ミケという名の猫

2010年08月31日 22:48

夕刻の湘南海岸‥‥
長かった夏休みも今日で終わる‥‥そう思うと、妙な寂寥感を覚えた。

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だが、厳しい残暑は今しばらく続く‥‥


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
この時刻、エサ場にミリオンの姿はなかった。
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今朝は、ゆきママさんの代わりにTNさんがミリオンに薬を与えることになっている。
その報告が届くのは、早くても明朝になる。






船宿エリア
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朝食を終えた野良達は、各々の場所で涼を取りはじめた。


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コジローは西へ向かった。


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クロベエは草叢へ‥‥


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車の下へ潜りこんだ野良‥‥


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そして、マサムネと新入り猫は、涼しい物影に寝そべった。


Sさんが私に紹介したい野良がいると言うので、案内してもらうことにした。
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その野良は、独りここで暮らしていると言う。
防砂林に向かってSさんが、その野良の名を呼んだ‥‥「ミケ~!」と。



しばらくすると、防砂ネットの隙間から一匹の三毛猫が姿を現した。
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『ミケ』‥‥ありふれた名だが、私にとっては特別な想いがある呼び名だ。


Sさんに抱かれる三毛猫‥‥
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美しい三毛猫だと‥‥その時私は思った。


Sさんは、来た時と同じように颯爽と帰っていった。
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その場には、三毛猫と私だけが残った。


初対面の挨拶代わりにと、私が持っていたカリカリを三毛猫に与えてみた。
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ミケという名の猫はあまり警戒心を持たず、すぐカリカリに口をつけた。


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ところが私が名を呼ぶと、三毛猫はそれを無視して防砂ネットの向こう側に姿を消した。


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トレイを覗いたら‥‥カリカリが少しだけ残っていた。



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貪り食う猫

2010年08月30日 23:59

8月は終わろうとしているが‥‥夏にその気配は感じられない。
今日も湘南は真夏日を記録した。

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それでも夕刻の湘南海岸は、波もなくひっそりとしていた。


砂浜に下りる直前、ミケのエサ場から帰るKおじさんに声をかけられた。
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この写真は、たまたま無表情な瞬間を撮ったもので、Kおじさんいつものように明るく壮健だった。


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンのエサ場には、ちょうどHさんが来ていた。
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Hさんの与えたエサを食べ終えたミリオンは、何処かへ行ったと言う。

今朝もゆきママさんから、ミリオンが薬を飲んだという報せを受けた。






船宿エリア
シャムミックスが車の下を盛んに覗き込んでいる。
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どうやら、この強面猫の存在が気になるようだ。


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結局シャムミックスは、強面猫を敬遠し、後ろに置かれた車の下へ潜りこんだ。


早朝と言えども陽射しは既に強く、地面にくっきりとした影を作っている。
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野良達もその強い陽射しを避け、朝食が届くのを待ち続ける。


そこへ、自転車を駆ってSさんがやって来た。
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Sさんは「昨日昼寝をし過ぎたせいで、夜なかなか眠れなくて今朝は遅くなった」と明るく言った。


姿を消していた茶トラも、いつの間にか戻っている‥‥そして強面猫も仲間に入っていた。
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野良たちは、Sさんの一挙手一投足に敏感に反応する。
ただ、一匹を除いて‥‥



眠っていたのか‥‥クロベエがやっとSさんの到着に気づいた。
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しかし、マサムネは一向に動こうとしない。


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皆、Sさんがエサの用意をしている間、おとなしく待っている。
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ただし、コジローを除いて‥‥


Sさんが猫缶を配りはじめた‥‥
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強面猫も、しっかり猫缶に有りついている。


用心深い茶トラは、皆と少し離れたところで貪るように猫缶を食べている。
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こんな特等席を与えられた野良もいる。


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さっきこの強面猫がいた場所は、Sさんの指定席の側だった‥‥そのことを、三毛猫が教えたのだろう。


寄って来ないマサムネに、Sさん自ら近づいていった。
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そして、マサムネ専用らしき食器に猫缶を盛った。


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Sさんは、マサムネのおとなしく優しい性格を知っている。


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マサムネは、誰にも邪魔されず猫缶を貪り食った。


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ふと目をやると、腹を満たした強面猫が、朝陽を浴びながらゆっくり去っていくのが見えた。



