100627.jpg
私に支えられたミケの口から鳴き声が発せられたのは‥‥

ミケは低い声で鳴きはじめた。
それは、まるでサンマの接近を嫌がっているような唸り声だった。
「なんだミケ、怒っているのか?」と私は言ったが、おそらくミケはもうその声でしか鳴くことができなかったのだろう。
しっかりと見開かれたミケの眼が、サンマから離れなくなった。
そしてありったけの力を振り絞り、サンマに何かを語りかけていた。
それから、ミケの鳴き声は止まなくなった。

サンマが大怪我をする直前にはひとつの小屋で一緒に眠り、鼻と鼻をくっつけるまでに仲良くなっていた二匹である。

ミケサンマ100524.jpg
撮影日 2010/05/24 PM 04:13

ミケサンマ100529.jpg
撮影日 2010/05/29 PM 04:55

ミケの腎臓は以前から悪かったはずだ。
それがサンマの惨劇を目撃したことと、その後のサンマとの別離で急激に悪化させたのだろう。
私は悲しみと同時に、持って行き場のない怒りでハラワタが煮えくり返っていた。
「何であんなに仲の良かった二匹が、こんな目に遭わなけりゃならないんだ~!!
私は心の中で叫び続けていた。

サンマとの対面を果たした数分後だった‥‥
ミケは2、3度体を痙攣させた。
私はしばらく前から人差し指をミケの胸に当て、心臓の鼓動を確認していた。
その指はミケが痙攣したあと‥‥何も感じなくなった‥‥


午後2時58分、ミケは永久の眠りに就いた。

苦しんだ時間は僅かだったと‥‥思いたい‥‥
ミケ100627-01.jpg
結局、私の願った僥倖はやって来なかった。

ミケはサンマが来ることを知っていたのだ。
だからそれまではと、必死に頑張ったのだろう。
そして、きっとサンマの姿を見て、ミケは安心したのだ。
サンマに最後の別れを告げ‥‥ミケは逝った‥‥


私が最後にミケの姿を撮った写真には2010年6月27日と記録されることになった。


ブースカさんは、ミケの最期に間に合わなかった。
ミケ100627-02.jpg
既に冷たくなったミケを、ブースカさんは愛おしそうに撫ではじめた。


ミケの亡骸をどうするか、皆で話し合った。
火葬という案もあったが、最後にねこタカイさんが言った。
「ミケを長年棲んだ湘南海岸へ埋葬したい。いつでも会えるあのエサ場へ‥‥」



私は一足先に海岸へ行き、長靴おじさんにミケの訃報を知らせた。
すると長靴おじさんはミケのエサ場へ行き、穴を掘りはじめた。

ミケエリア100627-01.jpg
そこはサンマの怪我以来、ミケが好んで居た場所だ。
ミケとサンマの支援者が集まっていた‥‥あの場所だ‥‥



ミケが二週間ぶりに自分のエサ場へ帰ってきた。
ミケエリア100627-02.jpg
Iおばさんとウータンさんも、駆けつけてきた。


ミケエリア100627-03.jpg
長年ミケの世話を続けたIおばさんが、ミケに最後の別れを告げた。


長靴おじさんが掘った穴へ、ミケを静かに寝かせた。
ミケの周りには好物だった食べ物が供えられた。

ミケエリア100627-04.jpg
そして参列者全員の手によりミケは埋葬された。


そこは、湘南海岸の波音が常に聴こえてくる‥‥、
ミケエリア100627-05.jpg
正面に相模湾を望み‥‥、

東に江ノ島を望み‥‥、
ミケエリア100627-06.jpg
そして、西に富士を望む。


多くの人に愛され、多くの人に癒しを与えてくれた一匹の野良‥‥ミケ。
ミケエリア100627-07.jpg
そのミケは、そんな素敵な場所で眠っている。



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エサ場

2010年06月26日 00:00

PM 03:20
私は2日振りに湘南海岸へ足を運んだ。
今日は休日だが、小雨が降る海岸に人影は疎らだ。

海岸100626-01.jpg


ミケのエサ場前でK夫妻と遭遇した。
ミケエリア100626-01.jpg
ミケとサンマがいなくなったエサ場を、ふたりは毎日訪れ、異常がないか確かめてくれていた。


K夫妻と入れ違いに、TANYさんがエサ場を訪れた。
TANYさんは「ミケもサンマもいないのは分かっているのに、つい立ち寄ってしまうですよ」と言った。

ミケエリア100626-02.jpg
私はTANYさんにミケとサンマの近況を報告した。
「そうですか‥‥」とTANYさんはポツリと言った。



TANYさんが帰ったあと、私はエサ場の中を見て回った。
私がエサ場に足を踏み入れるのは、ミケがタカイ夫妻に保護されてから初めてだ。

ミケエリア100626-04.jpg
ミケとサンマとの濃密な思い出があるこの場所は、今の私にとって忌避したい場所になっていた。


ここは、ミケがこのエサ場を離れるまでお気に入りだった場所だ。
ミケエリア100626-05.jpg
ミケお気に入りの水入れが転がっていた。
それを見た私の胸中は、切ない思いでいっぱいになった。



