遠慮

2010年05月31日 00:00

PM 03:30
昨夜から降り出した雨は夜半過ぎには止み、朝には青空が広がっていた湘南海岸だが、この時刻西の空は新たな雲に覆われはじめていた。
凪いだ海にサーファーの姿はなく、少年がひとりその海に向かって石を投げ続けていた。

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昨日同様気温は低く、冷たい風が肌を刺す。


サンマは、いつもの場所にいた。
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そのサンマの顔をよく見ると、帯状の汚れが付いていた。
「サンマ、その顔どうした、どこで付けたんだ?」



いつもの場所に、ミケはいなかった。
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エサ場から40mほど離れた植込みの中に、ミケはうずくまっていた。
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陽が射していた頃は暖かだったと思われるその場所も、今は冷たい風が吹きこんでいる。


私の来訪を知ったミケが、エサ場へ戻ってきた。
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すると、そのミケの姿を見たサンマが植込みから出てきた。


ところがサンマはミケには近づかず、柵の中へ入っていった。
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そして、水を飲みはじめた。


ミケもサンマのあとを追うように、柵の中へ入っていく。
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ミケも水が飲みたいのだ。
しかしこの二匹、小屋の前にも水があるのにどういう訳かこの茶碗の水を飲みたがる。



サンマは水を飲むのを止め、珍しく柵で爪を研ぎはじめた。
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サンマはミケの歓心を買おうとしているのだろうか。
しかし、ミケはそんなサンマを振り返りもせず、水を飲み続けた。



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ミケを見つめるサンマの眼は、いつになく真剣だ。


サンマが再び水を飲みはじめた。
どうやらさっきはミケに遠慮して、水を飲むのを途中で止めたようだ。

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ミケとサンマの力関係は、既に決定されているのだろう。


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ミケは、今日も私の膝の上に乗ってきた。
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今日は誰の膝にも乗っていないのか‥‥?


我々の目の前で、サンマが用を足しはじめた。
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サンマは自分の臭いを確認し‥‥
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ちゃんと後始末をした。


そして、我々の側にうずくまった。
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私の右膝は空いていたが、サンマが乗ってくることはなかった。


私はミケを膝から降ろした。
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サンマがそのミケを見つめはじめた。


その視線を嫌ってか、ミケはそっとサンマから離れた。
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サンマは眼を閉じた。しかしサンマは、けっして眠い訳ではない。


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ミケが私のあとを追って、サイクリングロードを渡ってきた。
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そのミケのいる方を、サンマの顔がしっかり向いている。
眼を閉じているのは見せかけで、実際は一時もミケから眼を離していない。
サンマは惚けた顔をしているが、なかなかの役者なのだ。



今度は、ミケが用足しのために穴を掘りはじめた。
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その隙を突いてサンマがミケに近づいた。しかしその気配を感じたミケがサンマを一喝した。
サンマはミケのパンチを食らう前に、跳び退いた。サンマにも最低限の学習能力はある。

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サンマは離れたところで、ミケの用足しが終わるのを待つことにしたようだ。


ミケが険しい眼でサンマを睨みつけた。
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親に叱られた子供のように、サンマはうな垂れている。
再度言うが、二匹の力関係は既に決定されている。



その時、パンパンッという大きな音がした。
音がした方を見ると、近くの浜で子供達が爆竹か花火をしていた。

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ミケは慌ててエサ場の中へ逃げこんだ。


ところが、サンマは意外な行動に出た。
逃げるどころか、その音がした方へ近づいていったのだ。

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そして道路の真ん中にうずくまり、音がした方を凝視した。


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この時もサンマの眼は閉じられていた。しつこいようだが、サンマは眠いわけではない。


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その時、背の高いティーンエージャーと思われる女の子がサンマに近づいてきた。


そして何度も「カワイイ、カワイイ」と言いながら、携帯でサンマを撮影した。
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カメラ慣れしたサンマは、ちゃんとポージングしている。


ミケを捜したが、どこへ潜りこんでいるのか分からなかった。
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は隠れるのが得意な動物である。


「サンマ、もっと自分に自信を持てよ!」
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「そして、ミケに振り回されないようにしろ」


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コメント

  1. ニャン丸 | URL | -

    猫は、大きな音嫌がるのに

    ミケちゃんが隠れるのしょうがないけど
    サンマちゃん不思議ですね(*^_^*)

  2. wabi | URL | -

    ニャン丸さんへ

    ニャン丸さん、コメントありがとうございます。

    サンマは好奇心が強いところがあります。
    それに誰に対しても人懐こく、知らない人のあとを付いていくこともあるくらいです。
    今回の怪我も、その辺の性格が災いした可能性が高いです。

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