新しい家族

2010年11月30日 15:45

2010/11/30 PM03:45
夕刻の空に白い軌跡を残して、戦闘機らしき飛行機が西へ飛び去っていく。
私には、まるで沈みゆく太陽の後を必死に追いかけているように見えた。

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そんな妄想から私を引き戻してくれたのは、ウォーキング途中のTANYさんだった。
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「船宿の仔猫に逢ってきましたよ」と言うTANYさんの面持ちは沈痛だった。


船宿エリア
もはやこのエサ場のレギュラーとなったカポネが、最初に私を迎えてくれた‥‥大きな欠伸をしながら。

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どうやらクロベエは気づいていないようだ。
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茂みの中にいる仔猫に‥‥


クロベエは仔猫の存在にやっと気づいたのか、慌てて逃れてきた。
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クロベエの反応に自信を持った仔猫は、その勢いのまま近くにいたシシマルを威嚇する。
しかしシシマルは落ち着き払い、仔猫の脅しなど歯牙にもかけない。



シシマルの迫力に気圧されたのか、仔猫はあっさりと引き下がった。
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そしていきなり地面に転がった。


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仔猫が初めて見せる『地面ゴロゴロ』だ。


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かつては、こうやって母親にも甘えていたのだろう。でもその優しい母親はココにはいない。
虚空を見つめる仔猫の眼は、二度と逢えない母猫の面影に想いを馳せているようだった。



新入り三毛が、そんな仔猫を優しい眼で見ている。
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仔猫を見つめ続ける新入り三毛。
ひょっとしたら、この三毛は元居た家に子供を残して来たのかも知れないな、と私は思った。

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もしそうなら、親子になればいい‥‥人に裏切られた者同士仲良くすればいい‥‥そして、幸せになれば、いい。


その二匹の様子をそっと窺っているカポネの眼は、何故か憂いを含んでいた。
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捨てられた仔猫は、気の強いお転婆振りを見せる。(女の子デシタ)


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そんな仔猫を見つめるクロベエは、”触らぬ神に祟りなし”と傍観者に徹している。


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ひとしきり歩き回った仔猫は、いつもの場所で香座を組んだ。


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そこへコジローがやって来た。


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コジローも仔猫の存在に気づいていないのか‥‥?
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そんな鈍感なコジローを見て、私ならココに居るわよ、と言わんばかりに仔猫は鳴声をあげた。


コジローは仔猫の姿を認めた。
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しかし、見て見ぬ振りを決め込んだ。


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新入り三毛の様子を、そっと窺う仔猫。



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室外機の下へ潜りんで、仔猫は何をしているのだろう?


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そこには、Sさんが仔猫のために置いたカリカリがあった。


私は持ってきた猫缶の蓋を開けた。
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人を警戒する仔猫は、独り離れた場所で食事する。


カポネとシシマルが食べ残しの猫缶を漁っている。
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反目し合う二匹の野良が猫缶を前にしばしの休戦‥‥まさに呉越同舟の図だ。


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先に舟を降りたのは、シシマルだった。


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残ったカポネは執拗に猫缶を突いた。


遅れて姿を見せたマサムネに、私はカリカリを与えた。
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すると、さっきカリカリを食べたばかりの仔猫も相伴に預かりにきた。


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それは、まるで仲睦まじい家族の食事風景のようだった。


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仔猫の安否

2010年11月29日 15:35

船宿エリア 2010/11/29 PM03:35
姿を見せない仔猫のことがどうしても頭から離れない私は、夕刻の海岸へ赴いた。

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カポネはシシマルと母猫を両脇に従え、あたかも牢名主のように昂然としている。


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そんなカポネを凝視するクロベエの眼には怯えの色が窺える。


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辺りを見回した私の目に、水上バイクの上にいる新入り三毛の姿が映った。


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私は仔猫の安否を、新入り三毛に訊いてみることにした。


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しかし夕日に染まる新入り三毛の、いつにない哀しげな表情を見た私は、思わず口を噤んだ。
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つい最近まで棲んでいた元の家のことでも思い出しているのだろうか?


すっかりこのエサ場のレギュラーになったカポネ。
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「マサムネ、うかうかしてるとホントに主役の座をコイツに奪われてしまうぞ」
この頃、船宿へ姿を見せることが少なくなったマサムネを、私は気遣っている。



以前ここを担当するSさんに、どうしてクロベエがカポネを怖れているのか聞かされたことがある。
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その話によると、クロベエはカポネと争い一方的に打ちのめされたそうだ。


だから、カポネが側に来ると‥‥
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クロベエはシッポを巻いて逃げていく。


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クロベエは、その精悍な見かけと違って気弱で優しい野良なのだ。


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以前は強面振りを遺憾なく発揮していたカポネだが、最近はめっきり温和になった。


何が彼をそうさせたのか、私は知らない。
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この時も、カポネからクロベエへの敵愾心は微塵も感じられなかった。
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もしかしたら、カポネはクロベエとの仲を修復したいと思っているのかもしれない。


一方主役の座を脅かされているマサムネは、最近入り浸っている釣宿の前にいた。
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弟のコジローも一緒だ。


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コジローは私の呼びかけに応えまっすぐ船宿へ戻ってきたが、マサムネは途中で裏道に姿を消した。


と、その時、聞き覚えのある鳴声が私の耳に飛び込んできた。
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鳴声の主は、あの仔猫だった。
「無事でいたのか‥‥」私は胸を撫で下ろした。


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仔猫は啼きつづけた、何かを訴えるように。


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私は、マサムネが戻ってきたのを機に猫缶を開けた。


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仔猫は居場所を変えると、再び自分の想いを訴えはじめた。


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人に懐かないこの仔猫の出自は如何なるモノなのか‥‥?
私は、想像を巡らせた。



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仔猫への伝言

2010年11月29日 07:55

船宿エリア
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野良たちは、Sさんの到着を辛抱強く待っている。


