小さな世界 (前編)

2014年09月30日 17:00

リンの子供たちを目撃した翌朝、私は矢も盾もたまらず海岸へ赴いた。


上空には青空が広がり、前日とは打って変わった凪いだ海を太公望たちを乗せた釣り船が朝日を浴びながら沖へと向かっている。
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休日の朝7時過ぎの、海岸に沿った道路は、逍遥する人、犬を散歩させる人、ウォーキングやジョギングにいそしむ人など、様々な目的を持つ人たちで賑わっていた。

その様な人たちを横目に、私はリンエリアを目指して自転車のペダルを漕いた。


ここは前日4匹の仔猫たちと出会ったエリア。
日差しもあまり差しこまず、湿気をふくんだ病葉に地面が覆われている防砂林の奥部だ。
こんな爽やかな朝に、好き好んで防砂林に入るニンゲンは恐らく私くらいだろう。

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先刻から、私以外の脅威が存在しないか、リンは周囲を入念に窺っている。


鋭敏な感覚、とりわけ優れた聴覚で以ってあたりの様子を探っているのだろう。
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やがて、リンは防砂林の最奥部へ視線を移すと、今度はその方向に注意を集中する。
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あたりの安全を確認できたのか、リンはゆっくりとした足取りながら、ためらいなく進んでいく。
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リンはどうやら前日と同じ場所へ向かっているようだ。


リンが鳴き声を発すると、灌木の奥からすぐに仔猫たちが姿を現した。
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リンの眼光は鋭く、我が子に害を及ぼず外敵が近くにいないか、警戒を怠らない。


私の存在に気付いた仔猫たちは、揃って目を剥いた。
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すると、サバ白の子を残して、他の子は踵を返して灌木の奥へ姿を消してしまった。
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母親にグルーミングされているとはいえ、サバ白の子は逃げる気配すら見せない。


この子は好奇心が強いだけでなく、物事に動じない大胆さを併せ持っているのかもしれない。
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逃げた仔猫たちは、リンが私を警戒しない様子を見て少し安心したのか、再び灌木の奥から姿を現した。
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前日撮影できなかった黒シロの子も、このとき初めてレンズに収まってくれた。


「やあ、やっとまともに顔を見せてくれたね」私は笑顔をつくり心の中で呟く。
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こういう純真無垢な双眸に見つめられると、私はただたじろぐばかりだ。


ズームレンズを通しているから、手を伸ばせは届きそうに感じるが、仔猫と私の距離は3メートルほど離れている。
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彼らの興味の対象は私なのか、それとも私が構えているカメラなのか定かではないが、熱心に見つめ返してくる。


が、好奇心より空腹が勝ったようで、すぐに興味の対象は母親の乳房へと移った。
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サバ白と黒ネコがリンの乳首に吸い付いたが、黒シロの子はまだ私の存在が気になっているようだ。


「う~ん、お腹減ってるから母さんのオッパイを飲みたいけど、このニンゲンって生き物が気掛かりだなぁ」とでも考え、逡巡しているのだろうか。
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多種多様な性格を持つニンゲンと違って、猫の性格は『 勇敢 』と『 臆病 』に大別される、と言う。


そして猫の先天的な性格は、父親の性格で決定される。つまり、勇敢な父親を持つ子と、臆病な父親を持つ子とでは、その性格がまったく違ってしまうのだ。
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ふと視線を巡らせると、キジトラもまた、少し離れた灌木の間から、私の様子を窺っていた。
上記の説が本当なら、この子の父親は、『 臆病 』な性格の持ち主だということになる。



リンがいきなり頭をもたげて、見開いた目に警戒の色をともした。
私もさっきから気になっていたのだが、例のテントからぼそぼそ人の話し声が聞こえてくるのだ。

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あのテントを訪ねる人がいるとは思えない。挙動不審なホームレスのこと、独り言を呟いている可能性が高い。


黒い子も体を起こして、不安げな目で私を見上げる。
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高感度な聴覚を持つ猫だから、私には聞き取れない不穏な調子をその声に感じ取ったのかもしれない。


「安心しな。私がここにいるかぎり、誰にも手出しをさせないから」
私が言ったことが分かったのだろうか、リンは穏やかな表情で目を閉じた。

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そうして、仔猫も母の感情に呼応するように、安らかな顔で母乳を飲みはじめる。
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今ここには、母と子の平穏な時間が流れている。


この小さな世界を侵す権利は、いかなる者も有していない。けっして‥‥。
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『もしもこの母子を脅かす世の中であれば、そんな世の中こそ滅亡してしまったほうがいい』


私が見守っていることで安心したのか、リンは四肢をゆったりと伸ばしリラックスした姿勢を見せる。
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日頃は、小さく脆い我が子の生命を、本能をフル活動させて守っているのだろう。


それもたった独りで、4匹もの子供を擁護しなくてはならないのだから、ゆっくり昼寝する暇もないはず。
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満腹になったのか、サバ白の子はいかにも瞼が重そうだ。


この時期の猫は、一日のほとんどを寝てすごす、と言われている。とすれば、腹が満たされれば、眠くなるのはごく当たり前の反応だ。
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黒い子も満腹になったのか、腹を見せて母に甘える仕草をする。
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リンにとっては、今回が4回目の子育てだ。子供の扱いもいやおうなく熟達する。


あのとき‥‥。
保護者の意向を無視してでも、リンに避妊手術をしておけば良かったのだろうか?

