二匹の隔たり

2010年05月25日 00:00

PM 04:00
今日の湘南海岸は、二日間降り続いた雨が上がり、青空が広がっている。
しかしこの時、南からの強い海風が、海岸を揺るがしていた。

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その海風をセイルで掴まえたたウインドサーファー達が、海上を滑走していた。


エサ場では、サンマが独り毛繕いをしていた。
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「サンマ、ミケはどこへ行ったんだ?」
サンマは惚けた顔をするだけで、何も応えない。



サンマのお気に入りの場所には、新しい傘が設置されていた。
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傘と云えばKおじさんとKおばさんの顔が浮かぶ。
ふたりによって、傘のグレードアップは行われたのだろうか?



ミケは、エサ場から40mほど東の植込みにいた。
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その場所にも、海風が容赦なく吹きこんでいた。
それでもその場所が気に入ったのか、ミケに動く気配ない。



いかにも所在ない様子のサンマを‥‥
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防風林の奥へ連れていった。ここなら海風も、その勢いを削がれる。


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サンマの鼻に、鼻水は見られない。
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そのうちサンマは気持ち良さそうに、寝息を立てはじめた。


ボスエリア。
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ボスの姿はなかったが、三毛が独りエサ場の近くでくつろいでいた。
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ミケと三毛‥‥字は違っても音にすれば同じだ。紛らわしくて仕方がない。
そこで、こいつの呼び名を今日から『マツ』にする。
由来‥‥?以前、サンマに追われて松の木に登っていたから。ただ、それだけの理由だ。



ボス母のエサ場から数人の話し声が聞こえてきた。
不審に思った私は、声の主を確かめるべく、ボス母のエサ場へ近づいていった。
ところが、そこにいたのは全員私の知り合いだった。

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猫おじさん、猫おばさん夫妻、それに長靴おじさん。
それにしても、猫おじさんと猫おばさんが、この時刻にエサ場へ来るのは珍しいことだ。



その訳を猫おばさんが話してくれた。
カラスが、ついに防風ネットの向こうにある、ボス母のエサ場への侵入方法を習得したと言うのだ。

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そこで、防風ネットの穴にネットを張るため、二度目のエサ場訪問になったと言う。
カラスの学習能力は高い。



針金につけられた黒いビニールで作られたモノは、いったい何だろう?
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猫おばさんが「これはカラスの死骸のつもりなの」と説明してくれた。
「なるほど」と私は頷いたが、どう見てもカラスには見えない。



猫おばさんが指を指し、私に合図を送ってきた。
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長靴おじさんの足元に何かいるようだ。


それはこのエサ場の主である、ボス母だった。こんな近くで見るのは初めてだ。
ボス母が気を許している三人の存在があったから実現した対面である。

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それでも、見慣れない私を警戒して、ボス母は潅木の中へ入っていった。


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やはりボスの母猫、娘のボスによく似ている。


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仕事を終えた猫おじさんと猫おばさんは帰っていった。


私ひとりになっても、ボス母が逃げることはなかった。
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でも、これで私を認めてくれたとは思っていない。
次遇った時、おそらくボス母は私から逃げるだろう。



ミケのエサ場に戻ると、ミケが植込みから出て私の足元に寄ってきた。
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そこで、ミケも防風林の奥へ連れていった。


ミケは周囲を見回し、この場所が安全かどうか確かめる。
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こちらを向き、再び周囲に目を配る。
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そのミケの眼が、何かを発見したようだ。
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ミケは、それから眼を離さなくなった。


視線の先には、サンマがいた。
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ミケの存在に気づいたサンマが、いつの間にかミケの側まで来ていた。
二匹はしばらくの間、その場で動かずじっとしていた。(サンマは毛繕いに余念がなかったが)



ミケの表情を見て、それ以上近づくことを諦めたのか、サンマはミケの側から離れていった。
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ミケは、そんなサンマをちらとも見ない。
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そしてあらぬ方を見つめたまま、動かなくなった。


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サンマは、再び草むらの中でまどろみはじめた。
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ミケとサンマの関係を確かめるような出来事は、今日何も起こらなかった。
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二匹が微妙な距離に近づくことすらなかった。


これから二匹の距離がどうなっていくのか、静かに見守るしかない。
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