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ただ独り、新入り三毛だけが水場から離れた室外機の上にいた。


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いつの間にか、新入り三毛の後ろに母猫が忍び寄っていた。


母猫は、新入り三毛を凝然として見つめている。
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やはり同じ三毛としては意識せざるを得ないんだなと、母猫の様子を見た私は思った。


Sさんが船宿前にやって来ると、野良たちの動きが急に忙しなくなった。
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まず、未だ食事のルールを守らない新入り三毛に食事が与えられた。


猫缶を配られるまで我慢できない茶トラは、カリカリに食らいついた。
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他の野良は行儀良く猫缶を待っている。


そこへ朝寝坊でもしたのか、クロベエが早足でやって来た。
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Sさんの側で一心不乱に猫缶を頬張るカポネ‥‥どうやら、カポネはSさんにもしっかりと認知されたようだ。「良かったな、カポネ!」


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理由は分からないが、マサムネの食べる速度は他の野良に比べてかなり遅い。


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腹を満たしたカポネが向かったのは、何故かねぐらと反対の方向だった。
「アイツ、どこへ行くつもりなんだ?」



私は物置前では邪魔になると思い、タヌキを小屋ごと移動させた。
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タヌキは閉じ込められた小屋の中で物音ひとつ立てない。


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母猫はさっきから凝視している。


その母猫の視線の先には‥‥
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新入り三毛がいた。
この若くて美しい三毛猫へ向けられた母猫の眼差に込められた想いは何なのか‥‥そして、その想いがどんな結果を生むのか‥‥私は注視している。



朝食の時間が終わり、船宿から野良の姿が消えた。
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腹を空かしているはずの仔猫は、ついに最後まで姿を見せなかった。


これで、他所へ行った可能性がますます高くなった。
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それにしても‥‥
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右も左も判らない状況で、いったいあの仔猫は何処へ行ったんだろう?


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連絡を受けた市の職員が、タヌキを引き取るため船宿へやって来た。


職員の手により、小屋の入り口がガムテープで閉じられる。
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タヌキは小屋に入れられたまま、厚木市にある野生動物を扱う保護センターへ移送される。


そしてそこで適切な治療を受け、治ったあとは野に還されると言う。
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野生のタヌキに帰るトコロがあって、ペットの犬猫にそれがないのは如何にも理不尽だ、と私は強く思った。


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すっかりこのエリアへ馴染んだ新入り三毛に、私は伝言を頼むことにした。


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「なあ、もしあの仔猫が戻ってきたら、国道へは絶対に近づくなと言っておいてくれ」と。


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掌の命

2010年11月29日 06:35

2010/11/29 AM06:35
私が湘南海岸に着いた時、朝陽はすでに昇りきっていた。

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太陽はしばらく厚い雲に隠れていたが、姿を現した途端、目に映る全てのモノを黄金色に染めあげた。


船宿エリア
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遺棄されたばかりの三毛猫は、私の影を認めると、眼を眇めたまま顔をあげた。


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飼い猫の常だが、この”元飼い猫”も非常に人懐こい。


「おい、カポネ、お前のことをカワイイっていうコメントが来てるんだけど、お前的にはドウヨ?」
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カポネ「ニンゲン社会じゃ、草食系男子が大手を振っているらしいけど、やっぱ男は断然肉食系だネ。オイラのことをカワイイっていうのは、その辺のことを判ってるからじゃねーの、ケッケッケ‥‥」


思いあがった野良を放って、私は昨日遺棄されたばかりの仔猫の姿を求めた。
今朝はまだ、あの物悲しい鳴声を耳にしていなかった。

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居そうなトコロを捜したが、仔猫の影は何処にもなかった。
「ここに棲むことを諦めて他へ行ってしまったのか?それとも‥‥」



私は一抹の不安を抱え、近くを通る国道134号へ足を運んだ。
猛スピードで走るクルマの恐ろしさを、おそらくあの幼い仔猫は、まだ知らないはずだ。

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国道に、それらしい痕跡は残っていなかった。


念のため、私はSさん手作りの小屋の中を覗いてみた。
薄暗い小屋の中に目を凝らした私は、仰天した。

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中に居たのは、疥癬まみれのタヌキだった。


私はそのまま入り口を塞ぎ、取り敢えずタヌキを捕獲した。
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ここを担当するSさんが来たら、役所に連絡して貰うことにした。
野生のタヌキは、先日の迷い犬のように私の拾得物とはならないだろう。



若くて美しい三毛猫に見向きもせず、朝陽を浴びるカポネ。
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その肉食系男子の面持ちはなかなか渋かった。


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ここにも、朝の陽射しを浴びる野良がいた。


「コジロー、おはよう。他の兄弟はどうした?一緒じゃないのか‥‥」
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コジローの顔をよく見ると、左眼の周りに紅を塗ったような跡があった。


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コジローはこの建物の中から出てきたようだ。
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中を覗くと、雑多にモノが置かれていた。


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「コジロー、その顔、誰かにイタズラされたんじゃないのか?」と訊いたが、コジローは黙して何も語らない。


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コジローの兄貴マサムネが船宿前に姿を現していた。
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Sさんがやって来る時間にはまだ30分ほどあったが、野良たちが徐々に集まってきた。


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自分は肉食系男子だと豪語していたカポネも、最近はすっかり大人しくなり、顔付きさえ変わって見える。
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「カポネ、あの仔猫が戻ったら面倒を見てくれよ」


私の足元には、さっきからずっと三毛猫がいる。
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「お前も信じていた飼い主に裏切られて、さぞ哀しいだろうな‥‥」
何故こんな可愛い子を簡単に遺棄できるのか‥‥それも厳しい寒さを迎えるこの季節に‥‥
私は護るべき小さな命を、掌に感じた。