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リンの1回目の出産の後と2回目の出産の後、私はリンの保護者だったホームレスの人に、避妊手術をリンに受けさせたいと申しでた。


しかし、私の2度の申し出は拒否された
(詳細は【不妊手術 その伍『提言』】【不妊手術 その七『不在】を参照)

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その保護者は当時、リンとランが生まれ育ったテント小屋に出入りしていた。が、その後は一度も会っていない。(先日会った三人の『 父親 』とは別人)


それも当然で、その頃もそれ以後も、私は神奈川と故郷を往復する、言わば二重生活を余儀なくされていたし、テント小屋も焼失したから、会う確率はきわめて低くなっていた。
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だがあのとき、リンが避妊手術を受けていたら、この子たちは存在しなかったことになる。そう考えると、複雑な心境に陥ってしまう。


『 臆病 』な遺伝子を持つ黒シロの子が、灌木から顔をだした。
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そして同じく、『 臆病 』な遺伝子を持つキジトラの子も姿を現す。


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サバ白の子がリンの側を離れると、黒シロの子はダイブするような格好で乳首に吸い付いた。


そのサバ白の子は、草むらの中に虫でも見つけたのか、前脚でさかんに探っている。
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その結果として、私との距離が縮まっても動じる気配を見せない。
この子の大胆さは、やはり『 勇敢 』な父親譲りなのだ、と確信した。



かかる状況にいる仔猫に見つめられると、後ろめたさもあり私は気圧されてしまう。
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「私は君を直接救ってやれない。ただこうやって君の姿を記録し、君の生きた証を残すことしか出来ないんだ。情けない話だよな、実際‥‥」私は自嘲をこめて、そう独りごちた。


〈次回へつづく〉



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【 コメントに関して 】
今回の記事は「前編」なので、コメント欄を閉じさせていただきます。
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追跡の果てに

2014年09月23日 08:00

リンエリアの『 父親 』から話を聞き、私が海岸を離れていた10ヶ月間に起こった事件のあらましを知ることができた。

ただ、誰の子が里子に出され、誰の子が虐殺されたかなどの詳細なことは訊いていない。

なんとなれば、私がそのこと自体にさほど重要性を感じていないのが理由だ。

2匹の子が救い出され、5匹の子が殺され、4匹の子が行方不明になった事実が分かればそれでいい。生命には区別も序列もなく、みな等価だ。

それに、詳細を知ったとしても、私の感じている怒りと悲しみが和らぐことはないのだから。


湘南海岸、夕刻。
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リン親子が暮らす防砂林の中に入り名を呼ぶと、すぐにリンが姿を現した。
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リンは私の脚に身体をすり付け、歓待の意思をあらわしてくれる。
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「リン元気だったか」こうして別れたときと変わらない姿を見せてくれるとホッとする


「タクローは一緒じゃないのか」と訊いても、リンは口をつぐんだままだ。
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周囲を見まわしてもタクローの姿は見えない。


リンは腰をあげると、私をうながす様にゆっくりとした足取りで歩きはじめた。
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明らかに目的のある足の運びでリンは歩いていく。私もリンの歩調に合わせてその後を追った。


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どうやら、リンの向かっている場所はエサ場のようだ。


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「ん、水入れが替わっている。以前はガラス製の水入れだったはず、それがPP(ポリプロピレン)製になっている」


手前に転がっている食器も小さなPP製に替わっている。
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「陶器の食器はどうしたんだ?」
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「解せないな‥‥」軽いPP製の器などカラスが咥えて持っていってしまう。
以前に別のエサ場で起こった事件が脳裏をよぎり、私は嫌な感じがした。



聞き覚えのある声がしたので振りかえると、タクローがすぐ近くまで来ていた。
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「今まで植込みの中で様子をうかがっていたんだな。相変わらず用心深いヤツだ」


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タクローは私の脇を素早く走り抜けると‥‥、


母の許へ駆け寄った。
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「まだママに甘えたい年頃だもんな、お前は」
するとタクローは私の顔を睨んで鳴き声をあげた。「そんなん違うわ、ボクはもう一人前の男や」と言っている風に。



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ところが、水を飲み終えたリンが私の足許にくると‥‥、


タクローは頭を突きだしてリンに近づいてきた。
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それから鼻先をリンに擦りつけて親密なあいさつを交わす。


やはり、この子はナリは大きいがまだまだ子供なんだな、と改めて思った。
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去年の初夏に生まれた9匹の仔猫のうち、里親に引き取られたふたりを除いた7匹で生き残っているのは、このタクローのみ。


しかもそのうちの5匹はニンゲンの手によって殺害された可能性がきわめて高いのだ。
そのとき、この子はどんな光景を見てどんな声を聞いたのだろう?

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タクローはその凄惨な現場の一部始終を白濁した眼で目撃していたのかもしれない。がためにトラウマとなり警戒心の強い気質になったのではないだろうか。


『 世の中(人生)で最も悲しいことは? 』という問いには様々な答があるだろう。
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「希望をなくしたとき」「信じていた人に裏切られたとき」「孤絶感に陥ったとき」など‥‥。
そのなかでも、殆んどの人が経験する「愛する者を亡くしたとき」が答として一番多いと推測される。



なかんずく、身内の死、それも順序をたがえて子供に先立たれた親の悲しみは想像を絶する。
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私自身も不慮の事故で実弟を亡くしているが、両親の愁嘆ぶりは息子の私の目から見てもすさまじいものだった。


私にしてもショックのあまり五感が鈍麻し、とりわけ味覚は完全に麻痺して、何を口に入れても砂を食むごとくまったく味がしなかった。
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猫とて親子愛や兄弟愛は持っているはず。リンやタクローは心の深い領域に、我々ニンゲンとは違ったかたちでその悲しみを仕舞いこんでいる気がしてならない。


