敵対

2010年05月10日 23:53

PM 03:30
湘南海岸は灰色の雲にすっぽりと覆われていた。
海は凪いで湖のように静まり返っている。そんな海にサーファーは誰一人いない。

風景100510-01.jpg


地曳網船が跡形もなく消えていた。砂浜の窪みが船のあったことを物語るだけだ。
風景100510-02.jpg
この窪みもやがて消えてしまう。私は今になって気づいた、あの船の名を知らなかったことを。


ミケがエサ場の真ん中にすわり周囲を見回している。
ミケエリア100510-01.jpg
「あんな所で何をしてんだ?」


ミケは私の姿を認めると、ゆっくりと近づいてきた。
ミケエリア100510-02.jpg


サンマはいつもの場所にいた。
ミケエリア100510-03.jpg
今日も鼻提灯をぶら提げている。


私が後ろ向きでティッシュを取り出している間にサンマは消えていた。
ミケエリア100510-04.jpg
サンマは防風林の方へ駆けていく。


そして潅木の下へ逃げこんだ。
ミケエリア100510-05.jpg


ミケはその一部始終をジッと見ていた。
ミケエリア100510-06.jpg
私にはミケの口元が笑みを含んでいるように見えた。


しばらくするとサンマが戻ってきた。水を飲むために‥‥
ミケエリア100510-07.jpg
そのサンマにミケがゆっくりと近づいていった。
「ミケのヤツ、何するつもりだ?」



ミケが水を飲んでるサンマに小さな唸り声を出して威嚇している。
ミケエリア100510-08.jpg
するとサンマは慌てて植込みの奥へ逃げていった。
「情けないヤツだなぁ」



サンマがいなくなると、ミケはおもむろに水を飲み始めた。
ミケエリア100510-09.jpg
「今頃爪研いでも遅いよ」


水を飲み終えても、ミケはその場から動こうとしない。
ミケエリア100510-10.jpg
サンマは植込みの中でミケがいなくなるのを待っている。


私は散歩がてら西へ向かった。
風景100510-03.jpg


西のエサ場。
西のエサ場100510-01.jpg
草むらの中にブッチが独りでいた。


以前は身体を触らせてくれたブッチだが、最近は警戒の眼で私を見る。
西のエサ場100510-02.jpg


しかし私が側に行っても逃げることはない。
西のエサ場100510-03.jpg
ブッチは大きな伸びをして‥‥


ゆっくりと歩いていった。
西のエサ場100510-04.jpg
このあとブッチはねぐらの中へ潜り込んだ。


ミケのエサ場に戻ると、ミケが柵の外にいた。
ミケエリア100510-11.jpg


私を振り返ったミケの表情は少し硬かった。
ミケエリア100510-12.jpg
「ミケ、何でここにいるんだ。何かあったのか?」


そこへ長靴おじさんが現れて「チビ太郎見なかった?」と訊いてきた。
チビ太郎がエサを食べたあといなくなったと言う。

ミケエリア100510-13.jpg
「やっぱりここにいやがった」長靴おじさんはそう言うと、私に目で合図をした。


私がうしろを振り向くと、すぐ近くにチビ太郎がいた。
ミケエリア100510-14.jpg


長靴おじさんが近づくと、チビ太郎は防風林の奥へ逃げてしまった。
ミケエリア100510-14-15.jpg
おじさんが帰っても、チビ太郎はミケのエサ場から離れようとしない。


私がしばらく側にいると、チビ太郎は諦めたように遊歩道を東へ向かった。
ミケエリア100510-15.jpg
そして植込みの中へ姿を消した。


私がサイクリングロードに出たら、携帯片手に楽しそうに散歩するふ~さんと遭遇した。
ミケエリア100510-16.jpg
ハッピーちゃんは、いつもの穏やかな表情で私を見つめる。


ねこみどりさんがエサ場を訪れた。ミケは甘えた声で鳴きながら、ねこみどりさんにまとわりつく。
ミケエリア100510-17.jpg
ねこみどりさんにチビ太郎のことを話している時、「あの茶色いのは‥‥?」とねこみどりさんが防風林の奥を指差した。