昨日現れた仔猫のことは、その日のうちにSさんへ電話で伝えた。
私の報告を受けたSさんは大いに驚き、そして困惑していた。

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私は野良たちと一緒に、Sさんの到着を待つことにした。

<つづく>


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連鎖

2010年11月28日 15:25

2010/11/28 PM03:25
夕刻の湘南海岸。
いくつもの波が白い波頭を立てて打ち寄せ、波消しブロックで大きな飛沫をあげていた。

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船宿エリア
船宿前には、野良たちを訪ねて先客がいた。

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人馴れした三毛猫は、手ずからカリカリを貰っている。


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そのうち、他の野良たちも集まってきた。
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しかしマサムネは、離れたトコロにうずくまったままだ。


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最近のマサムネは、何故か仲間と距離を置く。これにはマサムネなりの理由があるはずだ、と私は思っている。


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もう一匹、他の野良と一線を画すヤツがいた。
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それは‥‥カポネだ。


カポネは食べ物を貰うことなく、いつものように悠然と船宿から立ち去っていった。
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訪問客が去った船宿前は、いつもの平板な日常に戻った。
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マサムネと新入り三毛との関係は、その後どうなっているのだろう?
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マサムネはそっと三毛猫に近づいていった。


三毛猫を、ただジッと見つめるマサムネ。
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陶然としたマサムネの横顔は、何を物語っているのだろう‥‥?


その時私は、視界の隅に動く影を認めた。
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つと見やると、忘れ物でもしたのか、カポネが船宿前に戻ってきた。


三毛猫がそのカポネを凝然と見つめる。
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するとカポネは、その三毛猫の視線に射竦められたように動きを止めた。


しばらくそうしていたカポネだが‥‥
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やおら踵を返すと、トボトボと船宿を後にした。


三毛猫は、そのカポネを屹然とした態度で見送った。
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若くて美しい三毛猫が、これからこのエリアでどういう役割を担うのか‥‥私の興味は尽きない。


新たな訪問者にシロベエがすり寄っていく。船宿エリア101128-19.jpg


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長毛のこの野良は、何故か新入りの三毛猫にほとんど関心を示さない。
突然だが、この穏やかな野良を、その容貌から『獅子丸(シシマル)』と呼ぶことにした。



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三毛猫を見つめる母猫の眼は相変わらず険しい。その視線に嫉妬の光を感じるのは、私だけだろうか?


その熱い視線に耐えられなかったのか、新入り三毛は母猫からそっと離れた。
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その時、何処からか猫の鳴声が聞こえてきた。だが、ここの野良は滅多に鳴かない。


訝しく思った私は、その哀しげな鳴声の主を捜した。




その仔猫を船宿とブロック塀の間に発見した私は、思わず声をあげた。
「君は‥‥誰!?」
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だがその仔猫は、警戒心を含んだ眼で私を見つめるだけで、何も応えない。


その代わりに、仔猫は何かを訴えるように「ミャーミャー」と哀しげな鳴声をあげた。
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周りにいた野良たちも、仔猫の存在に気づいたようだ。


クロベエがおもむろに仔猫へ近づいた。
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クロ、お前の知り合いか、と訊いたが、クロベエは眼を丸くするだけで何も言わない。


どうやらここの野良たちも、この子とは初見のようだ。
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生後4、5ヶ月くらいだろうか‥‥その仔猫の困惑した表情を見た私は直感した。
「この子は捨て猫だ!」と。


仔猫がいきなり船宿前に走り出てきた。
すると‥‥ホントに何を忘れたのか、またまた舞い戻ってきたカポネと鉢合わせした。

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三毛猫の時と同様、今回もカポネは、これといった反応を見せず仔猫の前に静かに佇んでいた。


仔猫はカポネの側を走りぬけた。
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そして、駐車場の車の下へ潜りこんだ。


腹を空かして鳴いていると思った私は、持っていたカリカリを仔猫の側に置いた。
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と、そこへ、いきなりコジローが現れた。「コジロー、邪魔だ!向こうへ行ってろ!」


そう言って、私が一歩を踏み出そうとしたその時だった。仔猫が物陰から姿を現したのは。
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コジローは見知らぬ仔猫の出現に驚き、体が固まったままだ。


仔猫は貪るようにカリカリを食べはじめた。
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コジローは何も言わず、ただ仔猫を見つめていた。
どういう巡り合わせか‥‥首輪をした三毛猫もこの仔猫も、私が第一発見者だ。
しかし、どうしてこうも猫が遺棄されつづけるのか‥‥



そこへ相前後して、2人の女性が船宿の野良たちを訪ねてきた。
それはI改め『キュウ』さんと、O改め『チャチャ』さんだった。

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さらに、カポネに逢うため『逆剃り倶楽部』の管理人『buruco』さんが奥さんと一緒に船宿へやって来た。


burucoさんと私は今回が初対面。だが、決して船宿で待ち合わせをしたわけではない。
それなのにburucoさんは、海岸猫のためと言い、私にキャットフードを手渡してくれた。

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これも『ミケが取り持つ縁』なのか‥‥?








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カポネの独白

2010年11月27日 14:55

2010/11/27 PM02:55
夕刻の湘南海岸には、強い海風が吹き付けていた。

海岸101127-01.jpg


船宿エリア
釣客で賑わう釣宿前。

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いつになくごった返す釣宿前に、マサムネの姿はなかった。


ふと後ろをふり向くと、見知った野良の姿が目に入った。
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カポネだった。「こんなトコで何してるんだ、アイツは‥‥?」



ソックスエリアのエサ場荒らしやこのエリアの捨て猫騒ぎで、最近の私は少々疲れている。

そのせいで、いつまで経っても更新の遅れを取り戻せないままだ。

船宿前に突如として現れた首輪をした三毛猫は、Sさんが検査のため病院へ連れていって、まだ戻っていない。

そして今日は、特筆する出来事がひとつも起こっていなかった。

こういう時のキャプションはいつも呻吟する。




そこで私は、今日の記事をカポネに委ねることにした。
wabi「カポネ、そういうことだからよろしく頼むぞ!」

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カポネ「えっ!?」


カポネ(藪から棒に何言ってんだヨ。いきなりブログの記事を任されても困るっつーの)
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wabi「カポネそう言わずに、頼むよ。後で猫缶奢るからさ‥‥なっ」
カポネ「‥‥」



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カポネ「わーったヨ、解りました、やりゃいいんだろ、やりゃ!」


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カポネ(コイツはいつもノンキでいーよなぁ‥‥)


カポネ(主役を務めるからには、身だしなみもちゃんとしとかなきゃ)
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カポネ(顔がデカイ分、洗うのも大変なんだよなぁ‥‥ブツブツ


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カポネ(オイラだって、小奇麗にすりゃ、それなりにイイ男なんだぜ)


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カポネ(あ‥‥ク、クロだ!)