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四面楚歌の猫

2010年08月29日 23:58

夕刻の湘南海岸‥‥
8月最後の休日とあって、この時刻でも砂浜は夏を惜しむ人達で賑わっていた。

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しかし、ここだけは季節の移ろいなど関係なく時間が止まったように感じる。
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ミケが逝って‥‥2ヶ月が経った。


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンの姿は、エサ場にも防風林にも見当たらない。
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早朝届いたゆきママさんからのメールには、ミリオンが薬入りチーズを嚥下してくれたとあった。





船宿エリア
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いつもなら、とっくにSさんが来ている時間だが‥‥
野良達の様子を見ると、どうやらまだ朝食に有りついていないようだ。



周りを見回すと、2匹の野良が他の野良と離れた場所で朝食を待っていた。
自販機の前には強面猫‥‥

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そして、船宿の玄関先には茶トラが居心地悪そうにしていた。


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茶トラは居た堪らなくなったのか、その場から去っていった。


すると、残った強面猫の表情に焦りの色が見えはじめた。
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強面猫は、周りにいる野良から厳しい視線を浴びている。


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この状況に、さすがの強面猫も渋面を作った。


強面猫は、周囲を気にしながら緩慢な歩みで水場に移動した。
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実はこの強面猫、このエリアの野良ではない‥‥つまりSさんが管理している猫ではないのだ。


ここの野良達は最近加わった白猫と新入り猫以外、全てSさんが去勢・避妊手術を受けさせている。(この2匹についても手術をする予定)
去勢されたオスはその目印として右耳の先をカットされているが、強面猫の耳にその印はない。

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その強面猫に、三毛猫が近づいてきた。


この時、三毛猫が強面猫に何を伝えたのか、私には分からなかった。
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三毛猫の忠告を理解したのか‥‥強面猫がおもむろにその場を離れた。


そして、船宿の向かいにある車の下へ寝そべった。
どうやら、さっきの三毛猫はこのエサ場のルールを強面猫に説いたようだ。

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強面猫が片目を開け、周りの様子を窺う。


そこで、再び厳しい視線を受けると‥‥、
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おとなしく目を閉じた‥‥。



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シロ哀悼 その弐

2010年08月28日 23:58

重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
睡眠障害は、今日も私を早起きにさせる‥‥。
湘南海岸へ出た私は、まず最初にミリオンのエサ場を訪れた。

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あとで分かったことだが、私がエサ場に着いたのはゆきママさんが帰った数分後だった。
この時、ミリオンはゆきママさんの手により、既に薬入りチーズを食べていた。



猫好きおばちゃんが、ミリオンにエサを与えるため立ち寄った。
この人に会うのも、実に久し振りだ。

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ミリオンは、与えられたエサに口をつけようとしない‥‥既に誰かにエサを貰ったのだろうか?



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ところが、猫好きおばちゃんが去ってしばらくすると‥‥
ミリオンは、おもむろにカリカリを食べはじめた。



満腹になったからか、ミリオンは日陰でまどろみはじめた。
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私の姿を認めても、逃げなくなったが、以前のように擦り寄っても来ない。
ミリオンの私に対する信頼は、未だ回復していないようだ。



ミリオンのエサ場からの帰路‥‥砂浜に下りてみた。
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陽は既に高く昇り、その光を反射した海は、今の私にとってあまりに眩し過ぎた。
撮影を終えた私は、足早に砂浜をあとにした。






シロ哀悼 その弐 『父を超えろ』
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母猫は、ゆっくりと近づいてきた。


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シロは側に来た母猫に体を摺り寄せ、盛んに甘えはじめた。


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そこへ、父猫もやって来た。


そして‥‥母猫と挨拶を交わす。
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この日、トラの姿を見ることはできなかった。


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父猫と母猫は、お気に入りの場所へうずくまった。


父猫は時折、心配そうにシロを見つめる。
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シロには、その父猫の想いが通じるのか‥‥時々振り返っては視線を合わせた。


さらに、シロは母猫の存在も確かめる。
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その母猫はシロの姿を見て安心したのか、眼を閉じ静かにその場へ寝そべった。


そこで私は、所在なげなシロと遊ぶことにした。
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まず、草を猫じゃらし代わりにして、しばらく遊んだ。


そして次に、指でシロを遊ばせた。
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その私の指に、シロは力強く咬みついた。


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その様子を、父猫はじっと見ている。


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角材とも遊び飽きたのか、父猫のいる足場板を目指して、シロが資材の山を登りはじめた。


