杞憂

2010年05月27日 00:00

PM 03:40
昼間は晴れていたが、この時刻湘南海岸は灰色の雲に覆われていた。
それでも烏帽子岩の向こうには、大島の島影がくっきりと見えている。
さらに西を見ると。伊豆半島もその全容を現していた。

風景100527-01.jpg


サンマはいつもの場所にうずくまっていた。
ミケエリア100527-01.jpg
今日もサンマは鼻水を垂らしていない。鼻の具合はかなり良くなったようだ。


ミケのお気に入りの場所を覗いたが、ミケの姿はなかった。
ミケエリア100527-02.jpg
小屋の中にもその姿はない。


ミケの姿をよく見る植込みを捜したが‥‥
ミケエリア100527-03.jpg
どこにもいない。


私は防風林の中へ入っていった。
ミケエリア100527-04.jpg
かつてミケがいなくなった時、ミケを発見した場所へ行ってみたが、無駄だった。


隣接するボス母のエサ場を覗いた。
ミケエリア100527-05.jpg
ボス母のエサは、カラスに奪われることなく、食器の中に残っていた。


猫おじさんと猫おばさんが張ったネットに効果があったのだ。
ミケエリア100527-06.jpg
しかし、カラスの死骸を模したビニールがなくなっていた。
カラスがくわえていったのか、それとも猫おばさんが外したのか‥‥?



ボス母は植込みの中にいた。
ミケエリア100527-07.jpg
一昨日の対面で、私が敵ではないことが分かったのか、私が呼ぶと植込みから出てきた。
この時、ボス母との距離は2mほどだ。以前なら脱兎のごとく逃げてしまう距離だ。



ミケが戻っていることを期待し、エサ場へ引き返した。
すると、ミケのお気に入りの場所に、猫の後姿が見えた。

ミケエリア100527-08.jpg
だが、それは水を飲むサンマの後姿だった。


サンマなら知っているはずだ、ミケの身に何が起こったのかを。
ミケエリア100527-09.jpg
「サンマ、ミケはどこへ行ったんだ。お前知ってるんだろ?」


その時ビチャッという音と共に、私の目の前に糞が落ちてきた。
ミケエリア100527-10.jpg
見上げると、ここを縄張りとするカラスが一羽、防風ネットの上に止まっていた。
「こいつ、私を狙ってわざと糞をしたのか‥‥?」



私はやみくもに捜すことをやめ、ミケが戻るのをエサ場で待つことにした。
ミケエリア100527-11.jpg


その時、サイクリングロードからふ~さんに声をかけられた。
ふ~さんも、ミケとサンマが小屋の中で一緒にいる写真を見て驚いたそうだ。

ミケエリア100527-12.jpg
ハッピーちゃんの鼻先と舌は、何故か砂だらけだった。
「ふ~さんの見ていないところで、拾い食いでもしたのかな~君は?」



ふ~さんと夕方にわか雨が降るという話をしている最中、ホントに雨がパラパラと降ってきた。
ミケエリア100527-13.jpg


サンマは自分の場所へ戻っていた。
ミケエリア100527-14.jpg


私はエサ場にとどまり、ミケを待ち続けた。
ミケエリア100527-15.jpg
そのうちに雨も上った。


ふ~さんが帰ってから50分が経とうとしていた時、長靴おじさんがやってきた。
私がミケのいないことを伝えると、おじさんは開口一番、不吉な事を言った。

ミケエリア100527-16.jpg
その言葉は、今の私にとって禁忌だ。
おじさんがミケの元飼い主でなかったら、一言言ってやるところだ。



でも、長靴おじさんもミケの事が心配なのだ。だからこうして毎日ミケの様子を見にくる。
ミケエリア100527-17.jpg


サンマは深い眠りに入ろうとしている。
ミケエリア100527-18.jpg
「サンマ、お前の夢の中にミケは出てくるのか?」


私は帰る前に、もう一度防風林の中を捜してみた。
ミケエリア100527-19.jpg
写真では明るく見えるが、夕闇が迫る防風林はかなり薄暗くなっている。


私は目を凝らし、白くて丸いモノを求めて防風林の中を当てもなく歩いた。
ミケエリア100527-20.jpg
しかし、ついにこの日ミケの姿を見ることはできなかった。おそらく私の捜し方が悪いのだ。
ミケは犬に追われて、しばらく身を隠しているだけだと思われる。
長靴おじさんの心配は杞憂に過ぎない。