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カポネ「‥‥」


カポネ(コイツ、1度小突いたからって、いつまでオイラのことを嫌っているだ‥‥?やっぱ、顔がデカイからか?)
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カポネ(ふーーんだ。ソッチがその気ならコッチだって相手にしてやんねーヨ)


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カポネ(何か、面白いコトないかなぁ‥‥)


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カポネ(オッ、釣宿の船長さんが来たぞ。雑魚でもくれるのかなー)


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カポネ(アレッ‥‥?)


カポネ(ねぇ船長さん、ドコいくの‥‥?)
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カポネ「オイ、シロベエ、お前がチョロチョロするから船長さんが行っちゃたんだぞ!」


カポネ(ったく、アイツはホントに能天気でいーよなぁ)
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カポネ(さーてと、船宿へ戻って食い物を持ってくるニンゲンでも待ってよーかなぁ)


カポネ「ん?」
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カポネ(ヤ、ヤツだよ‥‥)


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カポネ(コイツも何だってオイラのことを目の敵にするんだ‥‥?)


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カポネ(ウ~ン、ナリは大きいし、そこそこ強そうだなぁ‥‥コイツ)


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カポネ(剣呑、剣呑‥‥、よけいな揉めごとは、オイラだって起こしたくないんだ)


カポネ(アッ、またクロが睨んでるよ~)
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カポネ(何だよ、ドイツもコイツも、オイラをノケモノにして!)


カポネ(最近、オイラは自分の立場を考えて、大人しくしてるんだけどなぁ‥‥)
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カポネ「‥‥」


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カポネ「もう、止め止め!オイラやっぱり主役なんて柄じゃないんだーっ!!」
wabi「カポネ、そう捨て鉢になるなよ。それを決めるのは、誰でもない、このブログを見ている読者なんだから‥‥」



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新たな朝

2010年11月26日 07:40

船宿エリア
新入りの三毛猫が眼の前で大きな伸びをしても‥‥

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カポネは一顧だにせず、完全な無視状態だ。これが”優しい無視”ならいいのだが‥‥


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見知らぬ風景と見知らぬ野良たちに囲まれ不安を感じたのか、三毛猫は私の足に寄る辺を求めてきた。


三毛猫がこのままここに棲み続けるには、クリアしなければならないいくつかの条件がある。
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まず、他の野良たちに受け入れてもらうことが第一条件だ。
そして次の条件は、その野良たちと諍いなくやっていくための”協調性”を持ち合わせているか、どうかだ。


しかし全ての野良に受け入れて貰う必要は、ない。
このカポネを未だ受け入れていない野良が、ここにはまだいる。

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そして、協調性のカケラもないこの茶トラも、ここで暮らすことを許されている。
要するに、三毛猫はよほどのことがない限り、ここを追い出されることはないというわけだ。



この三毛猫が以上の条件をすんなりクリアするのか、ある程度の時間を要するのか‥‥まだ判らない。
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私は、その鍵をマサムネが握っているように思えてならない。


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三毛猫は、マサムネとカポネの真ん中でやおら毛繕いを始めた。


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私は「カポネ、お前もすっかりここに馴染んだようだが、ひとつその経験を三毛猫のために披露してくれないか」と頼んだが、カポネは静かに瞑目して何も語ろうとしなかった。


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と、そこへこのエサ場を担当するSさんが、野良たちの食べ物を持ってやって来た。


Sさんと三毛猫は今日が初対面。
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三毛猫は初見のSさんにもすぐに懐き、いの一番に猫缶を頬張った。



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Sさんは他の野良とトラブルを起こさぬよう、少し離れた場所で三毛猫に食事を与えた。


貪るように食事する三毛猫を、クロベエがジッと見つめている。
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コジローが、珍しく遅れてやって来た。
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Sさんは、そのコジローへ素早く猫缶を与える。


仲間との遅れを取り戻すように、コジローは猫缶をひたすら貪った。
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それとは対照的に、マサムネが貰った猫缶をゆっくりと食べている。


誰もいなくなった船宿前に三毛猫だけが残り、地面にこぼれた食べ物がないか懸命に探っている。
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家猫の時は、ねだれば食べ物をいくらでも貰えただろうが、ココではそうはいかない。


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その三毛猫の様子をマサムネが凝視している。


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地面を探り終えた三毛猫は、ゆっくりと船宿前を離れた。


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そして、船宿の主人が置いてある水上バイクに跳び乗った。


今日はここで日がな一日日向ぼっこをするつもりなのか‥‥?
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それともただ、他の野良に倣ったまでなのか?