主のいない小屋も寂しさを誘うばかりだ。
ミケエリア100626-07.jpg
『ミケ』と書かれた表札を見るのも‥‥辛い。


サンマがあらしさんに保護されてから、この場所は支援者達の集会場だった。
ミケエリア100626-08.jpg
誰もが競うようにミケを膝に乗せ、そして猫談義に花を咲かせていた。
しかし‥‥今ここを訪れる人は‥‥誰もいない。



早朝のミケは、この柵の角に登り道行く人を観察していた。
ミケエリア100626-09.jpg
その時、ミケは何を感じていたのだろう‥‥?


今日、ねこタカイさんからの報告はなかった。


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シャングリラ

2010年06月25日 00:00

国道134号線に架かる歩道橋 6月25日 夕刻
海岸100625-01.jpg
私はいつもこの歩道橋を渡って海岸へ出る。

ここを渡る時、私は世間のしがらみと本名を捨て、ひとりの猫好きオヤジ『wabi』になる。

私が海岸で知り合った人は意外と多い。
正確な人数を数えたことはないが、おそらく30人は超えていると思う。
しかし、その中に私の本名を知っている人は唯のひとりもいない。
同じように、私が顔見知りの中で本名を知っている人は限られている。
顔見知りのワンコの名は知っていても、飼い主さんの本名は誰ひとり知らない。

今まで誰も私の本名を尋ねないし、私もその人自ら本名を言わない限り訊いたことはない。
私達は本名をほとんど必要としなかった。

私がこのブログを始めた頃、家族にそのことを話した記憶がある。
しかし、タイトル、内容まで教えたのは県外に住む息子だけだ。
その他の身内、親族、友人には一切知らせていない。
wabiとしての私を知ったら、おそらくその人達は驚くだろう。
何せ本名としての私は、寡黙で人付き合いの悪いオヤジだから‥‥

湘南海岸とこのブログは、wabiという私にとっての『シャングリラ』なのだ。

ところが今日、そのシャングリラに架かる橋を、私は渡らなかった。
用事があり、ここに着いたのが午後4時近くだったのと、病院へ行く時刻が迫っていたこともある。
しかし引き返したのは、それだけの理由ではない。

歩道橋の向こうが、シャングリラとしての魅力を無くしはじめている気がしたからだ‥‥




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ミケとサンマの近況

2010年06月24日 00:00

【ミケ近影】ねこタカイさん撮影。
6月23日

ミケ100623-01.jpg
【ねこタカイさんからの報告】
明け方苦しそうな息使いをしたと思ったら、毛玉を吐きました。
その後、楽になったらしく、9時ぐらいから病院の処方食を自ら食べる。
午後 お腹が膨らんで見えて心配した矢先に、朝食べたものを吐きました。
夕方病院へ行き、何時もの処置をしてもらう。



6月24日
ミケ100624-01.jpg
【ねこタカイさんからの報告】
朝から食欲が無く、寝てばかり。
処方食はどれも食べなくなったので、イワシの煮付けを食べさせる。
これは、口にし易いらしく一匹食べました。
その後は何も口にしない。 水だけは自分で起き上がり、飲みに行く。
木曜日は病院が休みの為、点滴をしていません。 
その影響でもあるのか?






【サンマ近影】あらしさん撮影。
6月24日

サンマ100624-01.jpg
【あらしさんからの報告】
先日病院に行き、診てもらったところ、大分いいようです。
傷口はまだ塞がってませんが、肉も盛り上がってきてます。
食べる量は、海岸にいた時と比べると少ないです。
元々これが、この子のペースなのかもしれません。




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待ち人

2010年06月23日 00:00

国道134号線に架かる歩道橋。
私はさっきからここである人を待っている。

海岸100623-01.jpg
待ち合わせをしたわけでもなく、その人がここを通るかどうかも分からない。
私は当てもなく待っているのだ。



そこへ見知った人が歩いてきた。
それは、猫おじさんと猫おばさんだった。

海岸100623-02.jpg
私は、ミケとサンマの近況をふたりに報告した。


先週17日にふたりは、Iおばさん、Tおじさん、猫好きおじさんらと姿を消したミケのことで一堂に会したと言う。
海岸100623-03.jpg
私がIおばさんにミケの事を報告したのは、その2日後の事だった。


私の待ち人はついに来なかった。
そこで猫夫妻と一緒にボス母のエサ場へ行ってみた。

海岸100623-04.jpg
ボス母はすぐに姿を現した。


与えられたエサを、ボス母は完食した。
海岸100623-05.jpg
そして、猫おばさんに体を摺り寄せて甘えはじめた。


ボス母が、珍しく私の側へ近づいてきた。
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ボス母が私に触る事を許したのは、今日が初めてだ。