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タクローは大きく伸びをすると、悠然とした足取りで近づいてきた。


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そして空っぽの食器に鼻先を突っ込んで匂いを嗅ぐ。何とも分かりやすい要求の仕方に私は思わず苦笑した。


が、タクローは何も訴えず、再び母の許へと戻っていった。
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そうして、その場に佇んでいるリンに近づいて顔をのぞきこむ。
「かあさん、お腹減っちゃったから、ボクに代わってあのおっさんに食べ物ねだってよ」とでも言っているのだろうか。



だがそんな哀願にリンは応えようとしない。「一人前の男なら自分ではっきり言いなさい」と突っぱねたようだ。
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意を決するようにまた大きな伸びをしてタクローは近づいてきたが、私の目を見ようともせず、口ごもっている。


そして再び母の側へ引きあげていく。「意外と気弱で優柔不断なヤツだな」
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「なあ、そんな離れたところでモゴモゴ呟いても通じないよ」


と、私の言ったことが分かったのか、タクローは三度(みたび)私の方へ歩を進めてきた。
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「やっと私に直接自分の欲求を訴える気になったのか」


だがタクローは、私から目をそらし、あさっての方にむかって大きな鳴き声をあげる。
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「タクロー、話す時は相手の目を見ないと、ちゃんと言いたいことが伝わらないぞ」


するとタクローは、顔をあげて私の顔を真正面から直視した。
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そうして、ようやく “ 吠えた ” 。
「お腹減ってんだから、なんか持ってたら、早く食べさせてよーーッ」と言っていることくらい、私にも理解できる。



「でもなタクロー、なにも勿体ぶって食べ物をあげないんじゃなくて、ちゃんとした理由があるんだ」
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そう言っても、タクローは怪訝な面持ちで私の顔を凝視するばかりだ。


私はこのエリアの『 父親 』を待っていた。そのために、先日会ったときと同じ時間帯に海岸にやってきたのだ。
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私がリンとタクローに食事を与えないのは、その『 父親 』たちへの気兼ねがあるからだ。


エサ遣りさんたちは毎日海岸猫の為にエリアに通っている、言わば『 正規メンバー 』だ。
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それに比して私はときおり訪れる、言わば『 ビジター 』であり、そのビジターが先に食事を与えては正規メンバーに無駄足をふませかねない。


先日二人の『 父親 』から聞いた話だと、給餌するのは朝が多いと知ったが、この時刻に来ることもあると言っていた。
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だから『 父親 』が、この時刻に来ないことを確認するまで食事を与えるのを留保しているのだ。


タクローは私への訴えを諦めたのか、動きすぎて疲れたのか、大きな身体をゴロリと横たえた。
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私はときどき思う。猫はニンゲンが好む己の仕草や表情を知っていて、それを最大限に利用しているのではと。


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猫はニンゲンに媚びないし、服従もしない。それは彼らのDNAに組込まれた特性であり進化で得た習性だ。


ニンゲンと暮らし始めて数千年を経ている猫だが、その間に、神と崇められたり、魔女の手先と迫害されたり、まさに天国と地獄を味わってきた。
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だからじゃないだろうか、ニンゲンと不即不離な微妙な距離をとるようになったのは。


そして、猫はニンゲンへ恭順の意を示さない代わりに、ニンゲンを魅了する表情や仕草を体得したのかもしれない。
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未だに懐かないタクローにしても、こういう仕草をされると、我知らず笑みがこぼれてしまう。


リンとタクローは私の意図を理解したのか、西陽を浴びながら各々の場所にとどまっている。
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防砂ネットで隔てられた外と内では、なんだか時間の進み方が違うように感じることがある。
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私はこの時間が好きだ。海岸猫が寛いでいる平穏な情景を眺めながら過ごすこの瞬間が。


私はエサ場を離れて海岸沿いの道に出た。『 父親 』が来るとすれば、そろそろ到着する時刻だから、見通しのいい道路で待とうと思ったのだ。
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強い海風に身をさらし、ときおり荒れた海を眺めながら待っていたが、先日と同時刻になっても『 父親 』はやって来なかった。


防砂林に戻ると、すぐにリンが現れたので、持っていた猫缶を与えることにした。
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タクローの姿は見えない。まだエサ場近くで『 父親 』を待っているのだろうか。


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リンは相変わらず食欲旺盛で、脇目もふらず猫缶を頬張る。


そのリンが耳を傾けいきなり顔をあげた。何かの気配を感じ取ったようだ。
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見ると、タクローが防砂林の奥から姿を現した。猫缶の匂いを嗅ぎつけたのだろう。


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母から猫缶を強引に奪ったタクローだったが、トレイの中には欠片しか残っていない。


私の顔を見あげて「ボクにも猫缶おくれよー」と訴えるタクロー。
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そこで新たなトレイに猫缶を盛ってタクローに与え、リンのトレイにも少し足してやった。


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よほど腹が減っていたのか、タクローは猫缶をあまり咀嚼せずに飲み込むように食べる。


自分の猫缶を平らげたリンが、タクローのトレイに近づく。
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そして小さなトレイに無理やり鼻先を突っこんで、タクローの猫缶を食べはじめた。


見かねて新たに猫缶を開けトレイに盛ると、ふたり揃ってガツガツと食べつづける。
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どうやらふたりとも、この日の午後は食事を貰っていないようだ。エサ遣りさんにもとうぜん都合があり、来られない日があるのだろう。この日がそんな日だったのかもしれない。


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猫缶はもういいのか、リンは用意した新鮮な水をたっぷりと飲む。