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コジローとクロベエは、警戒の色濃い眼で三毛猫を見つめている。


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その時、私の視界に得体の知れないイキモノの姿が飛び込んできた。
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「こ、これが、昨日Iさんの言っていた”正体不明の動物”か‥‥!?」
それは、全身を疥癬に侵されたタヌキだった。



タヌキは私の存在認めると‥‥
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慌ててコンテナの下へ潜り込んでしまった。
野良たちへ疥癬がうつる前に、このタヌキを何とかしなければならない。



三毛猫は、雲間から洩れる朝の陽射しを浴びていた。
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昨日まで何処で暮らしていたのか知る由もないが、この子がここで新たな生活をスタートさせたことだけは確かだ。


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三毛猫の体はその新たな朝の光を存分に受けて、キラキラと輝きはじめた。


船宿前に戻った私が目にしたのは‥‥
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枯れ草の中に、ただ佇むマサムネの姿だった。


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優しい猫

2010年11月26日 06:45

2010/11/26 AM06:45 雨上がりの湘南海岸。
昨夜からの雨はすっかり上がったが、厚い雲が居座り、日の出を見ることは叶わなかった。

海岸101126-01.jpg
富士の頂きにかかったレンズ雲が朝日を浴びて、茜色に染まっているのが見えた。


船宿エリア
船宿へ通じる道に入ったとたん、枯れ草の中に一匹の野良を発見した。

船宿エリア101126-01.jpg
それは、カポネだった。
「カポネ、ずいぶん早いなぁ。こんな早朝からもう出張ってきたのか?」と、私が声をかけてもカポネにこれといった反応はなかった。



母猫が私の姿を見て、近づいてきた。
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シロベエはいきなり私に走り寄ると、最近太目になったその体を執拗に擦りつけてきた。
「シロ、悪いけど今朝はお前にかかずらっている暇はないんだ」と私は言い、シロベエを軽くいなした。



「いた!」
昨日の夕刻に突然出現した三毛猫は、家に帰らず室外機の上に独りでいた。
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ここに棲む野良たちは、そんな三毛猫を一瞥するだけで近づこうとしない。


独り離れたトコロに佇む三毛猫。
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昨日は眠れたのだろうか‥‥?捨てられて間もない三毛猫にとって、見知らぬ場所での一夜は気が抜けなかっただろうと想像された。


カポネは水場の縁に座り、静かに三毛猫を見やっている
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母猫の表情は何故か険しい。若い三毛猫への対抗心からか‥‥?


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誰にも相手にされない三毛猫は、いかにも寂しそうだった。


そのとき何処から現れたのか、マサムネがゆっくりと三毛猫に近づいてきた。
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三毛猫はそんなマサムネを警戒し、低い声で威嚇しはじめた。


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そしてマサムネの接近を拒絶するかのように距離を置くと、マサムネに背を向けて座り込んでしまった。


それから三毛猫は、マサムネを顧みることなく無視しつづけた。
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そんな三毛猫に、マサムネは無理に近づかず、あくまでも穏やかな表情を浮かべている。


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三毛猫はマサムネに付かず離れず、一定の距離を保っている。
明らかに三毛猫はマサムネを意識していた。



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不意に通行人が現れると、三毛猫は慌てて物陰に隠れた。


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通行人が行き過ぎたことを確かめると、三毛猫は再びマサムネに近づいていった。


三毛猫が通行人に気を取られている隙を狙うように、マサムネはやにわに近づくと、そのまま鼻を近づけた。
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そして‥‥マサムネと三毛猫は、道路の真ん中でぎごちなく挨拶を交わした。


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マサムネの優しい気持ちを目の当たりにした私は、鳥肌が立つほどの感動を覚えた。


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マサムネは、三毛猫に何を伝えようとしたのだろう?
そしてそれは、三毛猫にちゃんと伝わったのだろうか‥‥?



せめてマサムネの優しい気持ちだけでも三毛猫に伝わることを、私は願ってやまない。
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マサムネと挨拶を交わして気を良くしたのか、三毛猫がおもむろに茶トラへ近づいていく。
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だが相手が悪かった。この茶トラは、誰にも心を開くことがない。


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三毛猫は茶トラと交誼を結ぶのを諦めたようだ。


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いきなり見知らぬ場所へ遺棄されたのなら、三毛猫の頭は混乱しているはずだ。
そして、どうして自分がこんな目に遭わなければならないのか、戸惑っているはずだ。
しかしいずれ飼い主が、自分をこの場所から救い出してくれるだろうと、信じているはず‥‥



三毛猫は辛抱強く待っている‥‥つい最近まで暮らしていた暖かい家に戻れるときが来るのを。
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そんな三毛猫の物悲しい背中を、マサムネがじっと見つめていた。

<つづく>



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首輪をした猫

2010年11月25日 15:20

2010/11/25 PM03:20
夕刻の湘南海岸。この日、私はどうしても確認したいことがあり、2度目の海岸訪問を決めた。

海岸101125-03.jpg


私は最初ボスがどこにいるのか、判らなかった。
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枯れ草の中で、ボスのキジトラ柄は見事な保護色になっていた。
ボスは動物の勘で、この場所が安全なことを感じ取っているのだろう。



私が名を呼ぶと、枯れ草の中から出てきて、その痩せた体をすり寄せてきた。
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ボスは、私が与えたカリカリを朝同様ゆっくりと食べはじめた。


この野良は、毎日幾人かの人からこうして食べ物を貰っている。
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しかし一向に体重が増えず、世話をする人たちの心配を買っている。


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キジトラのボス‥‥近くに棲む母猫より、何故かずっと老いさらばえて見える野良だ。


ソックスエリア
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私は荒らされ続けているこのエサ場のことが、気掛かりで仕方がない。


ソックス101125-02.jpg
しばらくすると私の姿を認めた母娘が、揃って姿を現した。


ソックスが周りに気を配りながら、ゆっくりとエサ場へ近づいていく。
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そしてエサ場に置かれたエサを、これまた慎重に食べはじめた。
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そこへ、やはりエサ場荒らしを憂慮するTさんとHさんが相次いでやってきた。
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そして、自分が知る野良の情報を交換し合う。
海岸猫を護るためには、こういう横のつながりがとても重要だ。



ソックス101125-06.jpg
無防備なこの子たちは、常に助けを求めている。
だから我々は、人を疑うことを知らないソックスのような子が危難に遭わないよう、常に目配りをする必要があるのだ。