猫おばさんがボス母に別れを告げている。
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親しい人が去ると、どの野良も寂しげな表情を見せる。
海岸100623-08.jpg
ボス母は私の視界にいる間、その場から動かなかった。


私は湘南海岸を3日振りに訪れたと思っていた。
しかしあとで確認すると、実際はあれから4日が経っていた。
それほど今の海岸は、私にとって希薄な存在になりつつある。

海岸100623-09.jpg


ミケのエサ場には、3羽のカラスが所在なげに羽を休めていた。
海岸100623-10.jpg
私はエサ場の前を素通りした。


海岸100623-11.jpg


海岸100623-12.jpg
私は今日も長靴おじさんの小屋を訪れた。


ミケがエサを食べ、ウンチをしたことを報告すると、おじさんの顔が少しほころんだ。
海岸100623-13.jpg
するとおじさんは、私をある所へ案内してくれた。


長靴おじさんは、一本の松の木を指さした。
海岸100623-14.jpg
そして「幹が斜めになった松があるだろ‥‥俺の所にいた頃、ミケはあそこでよく寝ていたよ」と言った。


またミケがお気に入りだった、もう一本の松の木にも案内してくれた。
海岸100623-15.jpg
その松はいかにも寝心地が良さそうだった。
私はミケがその松で寝ている姿をつい想像してしまった。



ミケは、ここで長靴おじさんと3年間一緒に暮らしていた。
海岸100623-16.jpg
私にはこの海岸でやることが、まだ残っていた。
海岸猫に関わる何人かの人に、ミケとサンマがいなくなった事情を知らせなくてはならない。
中には10年以上もミケの世話をする女性がいるが、その人はネット環境を持っていない。



海岸100623-17.jpg





【ミケ近影】ねこタカイさん撮影。
6月22日

ミケ100622-01.jpg
【ねこタカイさんからの報告】
昨日病院での処置で、食欲増進剤+精神安定剤を投与後のミケは帰宅後、暴飲・暴食を見せたが、今朝からはいつも通りに戻る。
今日の通院では、何時もの体温・体重測定と点滴投与。
帰宅後は少しだが自分で処方食を舐める。
その他は処方された活性炭と胃薬の錠剤を口の中へ投入。
体調の悪そうな様子は見受けられない。




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ミケの状況

2010年06月22日 00:00

以下、ねこタカイさん撮影。
6月19日
ねこみどりさんの膝で日向ぼっこするミケ。

ミケ100619-01.jpg
ソファーで水を飲むミケ。


6月21日
この日は病院で、いつもの点滴にビタミンと腸の保護薬を混ぜて打った。
するとタカイ家に来て、ミケが初めてペースト缶を完食した。

ミケ100621-01.jpg
そして、初めての排便があった‥‥それも固形状態でだ‥‥
ミケはおぼつかない足取りだが、快復に向けて小さな一歩を踏み出したのかも知れない‥‥




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虚言

2010年06月21日 00:00

実を言うと、私は2年前から睡眠障害に罹り、今も通院している。
最初の頃は、睡眠導入剤を服用しても2、3時間で目が覚め、その後眠れないと云う日が3ヶ月ほど続いた。
半年ほど経った頃には、それでも夜4、5時間眠れるまでに快復した。
不思議なことに、薬の力を借りて眠るようになってから夢を一切見なくなった。

ところが、去年の初秋頃からまたもや夜の平均睡眠時間が2、3時間ほどになり、昼間激しい睡魔に襲われた。
そのことを告げた医者から睡眠導入剤を一気に3種類処方されると、その効果はてきめんだった。
夜の睡眠時間が6、7時間へと飛躍的に延びたからだ。

しかし今回の薬は持続性があり、起きた後にも効き続けて、今度はそのせいで昼間猛烈な睡魔やめまいに襲われるようになった。
そのうち、日課だった早朝の海岸散策もできなくなり、やむなく夕方に変更した。

そして今回のサンマの怪我以来、私の睡眠サイクルはまたぞろ狂った。
それから私は、医者から指示された量を飲まず、勝手に薬の量を増減しはじめた。
その行為は、医者から厳重に戒められていたのだが‥‥

前回の問診では夜しっかり寝ている、と笑顔で医者に嘘をついたが、私の顔は引きつっていたかも知れない。
今週から医者の指示通り、決まった時間に決められた量の薬を飲むことにした。
笑顔で何度も嘘をつけるほど、私は度胸がないから‥‥



【お礼】
私の体調を気遣うコメント、メール、本当にありがとうございました。
これからは医者の言いつけを守り、夜はしっかり寝るようにします。

wabi






6月18日 夕刻
今日もブースカさんが店の休憩時間を使い、ミケを見舞いに来ていた。

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ブースカさんは、ミケのために持ってきた物があると言う。
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それは、はちみつさんからのコメントにあった『フェロビタII』と云うチューブ薬だった。
はちみつさんのコメントを読んで一昨日注文し、今日届いたとブースカさんは言った



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みんな、ミケのためなら何でも試すつもりだ。



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