そしてタクローを残して、その場を立ち去っていった。
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どこへ向かうのか、私はファインダー越しにリンの姿を追った。
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リンは防砂林と道路を隔てるポールの側で立ち止まり、辺りの様子をうかがっている。
「エリアを離れるつもりだ」私はそう確信した。



果たして、リンは周りに見知らぬニンゲンがいないのを確かめると、道路へ足を踏み入れた。
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そして、リンはそのままためらわずに最短距離で道路を横切っていく。私もリンの後を追って道路を渡った。


実はリンを追跡するのは、今回で三度目になる。
一度目は途中で見失って追跡劇は失敗に終わった。
(詳細は【不可解な行動】を参照)

それで、一度目の追跡の2週間後、私はエリアの外へ出たリンの後を再び追ったのだ。
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一度目と同じようにブルーシートのテントに差しかかると、リンはそのテントを回りこんで、そのまま同じ方向へ歩いていった。
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灌木が茂るそのルートを避けて、私はテントの反対側から回りこむことにした。
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ところが、人が住んでいないと思っていたテントから、50代とおぼしき長身の男性が出てきていきなり「ここから出て行け!」と胴間声をあげたのだ。

私は「猫を捜している」と説明したのだが、男はまったく取り合わず「俺は猫が嫌いだ。出て行かないと警察を呼ぶぞ!」と怒鳴り返してきた。

この男の言動は怪しく、なぜか小冊子を破りながら、さらに意味の分からないことを言い募る。
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防砂林を不法に占拠しているニンゲンが「警察を呼ぶ」とは筋違いも甚だしい噴飯ものの言いぐさだが、私が引っかかったのは「猫が嫌いだ」という台詞だ。

この挙動不審なホームレスの男が、リンや他の海岸猫を虐待する可能性が考えられた。

そこで私は、声音を半オクターブほど低くし、その男を恫喝した。
「面白い、警察を呼ぶなら呼んでみろ!だが、◯%☆※◎*したら☆◯+※だぞ!」

(何を言ったか記憶が曖昧だし、ここに書き記すと字数が多くなるので、敢えて内容は省略する)

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すると男は、私の剣幕を見て驚いたのか、にわかに態度を軟化させ、膝を抱えてその場に座りこむと反省の弁を弱々しい声で述べはじめた。

で、結局私は「猫をイジめない」「私が再びここへ来ても干渉しない」という言質を取った。

しかし、この思いがけないトラブルのせいで再びリンを見失い、二度目の追跡も失敗に終わったのだ。


というわけで、今回が三度目の追跡になる。

リンは今回もまったく同じルートを通って、防砂林の奥へ歩を進めていく。
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やがて、くだんのブルーシートのテントが視界に入ってきた。
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今までと違い、リンはテントの少し手前で進路を右にとった。
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そして灌木が疎らな場所を通って、さらに防砂林の奥へと進んでいく。
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私は防砂林のそこかしこに張られている蜘蛛の巣を避けながら、リンの後を追った。


やがて灌木が繁茂している場所に到着すると、リンは独特の鳴き声を断続的に発する。
「この鳴き方は‥‥」聞き覚えのあるリンの鳴き声を耳にした私は息を呑んだ。

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果たして‥‥、灌木の間から仔猫が顔を出した。「リンは子供を産んでいたのか!」


サバ白の被毛を持つ仔猫は、カメラを構えた私の顔を身じろぎしないで凝視している。
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目を凝らしてよく見ると、手前に黒い仔猫がいて、やはり興味深けに私を見つめていた。
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「もしかしたら、この子たちはニンゲンの姿を目にしたのは生まれて初めてかもしれない」
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撮影はできなかったが、灌木の奥に黒シロの仔猫も確認できた。
「リンの子供は、いったい何匹いるんだ?」



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さらにキジトラ柄の仔猫も姿を現した。


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このサバ白の仔猫は好奇心が強い性格のようで、自ら私の方へ一歩踏みだした。


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が、すぐに他の兄弟たちの後を追って、灌木の奥へ入っていった。
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恐らくリンは仔猫たちに授乳をしているのだろう。


と、またサバ白の子が顔を出した。
猫は生来好奇心旺盛な動物だが、やはりこの子はことさら物見高い性分のようだ。

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エリアに戻ると、タクローが所在なげにぽつねんとしていた。
この子だってまだ1歳にもなっていない、言わば子供であって、母の愛情を求めている。

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しかし、リンが新たな子供を産んだ今となっては、長男としての役割をはたさなくてはならない。
「なかなか辛い立場だなタクロー、同情するよ、おなじ長男として」



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10ヵ月ぶりに会ったリンの食欲が異常なほど旺盛なのも、子育て中だと分かれば納得できる。
授乳期間の母猫が必要とする食事量は、通常時の約2~3倍にもなると言われているからだ。

この日確認できた4匹の仔猫は生後1~2ヵ月くらいだろう、と思われる。
先日会った『 父親 』からは、リンが子供を産んだという話は聞いていなかった。


動物の子供は例外無く可愛い。
がしかし、野良猫の仔猫だけは手放しで可愛いと思えない自分がいる。


なんとなれば、彼らが野に暮らすかぎり未来に光明は見えず、生命を脅かす外敵や伝染病と常に闘わなければならないからだ

そして最も悲運なのは、自分の過酷な境遇を知るすべがないことである。



* * * * * * * * * * * * * *



この日目撃したリンの4匹の子供たちが、現在『 非常識な里親募集 』と題した告知で里親さんを募集している仔猫です。

記事と告知にタイムラグが生じたのは、ひとえに更新が滞っているのが原因であり、忸怩たる思いを抱いています。



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【告知】


もうひとつの里親募集

「大阪 Cat Story」の管理人Kiryuさんが、保護した2匹の仔猫の里親さんを募集しています。

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生後3か月ほどの雌。


CIMG8022 (2)
こちらも生後3か月ほどの雌。

詳細は『 大阪 Cat Story 』へ。

ご協力よろしくお願いします。


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【緊急告知】


非常識な里親募集

2014年5月の中旬に防砂林の中で遭遇した4匹の仔猫です。

今現在は “ 防砂林に住まう人 ” の庇護のもと元気に育っています。

(仔猫の情報:4月生まれ 詳しい情報が入り次第ブログで発表いたします)
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(被毛:サバ白)性別:オス