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そしてついに、父猫と同じ高みへ、シロは立った。
この時、私は「シロ、大きくなったらお父さんを超えるんだぞ」と心の中で想った。



でも、シロが父を超えることは‥‥叶わなかった。
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この日から1週間後の朝、店先で冷たくなっているシロを‥‥釣り餌屋の女将さんが発見した。

私の指には、シロに咬まれた感触が‥‥微かに残っている。




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シロ哀悼

2010年08月27日 23:59

夕刻の湘南海岸‥‥平日だけに人は疎らにいるだけだった。
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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
私は、ミリオンのエサ場でHさんと待ち合わせをしていた。
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Hさんに貰ったエサを食べ終えたばかりのミリオンは、穏やかな顔で私を迎えてくれた。


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私が体を撫でても、ミリオンは静かに横たわったままだった。でも、ミリオンの私に対する警戒心が解けたわけではない。
長く世話をしているHさんが側にいるからできることだ。



そのあとHさんと私は、ミリオンのことで長く話し合った。
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別れ際に見せたミリオンの表情が何を語っているのか、まだ判らない。


ミリオンのエサ場を去るとき、ふと海に目をやると、大島がくっきりとした輪郭で遠望できた。
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船宿エリア  8月21日
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落日間近の船宿エリアは、穏やかな時を刻んでいた。


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クロベエは、おなかさん相手に食後の軽い運動をしている。


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マサムネは満足げな顔で、はなさんの側で寛いでいる。


そのマサムネは、満腹でさすがにもう食べられないだろうと思ったが、試しに余ったカリカリを私が手ずから与えてみると、
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何と、きれいに完食した。


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はなさんとおなかさんに、ここを去る時間が迫った。


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そこへ、顔見知りの夫妻が偶然通りかかった。
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しばらくの間、猫談義に花が咲いた。


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茅ケ崎海岸を去る時、はなさんとおなかさんは、ミリオンに別れの挨拶をした。





釣り餌屋前
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この日、シロは独り資材置場にいた。  シャムミックスの仔猫シロ:2010年8月20日急逝


シロは、やおら伸びをすると‥‥
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妙な格好で、角材に凭れかかった。


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その時、シロが気配を感じ、ついと振り返った。
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シロの視線の先には、心配顔の母猫がいた。



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長閑な時間

2010年08月26日 23:10

私は、今日も早朝の湘南海岸へ足を運んだ。
だからと云って、またゆきママさんからメールが届いた訳ではない‥‥
私が罹る睡眠障害の成せる業である。

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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
私がエサ場へ着いた時、ミリオンは外で涼をとっていた。
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そこへやって来たゆきママさんに、ミリオンは既にある人の手によって薬を与えられたと教えられた。
そこで、ふたりでその人のあとを追った。



この男性は、ゆきママさんの知り合いのTNさん。
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TNさんは、ゆきママさんから手渡された薬を細かく砕き、それをチーズに包んでミリオンに与えた。
すると、ミリオンは素直にチーズを食べたと報告してくれた。
ゆきママさんは明日、早朝から出かける用事がある‥‥
そこで、TNさんが代わってミリオンに薬を与えてくれることになっている。

ミリオンは多くの人に護られていた。



ふたりと別れた私は、そのまま船宿エリアへ足を延した。
船宿の前には、既にSさんが朝陽を全身に浴びながら座っていた。

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Sさんの周りには、野良達が集まってきた。
このあとの模様は後日紹介します。





船宿エリア  8月21日
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はなさんとおなかさんに撫でられるマサムネ。


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まさに、マサムネ至福のとき‥‥
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その時、横を見ると新入り猫と白猫のプロレスが始まっていた。
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どっちの形勢が有利なのか‥‥私にはさっぱり分からない。


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勝敗がついたのか‥‥これまた、私には分からなかった。


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お気に入りのマンホールの蓋をはなさんに占領され、当惑するマサムネ。


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コジローの顔は、一見やつれたように見える。


よく見ると、顔から首にかけて何箇所も毛が抜けている。
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左側の顔にも抜け毛の跡がある。
どうやら傷ではなく、皮膚病に罹っているようだ。このことはSさんも承知している。



私が何気に振り向くと、黒猫が青いドラム缶の上にいた。
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私の姿を認めた黒猫は、側に近づいてきた。


「腹が減ってるなら猫缶を貰え」と私はその黒猫に言った。
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すると黒猫は、マサムネと仲良く猫缶を食べはじめた。