チビ太郎が舞い戻っていた。チビ太郎は長靴おじさんの家に帰ってなどいなかった。
ミケエリア100510-18.jpg
サンマはうしろにいるチビ太郎に気づいていない。
「サンマ、うしろを見ろ。チビ太郎がいるぞ!」



ミケがねこみどりさんにエサをもらっていると‥‥
ミケエリア100510-19.jpg
サンマが防風林から出てきた。


ねこみどりさんの新技『ダブル手ずから』
ミケエリア100510-20.jpg


サンマがねこみどりさんの隙をついて膝に跳び乗った。
ミケエリア100510-21.jpg


ねこみどりさんとサンマが見つめ合う。
ミケエリア100510-22.jpg
ミケがその様子を横目で見ている。ミケの悔しさは察するに余りある。


ミケエリア100510-23.jpg
ミケが態度でねこみどりさんに訴え始めた。


ミケは自分の順番が来るのをジッと待つつもりだ。
ミケエリア100510-24.jpg
しかしねこみどりさんは「夕方ミケちゃんを膝に乗せると切なくなるの」と言ってミケを膝に乗せることはなかった。
ねこみどりさんの気持ちが何となく分かる気がした。



ねこみどりさんがミケに別れを告げる。しかしミケはそっぽを向いている。
ミケエリア100510-25.jpg
サンマの見送りを受けて‥‥


ねこみどりさんは家路についた。
ミケエリア100510-26.jpg


ミケエリア100510-27.jpg


問題はチビ太郎だ。
ミケエリア100510-28.jpg
サンマがやっとチビ太郎の存在に気がついた。
「サンマ、お前鈍すぎるぞ」



サンマとチビ太郎が対峙した。
ミケエリア100510-29.jpg
辺りは夕闇が濃くなりつつあった。


サンマがチビ太郎に接近した。まさに一触即発の状況だ。
ミケエリア100510-30.jpg
チビ太郎は大きな唸り声を上げ、不敵な顔でサンマを睨みつけた。
どう見てもサンマに勝ち目はない。



私はチビ太郎を追い払うのを諦め、サンマを抱きかかえて小屋の前まで連れてきた。
ミケエリア100510-31.jpg
「サンマ、チビ太郎には近づくんじゃないぞ」私はそう言い残してエサ場をあとにした。


風景100510-04.jpg



ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
いつも応援ありがとうございます

関連記事
スポンサーサイト


コメント

  1. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    おはようございます。

    サンマ君は未だ鼻水がでてますね。拭き取りありがとうございます。

    ミケちゃん、膝乗りくやしそうですね、でっもサンマ君は子供なのでお許しを!
    って感じがします。

    プッチちゃんはエサがいいのでしょうか、もこもこしてふとってますね。
    白色も綺麗です。

    チビ太郎は顔が強気なのでサンマ君に勝ち目がないでしょう、きっと。

  2. wabi | URL | -

    mimiさんへ

    mimiさん、コメントありがとうございます。

    > サンマ君は未だ鼻水がでてますね。拭き取りありがとうございます。

    そのためのポケットティッシュをKおばさんから沢山もらっています。(笑)

    > ミケちゃん、膝乗りくやしそうですね、でっもサンマ君は子供なのでお許しを!
    > って感じがします。

    サンマもすっかり膝の良さを知り、すぐに膝に乗ってしまいます。
    遅れを取ったミケは本当に悔しそうでした。

    > プッチちゃんはエサがいいのでしょうか、もこもこしてふとってますね。
    > 白色も綺麗です。

    最近、西のエサ場ではブッチしか見かけません。
    それでもらうエサが多過ぎ、肥ったのでしょう。

    > チビ太郎は顔が強気なのでサンマ君に勝ち目がないでしょう、きっと。

    飼い主の長靴おじさんが言うには「こいつは喧嘩が強くて、周りにいた猫を全部追っ払った」そうです。
    ミケにも怯えるサンマに歯が立つ訳がありません。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)