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(被毛:黒)

しかし保護できる程には人に馴れていないので、いつ譲渡できるかは確約できません。

本来なら保護して検査を受けさせて、それから里親さんを募集するのですが、それが出来ない事情があり、非常識だと誹りを受けるのを覚悟でこの告知を書いています。

私としては、様々な危険が潜んでいる防砂林から出来るだけ早くこの子たちを救い出したい一心なのです。

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(被毛:キジトラ)

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(被毛:黒シロ)

加えて、里親さんが決定した際、保護から譲渡まで一時的に預かっていただける方も募集いたします。

以上の条件を承知のうえで里親を希望される方は左カラムのメールフォームに件名『 里親希望 』と記してメール送信してください。

一時預かりが出来る方は件名『 一時預かり可能 』、この件についてもっとお知りになりた方、興味のある方は件名『 子猫について 』としてメールしてください。

また、ブログやTwitter等で拡散していただければ幸甚です。

宜しくお願いいたします。


メールフォームが使い難い場合は下記のメールアドレスに直接連絡してください。
※連絡先アドレス:nekoniikasarete★gmail.com

                   送信の際は★を@に変えてください。

鍵コメでの問い合わせも可能です。(その場合はURLかメアドを明記してください)

管理人:wabi



《2014年7月8日付 最新情報》

今年の初め、近くのエリアに棲んでいた仔猫2匹が吐瀉物を吐いて突然死したそうです。
また同じエリアの仔猫3匹の傷だらけの遺骸が、水路に遺棄されているのを発見しました。


そしてごく最近、この4匹の仔猫が棲むエリアのエサ場近くに毒物が混入されたカリカリが置かれていました。
今回は世話をする人が気付いて取り除いたので大事には至りませんでした。


ここにも鬼畜がいるのです。それも卑劣で狡猾な鬼畜が‥‥。

仔猫たちは、こんな極めて剣呑な状況に置かれているのです。

対策として、世話をしてくれている人達と協力して見回りを強化するつもりです。
そして、犯行現場を目撃したらカメラで証拠写真を撮影して警察に通報します。



《2014年7月15日付 最新情報》

7月9日、また仔猫が毒エサの犠牲になりました。

写真の子たちではなく、生後1ヵ月くらいの仔猫で、状況から新たに遺棄された可能性が高いと思われます。

発見した “ 防砂林に住まう人 ” が埋葬してくれました。

その人が言うには毒物を全て取り除けなかったのかもしれないとのことですが、新たに置かれた可能性も否定できません。


《2014年7月23日付 最新情報》

私自身6月初めより調子を落とし、それまでのように頻繁に海岸へ行けない状態になり、現在に至っています。

そして体が動くときは、4匹の仔猫たちの様子を見に行っているのですが、なかなか全員の姿を確認することが出来ません。

がために、仔猫たちの世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” に話を訊いて、仔猫らの近況を知ることも多いのです。

最新情報として、7月21日の朝に4匹の仔猫たちの元気な姿を確認出来たことをご報告いたします。


《2014年8月4日付 最新情報》

その後、2度仔猫たちが棲むエリアに様子を見に行きましたが、全員の姿を確認することが出来ませんでした。

ただ、世話をする “ 防砂林に住まう人 ” から4匹とも元気でいることを聞いていました。

そして7月31日の夕刻、私自身の眼で4匹の仔猫が防砂林の中で元気で遊んでいる姿を見ることが出来ました。

さらに “ 防砂林に住まう人 ” の言うには、4匹とも女の子である可能性が高いとのことです。


《2014年8月24日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒シロの子を預かり、医療ケア・里親募集・譲渡まで対応することが可能です、という申し入れがありました。

この方は過去にも野良猫を保護し里親さんを募って譲渡した経験があり、私としては異存はなく、この方へお任せする方向で動き始めます。

世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” にもその旨を伝えて了解を得ました。

残る案件は『捕獲』なのですが、 “ 防砂林に住まう人 ” の話だと、日毎に馴れてきているが、まだ捕獲できる状態ではない、とのことでした。

なので、焦らず徐々に距離をつめていき、かつ周到な準備をして一回で成功させたいと思っています。

私としては残りの3匹の子たちにも朗報がもたらされることを祈るばかりです。


《2014年10月12日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒猫の子の里親になりたいとの申し入れがありました。

里親募集の記事を見た、以前からの知り合いの女性から「自分は既に8匹の野良猫を保護しているからこれ以上は増やせないが、知り合いに尋ねたところ黒猫の子を引き取りたいと言っています」という電話連絡をいただきました。

