翻弄

2010年05月30日 00:00

PM 03:45
湘南海岸の空は、灰色の雲にすっぽりと覆い尽くされていた。
気温はこの時期としては異常に低く、寒いくらいだ。

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海は凪ぎ、湖のように静まり返っている。


ミケのエサ場には、一眼レフを提げた男性が訪れていた。
彼は私のブログを見てここへ来たと言う。自己紹介をした彼のことを、私も知っていた。
ブロガー仲間のプシュケさんだ。

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最近のサンマは男女の区別なく、膝に乗ってくる。


サンマがプシュケさんの膝に乗ると、ミケが「次はワタシの番よ」とばかりに順番待ちをする。
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ミケとサンマは膝の温もりを知ってから、虎視眈々と膝が空くのを窺うようになった。


膝に乗っている時のミケは、おとなしくしているのだが‥‥
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いざ降ろそうとすると、本気で怒り出すから始末がわるい。
この時も、低い唸り声を発してプシュケさんに訴えている。



プシュケさんの膝から降ろされたミケは、その憤りを側にいたサンマにぶつけた。
ミケが、いきなりサンマにパンチを繰り出したのだ。
バシッ! 予期せぬミケのパンチを、サンマはまともに食らった。
「ミケ、それは八つ当たりってもんだ。サンマは何も悪くないだろ!」

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理不尽なミケのパンチを食らったサンマは、いつもの場所へ逃れた。
サンマにとっては、とばっちりを食ったのと同じだ。
これから先も、ミケに翻弄されるサンマが不憫に思えてきた。



プシュケさんは、ミケをモデルにシャッターを押す。
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この時の写真はプシュケさんのブログ『プシュケの小箱』でご覧ください。


そこへ、TANYさんがやって来た。今日二度目の訪問だと言う。
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TANYさんが腰を下ろすと、ミケはすかさず膝に乗った。


そして、いつもの穏やかな表情に、ミケは戻った。
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TANYさんは「折りたたみ式」と言って、ミケの耳を裏返した。
膝に乗ったミケは、そんなことは一切気にしない。されるがままだ。

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と22年間暮らしたTANYさんは、の習性を熟知している。


TANYさんが、ミケを膝から降ろそうとしている。
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膝から降りるつもりなどないミケは、低い唸り声で怒りを表している。


TANYさんが抱き上げると、ミケはズボンに爪を立てて抵抗する。
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そして執拗に膝の上へ戻ろうとする。


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TANYさんは一気にミケを持ち上げ、地面に降ろした。


TANYさんと入れ違いに、中年の女性がエサを持ってやって来た。
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初めて会うこの女性も、三匹のを飼っている。そして、余ったエサを海岸の野良に持ってくると言う。


水を飲み終えたサンマが‥‥
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カラスによって地面にこぼされたエサを、口にした。
「サンマ、そんな砂だらけのエサ食べるんじゃない!」



プシュケさんが置いていったくれたにぼしと、さっきの女性のエサをトレーに乗せてサンマに与えた。
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サンマは、ガツガツとエサを食べはじめた。


可愛い女の子がそっとミケに近づき、優しく撫でる。それを道路からお母さんが見守っている。
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ミケは分かっているようだ、優しい人かそうでない人かが。


次にエサ場を訪れたのは、さらに小さく可愛い女の子とその両親だ。
その小さな女の子の名は『Yちゃん』。
私がYちゃんに「は好き?」と訊くと、「猫も犬も好き」と応えた。

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私は願った、Yちゃんが今の気持ちをずっと持ち続けてくれることを。
その親子三人と連れられた犬を遠目から見ているうちに、私の願いは叶いそうだと感じた。



ミケの猫パンチのショックから立ち直ったサンマが、植込みから出てきた。
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あんな酷い目に遭っても、サンマはミケの事が気になるのだ。
「サンマ、惚れた方は辛いな~」



今日も、ミケはマンウォッチングに余念がない。
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ミケの後ろから大型犬が近づいてくる。ミケはまったく気づいていない。
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その大型犬を認めても、ミケは動揺を見せない。
私が側にいるという安心感があるにせよ、いやに落ち着いているなと思った。



サンマの方が警戒心を露にしている。
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普段は道路に出ることも希なミケが、珍しくその場から離れようとしない。
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サンマはミケに付き合いきれないとばかり、いつもの場所へ戻って船を漕ぎはじめた。
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ミケがついに私の膝に乗ってきた。
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私は左の膝だけをミケに与えた。


写真に撮ることはほとんどないが、私も時折ミケを膝に乗せる。
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私はミケを膝に乗せ、しばらく夕闇が迫る海を眺めることにした。
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気温はさらに下り、吹く風に震えるほどだったが、左の膝だけがほのかに暖かかった。


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コメント

  1. Mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    おはようございます。

    ミケちゃんは、女王様だから、、、
    サンマ君は猫パンチされても頑張らなくてはね!

    皆さんに愛されてますね。

    ミケちゃんの膝乗りのお顔は、ほんと嬉しそう。

  2. プシュケ | URL | -

    こんばんは。

    wabiさん、こんばんは。
    昨日は本当にありがとうございました。
    ミケやサンマとじかに触れ合えて、wabiさんとTANYさんとお話しができて本当に良かったと心から思いました。
    ありがとうございました。
    是非ともまたうかがいます。
    そのときはまたお話をたくさん聞かせて下さいね。

  3. ニャン丸 | URL | -

    家の子たちより

    ミケちゃんとサンマちゃん人懐こいですね
    家のメロン18年も暮らして居るのに膝に抱っこしません(^_^;)

  4. wabi | URL | -

    返信

    Mimiさんへ

    コメントありがとうございます。

    いくらミケが女王様でも、昨日の八つ当たりは酷かったですよ~(笑)
    しかし、記事ではあのように書きましたが、私自身ミケの猫パンチを目にした時、思わず笑ってしまいました。
    ミケの気持ちが手に取るように分かったからです。
    いい迷惑なのがサンマでした。
    今思い出してもつい笑ってしまいます。



    プシュケさんへ

    コメントありがとうございます。

    こちらこそ、プシュケさんに会えて良かったと思っています。
    私のブログは猫だけでなく、その猫と人との関わりを伝えるのがテーマです。
    私自身、ミケ、サンマ、今は家猫になったチビ、そしてその他の海岸猫達を通じて多くの人と知り合うことができました。
    そして今回、ミケとサンマが縁でプシュケさんと会うことができました。
    私は人と直接話すより、猫との接し方でその人の性格がよく分かります。
    昨日プシュケさんと話したのはごく短い時間でしたが、ミケ、サンマと接するプシュケさんを見て、優しい人だということがよく分かりました。

    また是非、ミケとサンマに会いにきてください。



    ニャン丸さんへ

    コメントありがとうございます。

    メロンちゃん、18年間も一緒にいて膝に乗ってこないのは不思議ですね。
    それはニャン丸さんに対してだけなんですか?
    それとも家族の方の膝にも乗らないのですか?
    もし誰の膝にも乗らないのなら、メロンちゃんにはそれなりの理由があるのでは‥‥
    そんなことを考えるだけで、私は楽しくなります。
    猫の気まぐれには閉口することが多いですが、人に媚びない猫の生き方は潔くて、私は好きです。

  5. ニャン丸 | URL | -

    誰の膝にも

    メロンは、誰の膝にも乗りません
    家で1番懐いてるのは、私かな(*^_^*)・・思っているのは私だけかも

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