埋葬

2010年02月11日 17:12

AM10:45 今日の湘南海岸は昨日よりさらに厚い雲に覆いつくされている。
予報では午後から雨が降る。

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ミケがサンマのねぐらで寝て‥‥
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サンマがミケのねぐらで寝ている。
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私の推測では、サンマがまずミケのねぐらに入り、ミケは仕方なくサンマのねぐらへ入ったと思われる。という動物は、人間の思惑なんてまったく気にしない。


そこへIke君がやって来た。
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彼は二匹とよく遊んでくれる。


ミケとサンマのねぐらを交換した。
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これで素直に自分のねぐらで寝てくれれば良いのだが‥‥


ミケは今日も私の足元から離れようとしない。
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写真を撮ろうとミケから離れると、すぐに足元に擦り寄ってくる。
「ミケ、これじゃ写真が撮れないじゃないか」



私のあとを追って、ミケもエサ場の外に出てきた。
そして、柵の角に体を摺りつける。

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しかしすぐに止め、しゃがんだ私の足元に寄ってくる。
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私の足元はミケにとっての安全地帯だ。
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Tさんがやって来て、二匹のために使い捨てカイロを各ねぐらに置いていく。
「今日は寒いから」とTさんは優しい笑顔で言う。
Tさんは昨日の夜もカイロを置きに来たそうだ。

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今日は奥さんも一緒だ。


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このTさんこそ、サンマを動物病院に入院させてくれた人だ。
そして新しい小屋を作ってくれたのもTさんだ。
私とTさんとは今月7日の夕方に初対面の挨拶を交わしていた。
サンマを漁港から連れ帰った直後にTさんがエサ場を訪れたのだ。
その時は既に暗く、フラッシュを使ってまで撮影するのは失礼だと思い、次に会った時に改めて記事にしようと考えていた。
しかし、こんなに早く再会できるとは思っていなかった。



そこへ、おじさんとおばさんがいつものように二匹のためにエサを持ってやって来た。
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今日もミケのエサはおばさん手作りの鰯の煮つけだ。
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サンマのは市販の缶詰。


さらに、Iおばさんも加わり‥‥
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談義に花が咲く。


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Tさんが国道での死骸を目撃したと言う。
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我々はその死骸を確かめるために国道へ向かった。


果たして、中央分離帯の側にそれは横たわっていた。
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しかし、それは猫ではなく狸の死骸だった。
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私はこの辺りに狸がいることさえ知らなかった。
顔以外に傷はなくきれいな状態だ。血も流れていない。
即死であったことを願うばかりだ。



最初は役所に連絡すればいいと言っていたが、猫おじさんが「このままじゃその前にカラスの餌食になってしまうから埋めてやろう」と言って自ら国道へ走りでた。
Iおばさんがあとを追う。

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猫おじさんが狸の死骸を持ち上げ、Iおばさんがそれを袋で受ける。


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猫おじさんが狸の死骸を運んでいく。


ミケのエサ場の奥へ埋葬することに決め穴を掘る。
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穴の底へ狸をそっと寝かせてやる。


猫おばさんが狸の口元にキャットフードを置いてやる。
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Iおばさんが近くに咲いていた花を手にして‥‥
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狸の頭の側に置いてやる。


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最後に花と木の枝を供え、水をかけてやる。


こうして狸は手厚く葬られた。
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そして、各々の向かうべき方へ去っていた。
猫おばさんは最後に「今日は私たちおくりびとだったわね」と言った。

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私は皆を見送ってからも、しばらくエサ場に残っていた。
そして、さっきの埋葬のことを冷静に考えてみた。

猫が事故に遭ったと聞いたとき、各々自分の知っている猫の顔を思い浮かべたはずだ。
私はTさんが最初茶色の猫と言ったとき、まずボスの顔が浮かんだ。
しかし、次に毛が長いと聞いてホッとした。

結局猫ではなく狸だったが、それでも車が猛スピードで行き交う国道から回収するという危険を冒してまで狸を葬ってあげる人たち。
この人たちは、本当に生き物の命を差別なく大切に想っているのだ。



そういえば先日、例のバーカ女と歩道橋ですれ違った。
私が何気なく振り返ると、向こうもこっちを振り返り、声に出さずに口が「バーカ」と動いた。
(私にも聞こえないくらいの小さな声を出していたかもしれない)
小学生なみの言動に思わず笑いそうになった。少なくも中年オバサンのやることではない。
野良猫の命などゴミのように思っているこの女には、今日私が目にしたことなど到底信じられないだろう。
ある意味、かわいそうな女だとつくづく思う。



ミケは自分のねぐらに入り寝てしまった。
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しかし、サンマは西の植え込みの汚いねぐらに入っている。
ホントに猫の行動は読めない。



私がエサ場をあとにした頃から雨脚が強くなりだした。
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【付記】
死骸の写真で不快な思いをされる方もいると思い、部分的な画像処理を行いました。



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コメント

  1. ゆきママ | URL | -

    みなさん、ありがとうございました。狸ちゃんも他の車に轢かれることも、カラスにつつかれることもなく、静かに眠れることでしょう。みなさんのおやさしさに感謝です。
    我が家の近くにはつい最近まで狸やハクビシン、それにアライグマまでいました。家庭菜園を荒らされて困るというご近所さんが保健所に連絡、わなをしかけおりにいれられて連れていかれました。仕方のないことなのかもしれませんが、一生懸命に生きている彼らを思うと、悲しい気持ちになりました。アライグマは結局ペットが捨てられたものとのこと、無責任なことはやめて欲しいものです。

  2. wabi | URL | -

    ゆきママさんへ

    ゆきママさん、こんばんは。

    本当に皆さん優しい人ばかりで驚きました。

    狸をあそこまで手厚く葬るなんて感動モノです。
    あの人たちはどんな小さな命にも敬意を持っているのでしょう。

    世の中捨てたものではないと痛感した出来事でした。


  3. manatsu | URL | JF/.GQrE

    昔、鉄砲道で猫がひかれていたのを思い出しました。
    私とダンナは何もできなくて、ただ、車にさらに引かれないように
    車を誘導しただけ。
    そんなオドオドしたわたしたち。
    そのときの思いを反省しました。
    みなさん、埋葬してあげて、本当に心優しいかたがたですね。

  4. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     みなさん、優しい人ですね。
     このような方ばかりの世の中なら、毎日起こる嫌な事件もなくなるのに・・・。

  5. wabi | URL | -

    manatsuさんへ

    manatsuさん、コメントありがとうございます。

    manatsuさんが反省することないですよ。
    おふたりが車の誘導をしたのも素晴らしい行動だと思います。
    普通の人は素通りするだけですから。


  6. wabi | URL | -

    Kiryuさんへ

    Kiryuさん、コメントありがとうございます。

    本当に優しい人たちです。
    埋葬に参加していた私が感動しましたから。

    私はただ埋めるだけで十分だと思っていました。
    ですから、狸の側に食べ物や花を供えたときは思わずジンときました。

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