ただ捕獲の手段に苦慮しています。

捕獲器の使用も考えているのですが、失敗すると用心してさらに捕獲しづらくなるのと、ほかの子が学習して捕獲器を忌避するようになりはしないかと懸念しているからです。

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関連記事

ゴッドファーザーズ

2014年09月03日 02:00

どうやら海岸猫の世話をするボランティアの人の多くは早朝に海岸を訪れているようだ。

早朝‥‥、それは私にとって1日のうちで最も調子の悪いときだ。
がために、リンとランの世話をするボランティアのエサ遣りさんと未だに会っていない。


このままでは当分会えないだろう、と思い始めていた頃だった。
リンエリアでエサ遣りさんと出会ったのは。



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リンエリア、夕刻。
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私が防砂林の中に入ると、キジトラがすぐに姿を現した。


そして何かを訴えるように、大きな鳴き声を断続的に発する。
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この海岸猫は実によく鳴く。ここが人家のない海岸だから許されるが、もし街中で暮らす野良猫だったら、仲間からは疎んじられるだろう。「ニンゲンに俺たちの存在を喧伝するような行動は止めてくれ」と言われて。


気配を感じて振り返ると、リンがゆっくりとした足取りで近づいてくる。
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ランと同じ母猫から同じときに生まれたリンは今年の春に4歳を迎えた。その4年間で野良猫としての処世術を身につけたリンは、滅多に鳴くことはない。


と、そのとき、白髪短髪の70歳を超えていると思われる男性がカリカリの袋を片手にエサ場に現れた。
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私にとっては初対面の男性である。目が合ったのをきっかけに、お互い軽く頭を下げ「こんにちは」と至極簡単な挨拶を交わした。


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リンはというと、既に馴染みの間柄らしく、男性の与えられたカリカリを躊躇うことなく食べはじめた。


一方キジトラは、植込みに身を隠しながら哀しげな声を発するという、なんとも矛盾した行動をとっている。
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キジトラにとって、この短髪の男性は警戒すべきニンゲンなのだろう。


と、そこへ、防砂ネットをくぐって新たな男性が近づいてきた。白髪の男性は振り返ると、その男性に「やあ」と親しげに声をかけた。
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私は正体が分からないその男性とやはり、最低限の礼儀でもって簡潔な挨拶を交わした。


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50歳前後と推測されるデニムを履いたその男性がエサ場に来ると、キジトラは植込みから走り出てきた。


デニムの男性がキジトラに話しかける。どうやらキジトラには顔馴染みのニンゲンのようだ。
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キジトラ自身はためらっている様子だ。警戒すべきニンゲンとそうでないニンゲンを前に、どうすればいいのか、と。


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で、キジトラのとった手段は短髪の男性の背後をまわって皿に近づくというものだった。


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カリカリの入った皿に顔を突っこんだキジトラだが、まだ緊張が解けてないことを立ち上げた尻尾が雄弁に語っている。


男性たちの話を聞いていると、二人はほぼ毎日このエリアの海岸猫にエサを与えているエサ遣りさんだということが分かった。
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ただ二人の間で給餌の分担を決めているわけではなく、各々が合間を見てエリアに足を運んでいるという。


今日はたまたま同じ時間にエサ場で遭遇しただけで、親密な交流がある間柄ではないことが二人の話しぶりからうかがえる。
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そして、短髪の男性はこの防砂林のテントに暮らすホームレスの身だということも分かった。


どうした訳か食事を終えたキジトラは私の側に寄ってきた。
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しかしキジトラは、それ以上私との距離を詰めることなく、ただ私の周りをぐるりと一回りした。


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そして再びカリカリの残った皿へ近づいていく。
「いったい今の振る舞いは何の意味があるんだ?」



‥‥なんて、間違っても猫の行動にロジックを求めてはイケない。無駄なこと、疲れるだけだ。
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彼らは本能の赴くまま、感情の赴くまま自由奔放に行動している。だから我々も理屈で考えないで、鈍麻した動物の本能をフル活動させて感じとるしかないのだ。


デニムの男性が右手をキジトラの頭を軽く撫でる。
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キジトラは大人しくじっとしている。こんなキジトラの姿を見るのは初めてだ。


そして今度は自ら頭を男性の手が押しつけていく。キジトラはデニムの男性に親愛の情を示しているのだ。
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「この人なら知っているかもしれない」そう思った私は、キジトラの出自をデニムの男性に尋ねてみた。


すると「ああ、この子はその母猫の子供だよ」と言下に答が返ってきた。
やはり、このキジトラはリンの子供だったのだ。

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デニムの男性の話によると、昨年の初夏にリンは4匹の子供を産んだ。リンが生まれ育ったテント小屋が火災に遭う数カ月前のことだ。


そして、私が推察したように先日会ったキジ白もそのときリンが産んだ子供で、このキジトラと兄弟だということも教えてくれた。
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さらに私が埋葬した白骨化した猫のことを訊いてみると、見知らぬ大きな体躯のオスの黒猫で、去年の11月頃に遺骸を発見したという。


そして、リンが一昨年の秋に産んだ黒猫がリンとほぼ同時に5匹の子供、つまりリンの孫にあたる仔猫を産んだので、今年の初めには仔猫だけで9匹いたという。
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それならば、リンとランの娘ユイ、そしてリンが一昨年の10月に産んだ子供のうち里親さんに引き取られた2匹を除いた黒猫と茶トラを合わせて13匹もの大所帯だったわけだ。


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私がデニムの男性と話をしている間にもキジトラはいつもと違う行動をとる。


この猫ハウス、使われている形跡はない。
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猫は好奇心の強い動物で、とくに箱や袋を見ると、入らないではいられない習性がある。


(あくまでも家猫の場合だが)他にも本棚の後ろや家具の下など、とにかく狭いところを好む。
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しかしキジトラにとって、この猫ハウスは居心地の良くない代物だったようだ。