風景100527-02.jpg




PM 10:55
ミケの事が気になって仕方がない私は、ブログの更新を終えると、小雨がそぼ降る海岸へ再び出かけた。

ミケエリア100527-21.jpg


ミケの小屋には、何故かサンマがいた。
ミケエリア100527-22.jpg
「何でお前は自分の小屋で寝ないんだ」
そのサンマの小屋も覗いたが、ミケはいなかった。



いったいこんな時間まで、ミケはどこへ行っているのだろう?
ミケエリア100527-23.jpg
「サンマ、わざわざここまで来なくても、小屋の前にも水があるだろ」



ミケに会うことを諦め、私がエサ場の外で何気なく空を見上げていた、その時だった。

サイクリングロードの向こうにある柵を乗り越えて、何か白いモノが転がるように私の足元に近づいてきたのは。
















それは、雨で全身ずぶ濡れになったミケだった。
ミケエリア100527-24.jpg
「ミケ、お前ずっと浜にいたのか?」


私はミケを抱き上げ、取り敢えず水入れの前まで連れていった。
ミケエリア100527-25.jpg
ミケの身体は雨水をたっぷりと含み、毛が逆立っている。


とにかく、無事で良かった。
ミケエリア100527-26.jpg
ミケがずっと砂浜にいたのなら、防風林を捜しても見つからないわけだ。


ミケはよほど咽が渇いていたのか、再び水を飲みはじめた。
ミケエリア100527-27.jpg


今度は、小屋の前までミケを抱いて連れていった。
最初は何故か小屋に入るのを嫌がっていたミケだが、私が無理やり押しこむと‥‥

ミケエリア100527-28.jpg
やっと落ち着いたようだ。


サンマは、いつもの場所でうずくまっていた。
ミケエリア100527-29.jpg


ミケはこの柵を乗り越えて、私に駆け寄ってきた。
ミケエリア100527-30.jpg
砂浜にいたとは‥‥私にとっては盲点だった。


何にせよ、これで安心して眠れる。
空が落ちてくることを心配することなく、ぐっすりと‥‥

ミケエリア100527-31.jpg



ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
いつも応援ありがとうございます

関連記事
スポンサーサイト


コメント

  1. いかねこ | URL | -

    きれいな夕焼けですね♪

    夕焼けの次の日は、晴れるって聞きました(*^-^)

    みんな、晴天ですよぉぉぉぉ(。´∀`)

  2. ニャン丸 | URL | -

    心配ですね

    ミケちゃん心配ですね
    今も雨やんでほしいです

    今日は、顏見れると良いですね

  3. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     よかったです。ミケちゃんがいてくれて。
     夜中に「え~っ・・・」と思いながら読んで心配していたので
     朝、後半部分がアップされているのを見てほっとしました。
     「杞憂に終わる」になって本当に良かったです。

  4. mimi | URL | tHX44QXM

    wabi さん

    おはようございます。

    私も夜ブログを読んだ時は、ミケちゃんどうしたんだろう?と
    心配してました。

    今朝再度ブログを見て、あぁ良かった!と。。

    でも、ミケちゃん いつも行かない?浜のほうに何故ずっといたんでしょうか。。
    体も雨にぬれてしまい、、可哀想でしたね。

    でも、無事でほんと安心しました。

    wabiさんもお疲れさまでした。

  5. wabi | URL | -

    返信

    いかねこさんへ

    いかねこさん、コメントありがとうございます。

    この日の夕焼けは海の方を写したものです。
    西の空は厚い雲に覆われていましたから、南からしか陽の光が届かなかったためだと思います。
    私にとっては、初めて見る光景でした。



    ニャン丸さんへ

    ニャン丸さん、コメントありがとうございます。

    ご心配をおかけしましたが、昨夜ミケの無事を確認しました。
    諦めかけていた時でしたので、ミケの姿を見た時は本当に嬉しかったです。
    ニャンばばさんも驚いたことだと思います。
    「ニャンばばさん、ミケは雨に濡れてぐっしょりとなっていましたが、春の雨なので身体も冷えていませんでしたから安心してください」



    Kiryuさんへ

    Kiryuさん、コメントありがとうございます。

    ご心配をおかけしました。
    夜中にミケがいなかったら、無理してでも早朝海岸へ行くつもりでした。
    元気なミケの姿を確認できて、本当に良かったです。
    私も杞憂だと思っていましたが、一抹の不安がありましたから。

    今度ミケがいなくなったら、砂浜も捜索範囲に加えます。



    mimiさんへ

    mimiさん、コメントありがとうございます。

    ご心配をおかけしました。
    私も暗い海岸で、ミケの姿がぼんやり見えた時は思わず「ミケ!」と声を上げました。
    それは私がエサ場を離れようとした時でした。
    ミケは柵の向こうから私の存在を認めて、走り寄ってきたのでしょう。

    ミケはサイクリングロードを渡る事もほとんどありません。
    だから、どうして浜に行ったのか分かりません。
    犬に追われたのなら、自分が有利な防風林へ逃げるのが普通です。
    今回のミケの行動も、私にとっては謎です。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)