TさんとHさんが去った後も、私は念のためソックスエリアへ残った。

そこへ先週の土曜日に船宿エリアで遇った女性Iさん(仮称)が、私を捜し求めてやってきた。
勿論、ここに私がいることなど彼女は知る由もない。
海岸のどこかに私がいるだろうと思い、当てもなく東へ向かってきたと言う。
彼女は「こんなトコロまで来たのは初めて。ここ何処って感じよ」と溜息混じりに訴えた。

「船宿へ女性3人のお客さんが来てます」
そして「疥癬に侵された正体不明の動物がうろついています」とIさんは矢継ぎ早に言った。

私は船宿エリアへ向かった。



船宿エリア
疥癬に罹った正体不明の動物は発見できなかったが、その代わりにもっと厄介なモノを船宿前に見つけた。
船宿101125-01.jpg
首輪をしたその三毛猫は何かを訴えるように、盛んに鳴声を上げている。


飼い猫らしきこの子を見るのは初めてだ。最近まで人に飼われたと見えて、非常に人懐こい。
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そんな闖入者に、カポネは大人の対応を見せている。威嚇もせず、優しい眼でただ見つめていた。


Iさんが遅れて船宿前に到着。私は試しに持っていた猫缶を三毛猫に与えた。
飢えていたらしく、貪るように猫缶を食べはじめた。

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Iさんが与えたカリカリも、あっという間に平らげてしまった。
その後も、首輪をした猫は我々の側から離れようとはしなかった。
近くに家があれば、帰ってもいいはず‥‥。
私たちは顔を見合わせて異口同音に言った。「ひょっとして、この子、捨て猫‥‥?」


その結論を明日以降に延ばした私たちは、船宿前で別れた。


船宿の水場に猫缶が入ったレジ袋が残されていた。Iさんによると、若い女性2人とそのお母さんらしき人が私のために置いていったとのことだ。
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私のブログの読者らしいその人たちにお礼が言いたいが、残されたメモに名は記されていなかった。

猫缶を私に残してくれた方へ
コメントかメールでご一報ください。





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朝の情景

2010年11月25日 06:35

2010/11/25 AM06:35
私は久しぶりに早朝の海岸へ足を運んだ。サイクリングロードで20分ほど待っていると、朝日が山の端から顔を出した。

海岸101125-01.jpg


その朝日を浴びる、一匹の野良がいた。
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それは久々に見る、ボスだった。


ボスにカリカリを与えているのはTさんだ。
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ボスは時間をかけ、ゆっくりと食事する。
腹が満たされている訳ではなく、口腔に炎症があるため急いで食べられないのだ。



そこへ、玄ママさんに連れられてた玄ちゃんが通りかかった。
玄ちゃんは、もうすぐ2歳になるオスの柴犬だ。

ボス101125-03.jpg
先日の夕刻、玄パパさんと一緒にいる玄ちゃんとすれ違ったが、こうして間近で対面するのは久しぶりになる。
玄ちゃんはすっかり大人の風情を身につけ、以前のような浮き足立った様子は微塵も感じない。



撮影を終えたdodoさんも、顔見知りの玄ちゃんに挨拶をする。
ボス101125-04.jpg
オヤジ3人の立ち話は、至極ローカルな話題からグローバルな話題まで幅広かった。


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そんな幅が広いだけで、まとまりに欠けたオヤジたちの立ち話に辟易としたのか、ボスはあらぬ方を見つめたままだ。


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贅肉のないボスの背中を撫でると、背骨の突起がゴツゴツと掌に当たる。


ボスに食欲はある。しかし、何故かそれが体重増加に結びつかない。
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去年の秋頃に激減した体重は未だ元に戻らず、痩せ細ったままだ。
年齢は8歳ほどだと、聞いている。それにしては毛艶も悪く、会う度にみすぼらしくなっていく。
「ボス、またな。それまで、元気でいろよ」私は思わずそう声をかけた。



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東のエサ場
この長毛の三毛猫が、人前に姿をみせることは稀なことだ。

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先日防風ネット越しに姿を見たが、こうして間近で見るのは数ヶ月振りになる。


三毛猫と外来種の混血であろうこの野良は、その容姿ゆえ否応なく目立つ。
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おそらくそのことを本人も承知していて、それで人目を避けているのではと、私は思っている。
とにかく野良が目立って得をすることは、ほとんどない。



長毛の黒猫は、このエサ場に2匹いる。人懐こい黒猫と、警戒心の強い黒猫が‥‥
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こいつは前者だった。
この黒猫も、この数ヶ月で体重を激増させていた。



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1匹の野良が、防砂柵の破れ目から顔を出した。


それは先月、初対面の挨拶をしたばかりの幼い子だった。
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私の姿を認めると、躊躇うことなくズンズン近づいてくる。


そして、私の足に体を擦り付けると‥‥
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差し出した私の手に、いきなりじゃれついてきた。
まだ幼いこの子は人と接し慣れているようで、爪を出すこともなく、噛み方も力を加減をした所謂甘噛みだ。



持ってきたカリカリを与えてみたが‥‥
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あまりお腹は減っていないようだった。


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幼いハチワレは、私の後について浜辺へ下りてきた。
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私は幼いハチワレとしばし浜辺で過ごした。


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この子もこの春、遺棄された捨て猫だ。
今は近所に住む人の世話を受けて、ここで暮らしている。



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東奔西走

2010年11月24日 00:00

2010/11/24 AM09:30
江ノ島が目と鼻の先にあった。手を伸ばせば届きそうなくらいに。

海岸101124-01.jpg
私はサイクリングロードをひたすら東へ向かってきた。ここまで東に来たのは初めてだ。
自分が今どこにいるのか、正確なことは判らないが、隣の藤沢市に2kmほど入ったところだと思われた。