思うに、外敵の多い野良猫にとって出入口が一つの発泡スチロールの箱は、逃げ場のない危険な空間だと、その本能で察知したのだろう。
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実際にサンマという海岸猫は、猫ハウスにいたところを犬に襲われている。(詳細は【厄難】を参照)


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私に多くの情報を与えてくれたデニムの男性は、自身の正体を明かさないまま防砂林から去っていった。


短髪の男性は余ったカリカリを一粒一粒丁寧に回収している。
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そこへリンが近づくと、「何だ、まだ食べるのか」と言いながら、せっかく回収したカリカリを皿に戻しはじめた。


気紛れな猫と付き合うには柔軟な精神と鷹揚な態度が必要不可欠だ。
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この男性はそのへんの対応を心得ているようだ。でないと野良猫のエサ遣りなど務まらない。


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そうして、短髪の男性は私と軽く挨拶を交わすと、来たときと同じようにカリカリの袋を片手に防砂林から出ていった。


リンとキジトラ親子の仲睦まじい様子を見ながら、私はある思いにとらわれていた。
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これまで一人のエサ遣りさんも見かけなかったのに、この日は同時に二人ものエサ遣りさんと会えたのは何故なのか、と。


私が海岸に滞在している時間帯はほぼ決まっているし、たいていは1カ所のエサ場で撮影を完結させる。
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だからこの日は二人のエサ遣りさんの給餌時間がたまたまズレて、そしてたまたま同じ時間に重なったと思わるるが、これを単純に偶然と片付けていいのだろうか?


まあ、世の中の出来事はややもすれば、このように偏った形で出現するものだ。それも良いことより悪いことのほうがその傾向が強い。少なくとも私の場合は。
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と、私がそんなどうでもいいようなことに拘っているときだった、リンが何かの気配を察知したのは。


リンが防砂ネットに駆け寄ると、ショートパンツの男性が近づいてきた。
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そしてネットの下から素早く何かを差し入れるが、死角になってよく見えない。


そこで角度を変えて改めて見てみると、その男性がカリカリをコンクリの上に盛っているのが分かった。
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これでここの子たちの『 父親 』を三人確認したわけだ。ここまで偶然が重なると、もはや「たまさか」とは言いがたい。


三人目の『 父親 』はカリカリを与え終えると、すぐさま自転車に跨がり去っていった。ネット越しに私の姿を視野にとらえているはずだが、なぜか一瞥もくれなかった。
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野良猫にエサを遣ることに後ろめたさを感じているのだろうか?それとも野良猫の写真を撮るニンゲンに嫌悪をいだいているのだろうか?


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いつもなら腹が満たされると植込みに身を隠すキジトラだが、この日はそのまま防砂林に留まっている。


リンもまた、エサ場近くに留まって、エリアを離れる素振りをまったく見せない。
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私に追跡されるのを拒んでいるのか、それともただの気紛れなのか、私には分かりかねた。


なぜかこの日はいつもと違う出来事ばかりが起こっている。
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ならば、あの日以来姿を消したキジ白が帰ってくるのでは、と淡い期待をしてしまう。


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しかし、いくら待ってもキジ白は姿を現さなかった。


キジ白も行方不明になったのなら、今年の初めに13匹もいたこのエリアの海岸猫で今現在確認できるのはリンとキジトラだけ、ということになる。
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では、キジ白以外の10匹はどうなったのか?
私が海岸を離れていた10ヵ月のあいだに何が起こったのか‥‥?



その辺のコトもデニムの男性に質問し、大まかな答を得られた。
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その答を簡潔にまとめると、こうだ。

「仔猫2匹は知り合いに引き取られ、そして2匹の仔猫はある日突然吐瀉物を口から出して死亡し、あとの猫たちはどこへ行ったのか分からない」


すると、13匹のうち残っているのが2匹、里子となった子が2匹、突然死した子が2匹となり、行方が分からない海岸猫はキジ白も含めると7匹もいることになる。

その内訳は、去年の夏に生まれた仔猫が4匹、成猫が3匹(ランの子供のユイ・リンの子供の黒猫・茶トラ)である。

しかし‥‥。
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里親募集の告知に書き記したように、行方不明の仔猫3匹は虐殺された無残な姿で水路に浮いているのを発見したと、後日ホームレスの人が話してくれた。
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そして嘔吐して死んだ2匹の子も、毒エサの犠牲になった可能性が高いとも‥‥。


とどのつまり去年の初夏に生まれた9匹の仔猫で、今現在生存を確認できるのは、里親に引き取られた2匹を除くと、このキジトラだけ、ということだ。
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このように仔猫が防砂林で無事に育つ確率はきわめて低い。


亡くなった子らの運が悪かったのか、それとも生き残っているキジトラの運が良かったのか‥‥、恐らくはどちらも正しく、どちらも間違っているのだろう。
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亡くなった子らは、伝染病や自然災害によって生命を落としたのではなく、確固たる殺意を持ったニンゲンによって生命を断たれた。がしかし野良猫として生まれたのは運命だ。


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一方キジトラは、自らの本能と体力で様々な危機を乗り越え生きのびてきた。がしかしその本能や体力を持って生まれたのは運命である。


死という概念がないと言われる猫だが、それまで元気に動き回っていた我が子が、いきなり動かないただの物体になることの異常性は認知できるはず。
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リンにとって「親子の情」がどれほどの重みを持っているのか分からないが、ある種の悲哀は感じているのではないだろうか。


このキジトラの左眼が白濁した原因も、デニムの男性に教わった。
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仔猫のころに兄弟とじゃれあっていたら、相手の爪が左眼に刺さり、直後は顔半分が腫れあがって悲惨な状態だったらしい。