やがて、今まで遠巻きにしていた他の野良も、やおらはなさんとおなかさんの周りに集まってきた。
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白猫もおこぼれに与った。
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マサムネと黒猫‥‥。実はこの2匹も血縁関係にある。
父は違うが、黒猫はマサムネの弟にあたる。



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マサムネは食べるのが遅い。それが隻眼のせいなのか、それは分からない。


猫缶を食べ終えたマサムネは、カリカリにも口をつけた。
この時ばかりと、トレイを前足で押さえつけて食べつづけた。

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マサムネの弟と分かった以上、この黒猫にもそれに相応しい呼び名が必要だ。
既に「クロちゃん」と呼ばれていることもあり、『クロベエ(黒兵衛)』とする。



普段は仲間にエサを譲ってばかりのマサムネも、思う存分ご馳走になり満腹になったようだ。
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遅れてきたクロベエは、まだカリカリを黙々と食べている。


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いつもなら真っ先にエサ場へ駆けつけるコジローだが、この日は何故か高みの見物に徹していた。



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血族

2010年08月25日 23:52

相変わらず睡眠障害に悩まされている私は、睡眠導入剤を服用したにも拘らず3時間で目覚めた。
早朝からすることもなく、取り敢えずPCの電源を入れた。
しばらくすると、1通のメールが届いた。
送信者はゆきママさん、送信時間が5時53分と記されたそのメールの件名は『困っています』とあった。
要約すると、5時にミリオンのエサ場へ赴き、薬入りチーズを与えたが、チーズだけ食べて薬を嚥下してくれない、と書かれていた。

私は覚醒途中の体に活を入れ、ミリオンのエサ場へ急行した。



重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンのエサ場へ着くと、ゆきママさんが満面の笑みを浮かべて私を迎えてくれた。
私の眠気もその笑顔で少し和らいだ。

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ミリオンがエサ場から出ていた‥‥私が近づいても、逃げることはなかった。


久しぶりに見るミリオンの右耳は、薬の投与が1週間滞ったせいか、赤みが増し症状が悪くなっていた。
私がチーズで包んだ薬を差し出しても、ミリオンは口をつけなかった。
その時、通りかかった女性がミリオンのために、地曳網で獲れたばかりのウルメイワシを1匹私達に手渡してくれた。

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試しにそのウルメイワシへ薬を包んでミリオンに与えてみた。
1度目は失敗したが、2度目に薬を嚥下してくれた。



ゆきママさん自身もウルメイワシを買うため、地曳網船へ向かった。
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ミリオンと私だけがその場に残された。


ミリオンはその場から離れることなく、私の顔をまじまじと見つめはじめた。
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私もミリオンとの距離を保ったまま、先日のレボリューション滴下のことを独りごちるように詫びた。


しばらするとゆきママさんが、買ったばかりのウルメイワシを持って戻ってきた。
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ゆきママさんは、自らの手でウルメイワシを割いてミリオンに差し出した。


ミリオンは、ウルメイワシに食らいついた。
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そして、食器に移したウルメイワシを完食した。


私は湘南海岸を去る前に砂浜に出てみた。
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引き潮を迎えていた砂浜には、釣人しかいなかった。





船宿エリア  8月21日
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腹が満たされたコジローは、お気に入りの車の上へ跳び乗った。


マサムネと三毛猫が仲良く挨拶を交わしている。
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さらに、はなさん手ずから猫缶を貰うマサムネ。
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それを羨ましそうに見つめるコジロー。


マサムネは満ち足りたのか、お気に入りのマンホールの蓋の上で毛繕いをはじめた。
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そのマサムネを、おなかさんが優しく撫でる。


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その他の野良も、各々お気に入りの場所で寛ぎはじめた。
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はなさんとおなかさんは、そんな野良達を見ているだけで楽しいようだ。


最近のコジローについて、私は気になっていることがある。
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コジローの顔付きは、明らかに以前と変わってしまった。


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最近知り合ったボランティアのSさんから聞いた話の一部を披露しようと思う。


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それは、マサムネとコジローについて、私が勝手に想像したことを、Sさんが裏付けてくれた話なのだが、


マサムネとコジローはやはり兄弟だった。
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さすがにSさんも正確な年齢は失念したようだが、マサムネが5、6歳、コジローが2、3歳だと言う。
この2匹の毛色から、おそらく父猫は同じだろう。
そして‥‥ここにはその他に2匹の兄弟がいることも、Sさんが教えてくれた。