私は二人の男の後を追ってここまで来た。しかし未だその影さえ捉えられないでいる。
どうやら途中で追い越したか、すれ違ったようだ。

海岸101124-02.jpg
烏帽子岩と伊豆半島の重なり具合からも、ずいぶん東へ来たことが実感された。


エサ場荒らしの犯人らしきオヤジがサイクリングロードを東へ向かっているという、ブースカさんからのたどたどしいメールが届いたのは午前8時前だった。

しかしその時間、ブログの更新を終えた私は近くのコンビニへ出かけて家を空けていた。
私がブースカさんのメールを確認したのは、発信から1時間が経過した午前9時前だった。

ブースカさんへ返信をした私は、自転車に跨り、海岸へ急行した。

サイクリングロードを東へ向かってペダルを漕いでいた私は、西へ向かうブースカさんと遭遇した。
先週海岸で遇った時、私は自分が収集したエサ場荒らしの犯人についての情報をブースカさんへ伝えていた。
その犯人の風体に似た男の後をつけていたブースカさんは、途中で遇ったTさんに事情を話し、追跡をバトンタッチしたと言う。

そこでブースカさんと別れた私は、エサ場荒らしらしき60過ぎのオヤジとTさんの後を追いそのまま東へ急いだという訳だ

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西へ引き返す私は、サイクリングロードを行き交う人の中にそれらしき人物がいないか、目を凝らした。
しかし結局この日私は、エサ場荒らしらしき男もTさんも発見できなかった。



ソックスエリア
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ソックスエリアのエサ場には、これといった異常はなかった。


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東のエサ場
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東のエサ場も荒らされた様子はない。


ふと横を見ると、植込みの中に見知った野良の姿があった。
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でも甘えた声で啼くばかりで、植込みから出ようとはしなかった。


しばらくすると、臆病猫のビクが私の来訪を知り、オドオドした様子で姿を見せた。
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記事にはしていないが、私はこの臆病猫と時々逢っていた。


6歳になるこのメスの野良は、4年前ボウガンの矢で頭を射抜かれた経験を持つ。
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その際、このエサ場を担当するKさんが病院へ運び込み、九死に一生を得た。


東のエサ場101124-05.jpg
そのことが原因かどうか判らないが、この野良はひどく臆病だ。


ビクは、このエサ場で、捨て猫だった母から生まれた、言わば生粋の野良だ。
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だから、本当の人の温もりを知らない。


東のエサ場101124-07.jpg
見知らぬ人には決して近づかないが、心を許した人には自ら近づきこんな大胆な格好も見せる。


東のエサ場101124-08.jpg


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以前は、ここがビクの居場所だったが、最近他の野良に追われ、別の場所へ移った。


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この野良、たいぶメタボチックな体形だが、決して暴食が原因ではない。
担当するKさんの話によると、避妊手術でホルモンのバランスが崩れ、以来肥りはじめたということだ。



東のエサ場101124-12.jpg
ここに棲む他の野良をも警戒するビク。周りに誰もいないのを確かめながら、ゆっくりとエサ場へ近づいていく。


東のエサ場101124-13.jpg
このビクもソックス同様、誰にも迷惑をかけず、ひっそりとここで暮らしている。
そんな罪もない野良を、ボウガンの的にするなんて、私には到底理解できない。



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ボス母エリア
ブースカさんから気になることを聞いた。
ボス母エリア101124-02.jpg
ここにずっと棲んでいるボスの母猫が、突然エサ場を離れ西へ移動したというのだ。
ソックスエリアが見舞われているエサ場荒らしと無関係ならいいのだが‥‥



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茶トラの変貌

2010年11月22日 00:00

とあるコンビニ
一昨日の記事で紹介した子が、夜更けのコンビニ前に独りでいた。

コンビニ101125-01.jpg
「どうした、こんな時間に何してるんだ?」私はそっと近づき、呟くように話しかけた。


常夜灯が点るこの子の家は、しんと静まり返っていた。
帰りが遅くなり締め出されたのかだろうか‥‥?

コンビニ101125-02.jpg
この子も元は捨て猫‥‥もしかしたら、その時分の暮らしが未だに忘れられないのかもしれない。





船宿エリア
二匹が対峙して、2分ほどが経った。

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先に動いたのは、カポネだった。


長毛が姿勢を低くし、カポネの動きを窺う。
船宿101121-17.jpg
その長毛より、カポネの出現に驚いたのはクロベエだった。


船宿101121-18.jpg
クロベエは忍び足で、その場からそっと離れていった。


どうしてクロベエが、これほどあからさまにカポネを忌み嫌うのか‥‥
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何か理由があるはずだが‥‥クロベエは黙して語らない。


カポネが船宿を離れていく。
船宿101121-20.jpg
トボトボと自分のねぐらへ向かうカポネの後姿に、私は何ともいえない哀愁感を覚えた。


船宿101121-21.jpg
カポネが去った船宿前は、いつもの平穏をとり戻した。


そこへ、茶トラが姿を見せた。
船宿101121-22.jpg
久しぶりに茶トラの顔を間近で見た私は、驚いた。
その面差しの変わりように、私は最初別の野良かと思ったほどだ。



世をすねたような以前の茶トラと見比べれば、その違いは一目瞭然だ。
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この茶トラの変貌は、何を物語っているのだろう?
私は、その理由を知りたいと思ったが、人に懐かない茶トラが教えてくれるはずもなかった。



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マサムネは、またさっきの釣宿へ向かった。


船宿101121-25.jpg
ほとんどの釣客が引き上げた釣宿前に、マサムネはしばらく佇んでいた。


最後の釣客が去ると、釣宿にシャッターが下りた。
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それを見たマサムネは、ようやく釣宿の店先から離れた。



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マサムネの自尊心

2010年11月21日 00:00

昨日とは別の、とあるコンビニ
国道沿いにあるコンビニの駐車場で、私は一匹の野良と遭遇した。

コンビニ101121-01.jpg
その野良は、私が近づいても動じず、見返す眼にも警戒の色は窺えなかった。


私がカリカリを置くと、味わうようにゆっくりと食べはじめた。
鷹揚な飢えを感じさせないその食べ方に、私はこの野良の境遇を垣間見た気がした。

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誰が置いたのか、近くにはペット用の食器があり、この子のためと思われる水がその中にあった。