幸い目が潰れることもなく、しばらくすると(完全ではないが)自然に治癒したという。
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やはりこのキジトラは、他の兄弟より頑強な体と類まれな生命力を持って生まれたようだ。


やがて‥‥、防砂林に夕闇が静かにゆっくりと降りてきた。
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聞こえてくるのは、潮騒と国道を走る車の走行音だけだ。


すると、キジトラは母親のリンの側に何気ない風を装って近づいてきた。
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大きな体躯をしているキジトラだが、この時点ではまだ1歳になっていない。ニンゲンの年齢に換算すると14~16歳の思春期にあたる。


ニンゲンであれば身体が大きく変化し、それにともなって親や他者との間に軋轢が生じ、結果反抗や反発といった行動をとるようになる、言うところの「第二反抗期」の年頃だ。
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果たして猫にも反抗期があるのだろうか。キジトラがリンとの間に、松の幹をはさんだ微妙な距離をとったのはその表れか‥‥?


さて以前からの懸案であった、この「キジトラ」という呼称にかわる愛称だが‥‥。
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『 タクロー(拓郎) 』という名に決定した。これは1970年代に活躍したミュージシャンの名である。


その歌手の大声でがなり立てるような歌い方と、鳴き声を上げるキジトラの姿が、私の頭のなかで合致したのだ。
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ということで、これからはこの子を「タクロー」と呼んでいただきたい。


喬木が林立する防砂林の中はすでに夕闇につつまれている。
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写真では明るく見えているが、肉眼ではリンとタクローの姿は背景と渾然一体になりつつある。


やがて、微動だにしないふたりは、元々ここにあった自然物のように闇へと溶けこんでいく。
こういうときだ‥‥。
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この子らの姿を目にするのはこれが最後かもしれないという不吉な思いに、私がとらわれるのは。


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“ 今日 ” という日もこうして暮れてゆく。

夕焼けが美しいのは、ひとえに “ 明日 ” という日がまたやって来ると信じられるからだ。

とすれば、野良猫たちが夕焼けを美しいと感じることはないだろう。

明日をも知れぬ身の現状が続くかぎりは‥‥。



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《2014年7月8日付 最新情報》

今年の初め、近くのエリアに棲んでいた仔猫2匹が吐瀉物を吐いて突然死したそうです。
また同じエリアの仔猫3匹の傷だらけの遺骸が、水路に遺棄されているのを発見しました。


そしてごく最近、この4匹の仔猫が棲むエリアのエサ場近くに毒物が混入されたカリカリが置かれていました。
今回は世話をする人が気付いて取り除いたので大事には至りませんでした。


ここにも鬼畜がいるのです。それも卑劣で狡猾な鬼畜が‥‥。

仔猫たちは、こんな極めて剣呑な状況に置かれているのです。

対策として、世話をしてくれている人達と協力して見回りを強化するつもりです。
そして、犯行現場を目撃したらカメラで証拠写真を撮影して警察に通報します。



《2014年7月15日付 最新情報》

7月9日、また仔猫が毒エサの犠牲になりました。

写真の子たちではなく、生後1ヵ月くらいの仔猫で、状況から新たに遺棄された可能性が高いと思われます。

発見した “ 防砂林に住まう人 ” が埋葬してくれました。

その人が言うには毒物を全て取り除けなかったのかもしれないとのことですが、新たに置かれた可能性も否定できません。


《2014年7月23日付 最新情報》

私自身6月初めより調子を落とし、それまでのように頻繁に海岸へ行けない状態になり、現在に至っています。

そして体が動くときは、4匹の仔猫たちの様子を見に行っているのですが、なかなか全員の姿を確認することが出来ません。

がために、仔猫たちの世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” に話を訊いて、仔猫らの近況を知ることも多いのです。

最新情報として、7月21日の朝に4匹の仔猫たちの元気な姿を確認出来たことをご報告いたします。


《2014年8月4日付 最新情報》

その後、2度仔猫たちが棲むエリアに様子を見に行きましたが、全員の姿を確認することが出来ませんでした。

ただ、世話をする “ 防砂林に住まう人 ” から4匹とも元気でいることを聞いていました。

そして7月31日の夕刻、私自身の眼で4匹の仔猫が防砂林の中で元気で遊んでいる姿を見ることが出来ました。

さらに “ 防砂林に住まう人 ” の言うには、4匹とも女の子である可能性が高いとのことです。


《2014年8月24日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒シロの子を預かり、医療ケア・里親募集・譲渡まで対応することが可能です、という申し入れがありました。

この方は過去にも野良猫を保護し里親さんを募って譲渡した経験があり、私としては異存はなく、この方へお任せする方向で動き始めます。

世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” にもその旨を伝えて了解を得ました。

残る案件は『捕獲』なのですが、 “ 防砂林に住まう人 ” の話だと、日毎に馴れてきているが、まだ捕獲できる状態ではない、とのことでした。

なので、焦らず徐々に距離をつめていき、かつ周到な準備をして一回で成功させたいと思っています。

私としては残りの3匹の子たちにも朗報がもたらされることを祈るばかりです。


《2014年10月12日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒猫の子の里親になりたいとの申し入れがありました。

里親募集の記事を見た、以前からの知り合いの女性から「自分は既に8匹の野良猫を保護しているからこれ以上は増やせないが、知り合いに尋ねたところ黒猫の子を引き取りたいと言っています」という電話連絡をいただきました。

ただ捕獲の手段に苦慮しています。

捕獲器の使用も考えているのですが、失敗すると用心してさらに捕獲しづらくなるのと、ほかの子が学習して捕獲器を忌避するようになりはしないかと懸念しているからです。

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