サンマの近況
先日、あらしさんから写メールが届いた‥‥サンマは元気にしていると言う。
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犬に咬まれた足の傷はすっかり治り、毛も生え揃ったそうだ。
療養食にも慣れ、よく食べるようになり、一時期より肥ったらしい。

サンマが犬に咬まれ大怪我をした詳細は【厄難】をご覧ください。


ただ、水を大量に飲み、トイレの回数も多いことから正常でないことが分かるとのこと。
また、サンマの夜鳴きで、一晩に三回は起こされ、あらしさんとご主人の寝不足がつづいている。

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サンマはあらしさん宅では自由な振る舞いを許され、ストレスもあまり溜まっていないと言う。
あらしさん曰く「サンマの顔付きが少し変わったような‥‥」


サンマの病名は慢性腎不全‥‥それもステージ4と云う重症だ。
これからサンマがいつまで生きてゆけるのか‥‥誰にも判らない。
「サンマ、頑張れよ‥‥ミケに逢いたいからって、急いで虹の橋を渡るんじゃないぞ!」




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生命(いのち)

2010年08月24日 23:34

夕刻の湘南海岸。気温はまだ30℃に近く、さらに強い海風が吹き付けていた。
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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
今日も、ミリオンが私の前に姿を現すことはなかった。
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しかし、薬の投与は既に終わっていた‥‥


私は昨日の朝、ゆきママさんと会った時に薬を手渡した。
そして今朝、ゆきママさんから薬投与が成功したというメールを貰った。

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ゆきママさんは、チーズ、魚肉ソーセージ、チーズ入りかまぼこの3種類を持ち、保冷剤と共にミリオンのエサ場を訪れた。
その3種類を薬を入れる前に試したところ、チーズ以外は見向きもしなかったと言う。






釣り餌屋前  8月21日
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急に眼の前から消えたシロのことを、トラはどう感じているのだろう。
残念だが、私にはトラの表情から何も読み取れなかった。



生まれて、たった2ヶ月でシロは虹の橋を渡った。
短い生涯だったが、家族に囲まれて幸せに暮らしたことが唯一の救いだ。

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私は母猫の様子が気になって仕方がなかった。
ほとんど動かないのは、子供を亡くしたショックだけとは思えなかったからだ。



そこで私は、女将さんに訊いてみた。「ひょっとして、そのお腹の膨らみは‥‥?」
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女将さんは言下に応えた‥。そうなの、また子供ができたみたいなの」
母猫は、新たな生命を身籠っていた。



おそらく今度の子供は、この父猫の子だろう。
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未だ遊び盛りの若い父猫‥‥。
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私は言った。「お父さん、今度は丈夫な子供が生まれるといいな」


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無邪気に、おなかさんの手にじゃれつくトラ。
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今度は、このトラもお兄さんになる。「そうしたら、一緒に遊んでやるんだよ」


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はなさんとおなかさんは、近所の人と何やら話し込んでいる。


トラは独り、向かいの店先へ。でも、そのあとをついていくシロは、もういない。
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私は最後に言った「トラ、シロの分も生きるんだぞ‥‥いいな」



船宿エリア
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私達は複雑な想いを抱きながら、船宿エリアへ足を延ばした。


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そんな私達を最初に迎えたくれたのは、マサムネだった。


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程なくすると、ふたりの周りには何匹もの野良が集まってきた。


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食べ損ねることが多いマサムネと新入り猫は、仲間と別の場所で猫缶を貰っている。


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ここなら気兼ねなく食べられる。


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滅多に姿を現さない白猫までやって来た。よほどお腹が減っていたのだろう。


猫缶を食べ終えた白猫は、そそくさとその場から離れた。
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そして、仲間に一瞥をくれると、


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ねぐらにでも向かうのか、独り去っていった。


日頃は仲間に遠慮して、思う存分食べられないマサムネだが‥‥、
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この日は、はなさんとおなかさんに見守られて、ゆっくり猫缶を味わっていた。



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朗報と悲報

2010年08月23日 23:18

私は久し振りに、早朝の湘南海岸へ足を運んだ‥‥ある目的を持って。
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その目的とは、この人に会うためだ。
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この人の名はSさん‥‥船宿エリアを担当するボランティアだ。


既に、ここに棲む12匹の野良達は、Sさんから与えられたエサを食べ終えていた。
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Sさんを紹介してくれたゆきママさんも、駆けつけてくれた。