どうやらこの野良は、ここに棲むことを許されているようだ。
コンビニ101121-03.jpg
カリカリを食べ終えると、私にはもう用がないとばかりに正面を見つめはじめた。
そんな野良に「じゃあ、またな」と私は言い、コンビニを後にした。



湘南海岸 2010/11/21 PM03:40
空を覆う鈍色の雲の狭間から洩れる僅かな陽射しが、夕刻の海を金色に彩っていた。

海岸101121-01.jpg


船宿エリア
先日と同じ釣宿前に、マサムネの姿があった。

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私が声をかけると、マサムネは驚いたようにふり返った。


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そのマサムネは、私に一瞥をくれただけで再び釣宿へ向き直った。


船宿101121-03.jpg
私が執拗に声をかけつづけると、マサムネは渋々といった感じで店先から離れた。


私の後について、船宿へ戻りかけたマサムネだったが‥‥
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弟のクロベエと眼が合うと‥‥


何故か、車の陰に身を隠した。
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マサムネは、先日も母の前で同じ行動をとった。
私が想像したとおり、物欲しそうに釣宿前で佇む自分を恥じているのだろうか?
もしそうなら、猫にも自尊心があることになるが‥‥



はたして、猫も人と同じような自尊心や矜持を持っているのか‥‥
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毎日猫と接している私にも‥‥そこまでは判らない。


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私が僅かに目を離した隙に、マサムネは船宿前に戻っていた。


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隻眼を硬く閉じたマサムネの表情は、何を語っているのだろう?‥‥読者の中に猫の表情を読める人がいたら、教示してもらいたい。


この時刻、他の野良もマサムネと同じように腹を空かせているのだろうか?
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そこで、私は持ってきた食べ物を与えることにした。


自分の分を平らげたコジローが、兄の食べ物に興味を示すが‥‥
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マサムネはそんな弟を一顧だにせず、黙々と食事をつづけた。
以前のマサムネなら、こういう場合すぐに食べ物を譲っていたはずだ。



マサムネの邪魔をさせないよう、コジローに御代りを与えた。
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マサムネは、ただひたすら貪った。


野良たちは、私の与えた猫缶とカリカリをあらかた平らげてしまった。
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この長毛の野良は、たいてい遅れてやってくる。


その時、私は視界の隅に動く影を認めた。
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ふり返ると、船宿へ悠然と近づくカポネの姿があった。


カポネの出現を知った長毛の表情が一瞬で硬くなった。
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そして二匹は、水場を挟んで対峙した。

<つづく>


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ミケの導き

2010年11月20日 00:00

とあるコンビニ側
私が与えたカリカリを一粒ずつ丁寧に食べる三毛とシロ茶。

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三毛猫はまだ幼く、生後半年くらいか‥‥?


この子らに初めて遇ったのは、行方知れずになったマッシュを捜している時だった。
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私はてっきりコンビニの客から食べ物をねだって暮らす野良だと思った。
でもその後、この子らには暖かな家があることを知った。



コンビニ近くにある、その家の前にも一匹のシロ茶がうずくまりこっちを見ていた。
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先日この家の夫人と話す機会があった。
その夫人の話では、捨て猫を見つけると、つい家に連れ帰ってしまい、今ではその数が12匹になったそうだ。
最近も2匹の仔猫を拾ったばかりだと、その夫人は自嘲気味に言った。



湘南海岸 PM03:50
サイクリングロードへ出た私は、ウォーキング中のTANYさんと鉢合わせした。
海岸101120-01.jpg
「これからミケに逢いにいきます」と言ってTANYさんは東へ向かった。


湘南海岸は、穏やかな夕刻を迎えていた。
海岸101120-02.jpg


船宿エリア
先日マサムネが佇んでいた釣宿前は、客もあらかた引き上げ閑散としていた。

2010112301255184d.jpg
その釣宿側の駐車場に潜んでいたシャムミックスに声をかけると、眼を剥いてふり返った。


「何やってんだ、こんなトコロで‥‥?」と、私は再度シャムミックスに尋ねた。
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シャムミックスは、応える代わりに私の足へ何度も体を擦り付けた。


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船宿の方をつと見やると、私の姿を認めた野良たちが集まりはじめていた。


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しかしその中に、マサムネの姿はなかった。


船宿前にいた私は、見知らぬ青年に「ブログをやっている人ですか‥‥?」と声をかけられた。
「そうですが‥‥」と私が応えると、その青年は笑顔を見せて「wabiさん!?」と念を押すように尋ねてきた。

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ハンドルネーム『ミロ』と名乗ったその青年は、私のブログを見てここへ来たと言う。
それも、東京東村山市からバイクで2時間かけて来たと言うのだ。
そして「wabiさんに逢えるかもしれないと思って‥‥」と付け加えた。



カポネと相前後して‥‥
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「wabiさんに逢えると思って来てみました」と、先月初対面の挨拶をした女性が船宿を訪ねてきた。


今回も、私は誰ともここで落ち合う約束など、していない。
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ちなみに、私が船宿エリアへ行こうと決めたのは、TANYさんと別れた直後だ。
私の脳裏を『ミケが取り持つ縁』という言葉が、またかすめた。



「ところでコジロー、兄貴のマサムネはどこへ行ったんだ?」
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それから私たち三人は、1時間近く話し込んだ‥‥言うまでもなく、猫に関する話に終始した。


場所が分からずミケに逢えなかったというミロさんを、ミケのもとへ案内した。
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夜の帳が降り暗闇に包まれたミケのエサ場は、波音以外何も聴こえてこなかった。


ミロさんは、このバイクでまた2時間かけて東村山市の自宅まで帰っていく。
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私は、今度来る時は前もって連絡するようにと、彼に言った。
毎回々ミケが導いてくれるとは限らない、と思ったからだ。



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