異変

2010年05月07日 23:35

AM 06:35
今朝の湘南海岸は鈍色の厚い雲に覆われていた。予報では午後から雨が降る。
それに強い海風が吹いている。この海風も今日一日吹き続くという予報が出ている。

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ミケのエサ場には既に先客がいた。dodoさんがミケの相手をしているのが見えた。
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「ミケ、おはよう。今日は風が強いなぁ」


ミケは乾いていた咽を潤す。
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「明日の朝はいい波が来そうなので海に入ります」とdodoさんは言い残し帰っていった。
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これは風で移動したのではない。カラスの仕業だ。
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今朝はサンマの姿が見えない。早朝からお出かけのようだ。


ミケは風を嫌い、柵から出てこようとしない。
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その時、数匹の犬がエサ場を通っていった。なかにはリードをしていない犬もいる。


ミケの姿が消えた。
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そこへ猫おばちゃんが二匹のためにえさを持ってやって来た。猫おばちゃんと会うのは久し振りだ。


猫おばちゃんを送ってエサ場の外へ出たら、飼い主さんに連れられたハナちゃんと遭遇した。
風が強いせいか、ハナちゃんは落ち着かない様子だ。

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飼い主さんがカメラの方へ顔を向けたが、ハナちゃんの表情は渋い。


私がエサ場の外にいた数分の間に、もうカラスがエサ入れをひっくり返していた。

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これもカラスの仕業だ。
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食べるならまだしも地面に撒き散らすだけだ。


ミケが姿を現した。
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私はミケを防風林の奥へ誘った。
以前ブロガー仲間のKiryuさんがこの光景を『新緑の女王』と称した。さすが元新聞記者だ。

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ここなら強い海風も吹き込んでこない。風の強い日はいつもここに来ることにしている。


周囲を警戒するミケ。
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ミケは辺りを歩き回り時折地面の匂いを嗅ぐ。
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ミケの動きは一様に緩慢だ。


「ミケ、今日は松の木で爪とぎはしないのか?」

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どうやらそんな気分ではなさそうだ。


私が少し離れると‥‥
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ミケはすぐに足元に擦り寄ってくる。


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「ミケ、おじさんは帰らないといけないから、そろそろエサ場へ戻ろう」


しかしミケはその場から動こうとしない。
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私はミケを残し家路についた。


西の空に厚い雨雲が見える。
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PM 04:40
サンマのことが気になったので、私は再び海岸へ足を運んだ。
この頃予報通り雨が降っていた。しかしそのお陰で海風は砂を飛ばすことができずにいた。

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サンマはまだ戻っていなかった。
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ところが今度はミケの姿も見えない。


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小屋の中にもいない。こんな天候の時にミケがエサ場を離れたことはない。


当然日向ぼっこデッキにはいない。
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東と西の植込みを捜したが、ミケの姿はどこにもない。


防風林の中にもミケの姿は見えない。
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私はにわかに胸騒ぎがしてきた。
私の頭の中に様々な推測が浮かんでは消えていく。
ミケが自らエサ場を離れることは考え難い。またサンマと違い、ミケは人のあとを追っていくことはない。すると誰かが連れていったことになる。いったい何のために‥‥?



衣装ケースの中を見ると、予備の水がない。
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水入れの水も僅かしか残っていない。


私は取りあえずペットボトル2本分の水を補充することにした。
その途中ボス母とボスのエサ場を覗いたが、サンマを発見することはできなかった。

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エサ場に戻り水を入れ替えた。


私はミケが戻るのを待つことにした。
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私がエサ場に来てそろそろ一時間が経とうとしていた。


念のため、今朝ミケを最後に見た防風林の奥へ行ってみた。
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コンデジのモニターを覗いた私の目は奥に映る白いモノを発見した。
「あ、あれは‥‥」



私は雨の中小走りでその白いモノに近づいていった。
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ミケだ!ミケがいた。
私はその瞬間、危うく涙をこぼしそうになった。


ミケは潅木の下で雨宿りをしていた。
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「ったく、心配させやがってコノヤロウ‥‥」


私はミケを抱きかかえてエサ場へ戻った。
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「ミケ、あんな所で何してたんだ?」
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ミケの表情は何故か険しい。朝私と別れてから何かあったのかも知れない。
「朝お前が置き去りにしたからだろ」などと勘違いする読者のために解説しておきます。
今朝ミケがいた場所は、いつもいるよしずから15mほどしか離れていないのだ。
それにミケをこの場所に残して帰ったのは今回が初めてではない。
だからミケが何故あの場所にいたのか、私にも全く分からない。
ただリードを外された犬に追われて、エサ場から逃げた可能性はある。
以前にもそのようなことがあって、しばらくミケはエサ場に戻ってこなかった。


しばらくミケを独りにしておくことにした。
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ミケの身体は雨に濡れ冷たくなっている。
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表情はさっきより和らぎ、いつものミケに戻っていた。
「ミケ、身体が濡れて寒いだろ?」



今度は小屋の前までミケを抱いて連れていった。ミケは自ら小屋の中へ入っていく。
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そして小屋の中にうずくまった。


私はしばし小屋の側で様子を窺っていた。
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ミケが小屋から出てくることはなかった。


海風はその勢いを少しも衰えさせず、海岸を吹き荒れている。
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コメント

  1. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     ミケちゃん、見つかってよかったです。
     「異変」のタイトルにビックリ。
     読みだしてサンマくんに何かが・・・と思ったら、ミケちゃんとは。
     犬に追われて灌木の奥に隠れていたら、雨が降ってきたので、そのまま雨宿りしていたのかもしれませんね。
     灌木の下に写るミケちゃんの写真にほっとしました。
     今日はサンマくんも戻って来てくれているといいのですが。

     記事の中でブロガー仲間と紹介していただいていて驚きました。
     wabiさんの読者の方がリンクで見に来てくださっているようで、うれしく思っています。
     ありがとうございます。

  2. wabi | URL | -

    Kiryuさんへ

    Kiryuさん、コメントありがとうございます。

    > ミケちゃん、見つかってよかったです。
    > 「異変」のタイトルにビックリ。
    > 読みだしてサンマくんに何かが・・・と思ったら、ミケちゃんとは。

    私も一時は最悪の状況まで考えたほどでした。
    ミケはこれまでも様々な虐待を受けていますから、本当に心配しました。

    > 今日はサンマくんも戻って来てくれているといいのですが。

    サンマの行動範囲は広いので捜すのが大変です。
    植込みや藪の中にいると見つけることさえできませんから。
    今日海岸に行くのは夕方になりますが、もしサンマがいなかったら捜すつもりです。

    > 記事の中でブロガー仲間と紹介していただいていて驚きました。
    > wabiさんの読者の方がリンクで見に来てくださっているようで、うれしく思っています。

    大阪の野良たちも紹介したかったので記事にリンクを貼りました。
    『大阪 Cat Story』読者増の一助になれば私もうれしいです。

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