Sさんは、毎日この自転車で20分かけて自宅からここへやって来る。
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そして野良達にエサを与え、病気や怪我をした野良がいたら病院へ連れて行く。


マサムネ達がこうして生きていけるのは、Sさんのお陰だ。
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Sさんからは、マサムネやコジローの出自について貴重な情報を得ることができた。


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さらに、この三毛猫の存在の大きさも教えてもらった。


猫缶を与えた後に、午後のエサもトレイに盛っている。
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すると、マサムネが真っ先にそのカリカリを食べはじめた。
おそらく、皆と一緒だと十分に猫缶を食べられなかったためだろう。



私からはこの幼い新入り猫について、ある朗報をSさんへ伝えた。
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それを聞いたSさんは、大いに喜んでくれた。
この朗報は、実現した折にこのブログで紹介したいと思っている。






ミケエリア 8月21日
はなさんとおなかさんは、湘南海岸へ来ると、まずミケを訪れた。
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ふたりにとってミケは、今でも特別な存在なのだ。


ミリオンのエサ場をあとにしたふたりは、そのまま西へ向かって歩を進めた。
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イベントで沸く海水浴場を横目に、さらに西へ行く。


次の目的地はここ‥‥釣り餌屋前だ。
トラがいきなり、はなさんの差し出したカリカリに口をつけた。

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父猫が、それにつづいた。


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二匹の食欲は旺盛だった。


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母猫はカリカリを食べる父猫とトラを見つめるだけで、何故かその場から動こうとしない。


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さっきから動かない母猫を心配して、はなさんが近づいていった。
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母猫はそれに応えるように、体を起こした。


しかし、再びその場へうずくまり動かなくなった。
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母猫の表情は、思い詰めたように暗かった。


その質問をしたのが、はなさんだったのか、おなかさんだったのか‥‥。
私はどうしても思い出せない。

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その時、誰かが「シロちゃんは‥‥?」と女将さんに訊いた。


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すると、女将さんは淡々とした口調で応えた‥‥「シロは、昨日の朝店の前で死んでたの」
私はその言葉を聞いたとき、意味が分からかった。



そして今度は私が訊き直した。「死んだって‥‥あのシャムミックスの仔猫がですか?」と。
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「そう、見つけたときはもう冷たくなってたの」
「傷もなかったから、交通事故とかじゃなくて病気だったみたいね」
女将さんの口調は、最後まで淡々としていた。



女将さんは、日頃から仔猫達を可愛がっていた‥‥その仔猫が死んで悲しくないわけがない。
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女将さんはこの2日間で、十分悲しんだのだろう‥‥。



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トラの父猫

2010年08月22日 22:47

抜けるような青空と、それを映す紺碧の海‥‥。
去り行く夏を惜しむ人達で、湘南海岸は賑わっていた。

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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
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ミリオンは、今日も私の前に姿を現してくれなかった。





釣り餌屋前
父猫と強面猫の睨み合いは、今回も呆気なく勝負がついた。
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父猫は、すごすごと強面猫の前から退散していった。


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一方強面猫は‥‥何事もなかったように昼寝のつづきに戻った。


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トラは、塀から蔦が絡まる室外機の上へ跳び移った。


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強面猫との睨み合いで神経を擦り減らしたのか‥‥父猫は別の店先で体を横たえた。


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若い父猫にとって、強面猫との対峙は相当な負担だったようだ。


私は、ひとつ気になっていることがあった‥‥それは、トラの父親が誰かと云うことだ。
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シロは明らかにシャムミックスの父猫の子だが、トラの父は別にいるはず。
それを知っているのは、この母猫だけだ‥‥



ちなみに、強面猫はキジトラだ。
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強面猫もトラと同じように、塀から室外機の上へ跳び移った。
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この行動の一致は、偶然だとは思うが‥‥


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いったいトラの父猫は、誰なんだろう‥‥?


私が船宿エリアから戻ると、親子三匹が揃っていた。
今日は、何故かシロの姿が見えない。

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母猫が、トラに近づいていく。


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そして、寄り添うようにトラの傍らにうずくまった。


側に来た父猫に、トラが甘えている。
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トラにとっては、この父猫が唯一無二の父なのだ。


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こんなに仲がいい家族を‥‥私は他に知らない。


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この強面猫が、今後この家族にどう絡んでくるのか‥‥私はしばらく静観しようと思っている。


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