繋がり

2010年05月18日 00:00

AM 06:35
紺碧の空に白い雲、そして燦々と降りそそぐ陽射し、湘南海岸は爽快な朝を迎えていた。
そんな砂浜に、凪いだ海を恨むように、サーファーがひとり寝転がっていた。

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エサ場に着いたとたん、柵の上にいるミケと目が合った。
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朝の挨拶をしようとしたが、ミケは身を乗り出し、柵から下りようとしていた。


転送速度の遅い私のコンデジは、ミケの着地の瞬間を撮り逃した。
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そして、日課の爪研ぎをはじめたミケだったが‥‥
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大きなあくびをし終わると、爪を研ぐことも止めてしまった。


カラスに移動させられた発泡スチロールの上に、サンマはいた。
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偶然にも、そこは朝陽が当たる絶好の場所だ。


そこへ、猫おばちゃんがエサを持ってきた。
サンマは、いち早く猫おばちゃんの足元に擦り寄っていく。

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今日も、サンマの食欲は旺盛だ。
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猫は鼻が利かなくなると、エサを食べられない。
だから、これだけ食欲があるサンマの鼻は大丈夫だと言うことだ。



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食欲がないのか、ミケは猫おばちゃんのエサに口をつけない。


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エサの匂いを嗅ぎつけて、カラスどもが集まってきた。
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ミケのエサ場を縄張りにしているのは、この二羽のカラスだ。


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私に近づこうとするサンマに、ミケが何やら文句を言いはじめた。
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言うことを聞かないサンマに、ミケの語気が強くなる。


そして、二匹は私の足元で睨み合った。
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ミケがそっと私に近づいてきた。
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その二匹の写真を撮るため、私が離れると‥‥
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サンマが、おもむろに私の方へ歩いてきた。


サンマの腹は満たされている。では、いったい何を求めて私に近づいてくるのだろう。
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私は一気に、サンマから遠ざかった。


すると、サンマが腹を見せて、「遊んでくれ~っ」と訴えはじめた。
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サンマは、私とただ触れ合いたいだけなのだ。私は、そんなサンマが急に愛しくなった。


そのサンマの眼つきが、にわかに険しくなった。
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サンマが睨んでいた相手、それは可愛い小型犬だった。


その小型犬から、サンマはなかなか眼を離そうとしない。
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その犬が、再び近づいてこないことを確認したサンマは‥‥
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やっと安堵の表情を見せた。


サンマは、尚も私のあとをついてくる。
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今度は、サンマに先んじてミケが近づいてきた。
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すると、サンマもすぐにミケのあとを追ってきた。


再度ミケが、サンマの前に出てきた。
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それに対抗して、サンマは一気に私の足元に寄ってきた。


最近、猫に関係するふたつの報道を耳にした。
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ひとつは、インターネットの里親探しサイトを通じて譲り受けた猫を虐待した報道。
もうひとつは、猫の餌付けをめぐる近隣住民とのトラブルで、将棋の元名人に判決が下された報道。



このふたつの報道に関連性は、勿論ない。
虐待事件は論外だが、餌付けへの判決についても、実態を知らない私は何も言えない。

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ただ、これだけは言える。どっちも、最終的に犠牲となるのは猫だと。
それも野良猫と呼ばれている猫達だ。
私も語呂がいいから使っているが、この『野良猫』という呼び方は実情を表していない。
本当は『捨て猫』と呼ぶべきだ。この猫達を捨てたのは、我々人間だ。
本来非難され、訴えられなければいけないのは、猫を捨てた人達である。



ミケとサンマも捨て猫か、その猫から生まれてきた。
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そんな仕打ちを受けても、この二匹は未だに人間との繋がりを求めている。
犬猫が人間を裏切ることは、あまりない。裏切るのは、いつも人間の方だ。



私は、この二匹の行く末を、これからも可能な限り見続けていきたいと思う。
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しかし、この二匹の関係はこらからどうなるのだろう?
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お互いの存在をどう感じているのか‥‥?私は、猫語を習得したいと、本気で思った。


ミケの姿が消えたことに、サンマが気づいた。
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サンマが振り返ると‥‥


ミケはサイクリングロードを眺めていた。
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そして、行き交う人を観察している。


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ミケが再び柵の上へ登った。


ミケが何を見ているのか、私には分からない。
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ただ、ミケの表情は穏やかで、神々しくさえ見えた。


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私は帰り際に、サンマの鼻水を拭き取ることにした。


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