幼子

2010年05月06日 22:05

AM 06:35
この時刻でも気温は20℃に近い。大型連休が終わった湘南海岸に人影は疎らだ。

風景100506-01.jpg


ミケとサンマは既に活動していた。
ミケエリア100506-01.jpg
この状況は過去に何度も目にしている。


「ミケ、おはよう。どうした、朝からそんなとこに登って?」
ミケエリア100506-02.jpg
ミケの眼は私に何かを訴えているように見えた。


私の顔を見て、何故かうつむくサンマ。
ミケエリア100506-03.jpg
「サンマお前、またミケにしつこく近づいたのか?」


ミケは柵から跳び下り、私の側に寄ってきた。
ミケエリア100506-04.jpg


そして日課である爪とぎを始めた。
ミケエリア100506-05.jpg


ミケは鬱憤でも晴らすように力強く爪をとぐ。
ミケエリア100506-06.jpg


「ミケ、少しは気分良くなったか?」
ミケの表情からは達成感が感じられた。

ミケエリア100506-07.jpg
それに比べてサンマの表情は冴えない。


一仕事終えたミケに新しい水を与えた。
ミケエリア100506-08.jpg
サンマはおとなしくミケが飲み終えるのを待っている。


そこへTさんが通りかかり、ミケの頭を一撫でした。
ミケエリア100506-09.jpg


Tさんとすれ違いにhigehiroさんがエサ場を訪れた。
ミケエリア100506-10.jpg
higehiroさんは既に朝の撮影を終えていた。
「いやーっ、春は靄がかかってダメだねぇ」と嘆息をもらした。



ミケエリア100506-11.jpg


通りががりの女性がミケとサンマを見て「この猫ちゃん達エサは食べてるの?」と訊いてきた。
ミケエリア100506-12.jpg
私は二匹が野良にしては恵まれた環境で暮らしていることを説明した。
それを聞いた女性は安心したように「そう、良かった」と呟いた。



ミケエリア100506-13.jpg
私は視線を感じて振り返った。そこには玄ママさんと娘さんが笑顔で佇んでいた。
勿論玄ちゃんも一緒だ。



玄ちゃんが睨む。
ミケエリア100506-14.jpg
サンマが睨み返す。しかしこいつはいざとなると逃げ出すに決まっている。


そこへゆきパパさんとゆきママさんがやって来た。ミケはさっそくゆきママさんの膝の上に乗っかった。
ミケエリア100506-15.jpg
サンマがそのミケを羨ましそうに見つめる。


その様子を玄ちゃんがお座りをして、玄ママさんと一緒に見ている。
ミケエリア100506-16.jpg
玄ちゃんも膝に乗りたいのかも知れない、と私は思った。


ミケはゆきママさんの膝の上でくつろいでいる。
ミケエリア100506-17.jpg
サンマは自分の番が来るのをおとなしく待っている。


ゆきママさんがゆきパパさんにミケを手渡す。ミケはゆきママさんに対しては怒りもしない。
ミケエリア100506-18.jpg
ゆきパパさんはミケを高く抱き上げた。
その光景はあたかも幼子を『高い高い』しているように見えた。



やっと自分の番が来たとばかりに、サンマがゆきママさんの膝に乗った。
ミケエリア100506-19.jpg


サンマはゆきママさんに顔を寄せ、思いっきり甘えている。そのサンマの姿も幼子を連想させた。
ミケエリア100506-20.jpg
今度はミケが羨ましそうにサンマの様子を見つめる番だ。


ミケエリア100506-21.jpg
サンマはゆきパパさんとゆきママさんの後姿からなかなか眼を離さない。


「サンマ、ゆきパパさんとゆきママさんはまた来てくれるさ」
ミケエリア100506-22.jpg
ミケはさっきまでゆきママさんが座っていた場所を見つめている。


ミケエリア100506-23.jpg


サンマがその場所に座った。
ミケエリア100506-24.jpg
しかしミケは白けたように横を向いてしまった。


ミケエリア100506-25.jpg


ミケとサンマ‥‥
ミケエリア100506-26.jpg
この二匹は今まで人の温もりをあまり経験していないのだろう。


ミケエリア100506-27.jpg


これからも人の温もりを自由に得られることはない。
ミケエリア100506-28.jpg
野良でいる限りは‥‥


地曳網船のロープを片付けている人がいた。
ミケエリア100506-29.jpg
私は近寄り「船主さんの具合はどうです?」と尋ねた。
すると船主さんの親戚であるその人は「ダメだね。今は縁側で一日過ごしているよ」と応えた。
さらに「買い手がいないから、この船も来週の月曜日にこの場で解体する」と言った。



私は他の船主が見つかり、この船もいずれ海に出ることがあるだろうと思っていた。
ミケエリア100506-30.jpg
このまま砂上の船として朽ちるよりはいいのだろうが、やはり見慣れたものが壊されるのは寂しい。
またあの豪快な船主さんと二度と話ができないと思うと、残念でならない。



風景100506-02.jpg



ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
いつも応援ありがとうございます

関連記事
スポンサーサイト


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)