支援者

2010年06月03日 00:00

PM 03:30
私が着いたとき、エサ場の中は静まり返っていた。

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エサ場を見回したが、サンマの姿は見えない。


そこへ、Iおばさんがやって来た。Iおばさんは、これが二度目の訪問だと言う。
サンマの足に薬を塗るため、午前中エサ場を訪れたが、その時もサンマはいなかったとのこと。

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私は、あらしさんとの経緯をIおばさんに話した。
「じゃあ、サンマちゃんはまだその人の所にいるんだ」とIおばさんが訊いてきたが、確証を持たない私は「おそらく‥‥」としか言えなかった。



病院でもらった塗り薬は、午前中に衣装ケースの中へ入れたと言う。
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袋に書かれた『サンマ』の字を見た私は、何故だか急に切ない気持ちになった。


Ike君がやって来て、ミケを捜しはじめた。
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しばらくすると、ミケ自ら戻ってきた。


そこへ、ねこみどりさんもやって来た。
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サンマが怪我をしてから、あまり構ってもらえないミケは少々ひがんでいる。


サンマのことを心配して、Tさんが訪ねてきた。
ゆきママさんからの報告だと、Tさんは早朝にもサンマの見舞いに来ている。

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「ひがむな、ミケ」


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猫好きおじさんは、朝から何度もサンマに会うためエサ場を訪れている。


Kおばさんも、サンマに会いにやって来た。Kおじさんは用事があり、出掛けていると言う。
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そこへ、TANYさんも加わった。やはりTANYさんもサンマのことを心配している。
私は心の中で「サンマ、お前を心配してこんなに人が集まってくれたぞ!」と叫んだ。



ミケは、さっきからねこみどりさんの膝の上でご満悦の様子だ。
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ミケにとってまさに至福の時だ。


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そのミケの耳を、今日もTANYさんが裏返す。


Kおばさんはサンマに会うことを諦め、帰ることになった。
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ミケに別れの挨拶をして、Kおばさんは帰路についた。


Kおばさんと入れ違いに、ねこみどりさんのご主人ねこタカイさんがエサ場に来た。
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この日、タカイ夫妻はサンマを見舞いに、何度かエサ場を訪れている。


PM 04:40
この時刻になっても、あらしさんは姿を見せない。

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タカイ夫妻がタイムリミットを迎えた。
ミケは、膝から降ろそうとしたねこみどりさんに対して舌を出す。
まるで人間の子供が「べー」をするように‥‥。

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ねこみどりさんはゆっくりと、そして優しくミケを地面に降ろした。
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ミケは、何故かねこみどりさんには怒りを表さない。


「どういうことだ、ミケ?」
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Tさんが、タカイ夫妻を見送りながら「お似合いの夫婦ですね」と言った。
私もすかさず同意した。



それから、櫛の歯が欠けるように、Iおばさん‥‥。
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猫好きおじさん‥‥。


Tさんと、次々に支援者がエサ場を去っていった。
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そうしてエサ場には、ミケと私だけが残された。


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そこへ、やはりサンマのことを気に掛けている結ちゃんの飼い主さんとその娘さんのモモちゃんがやって来た。
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モモちゃんがミケのために、小さな膝を差し出す。


その小さな膝に、私がミケをそっと乗せた。あまりに小さな膝に、ミケの表情も不安げだ。
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この直後、ミケはモモちゃんの膝から跳び降りた。


これからミケのとる行動に重要な意味があることを、この時私は気づかなかった。
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遊歩道の奥を見つめるミケの眼は、何故か険しかった。
しかしそこからは、誰も、何も近づいてくる気配はない。



ミケは、それから遊歩道の真ん中に座り、しばらく動かなくなった。
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振り返ったミケの眼は、さっきと同様険しいものだった。


そしてミケはネットの側にうずくまり、遊歩道の奥から眼を離さなくなった。
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今思えば、それは明らかに遊歩道の奥を警戒している行動だったのに‥‥。


私は、そんなミケに別れの挨拶をし‥‥、
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帰路に就いた。
その時、エサ場を去る私を、ミケが振り返ることは一度もなかった。



あらしさんからの非公開コメントが届いたのは午後11時に近かった。
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あらしさんのコメントを読んで、サンマを襲った犯人がほぼ判明したと同時に、ここ三日間のミケの行動も理解できた。
怪我をしたサンマばかりに気を奪われ、ミケの行動に何の疑問も持たなかった私は愚かだった。
ミケは自身の行動で、私に訴えていたのだ。あの日、何が起こったのかを‥‥

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あらしさんは今日の午前中、自身が飼っている猫の通う動物病院でサンマを診察してもらった。
サンマの診断結果は、コメントにこうある『全治一ヶ月で、傷は咬まれたもののようです。やはりリードのないワンコの仕業なんでしょうか?』
私はこの文言を読んだ時、思わず声を上げそうになった。
獣医も断定はしていないが、この際、サンマの傷はに咬まれたと考える事で全てが符合する。
サンマの血が小屋の中にしか残っていなかった疑問と、ミケが人のいない時エサ場に近づかない理由が、私の頭の中で同時に氷解した。
サンマはエサ場の中で襲われたのだ。
それも逃げることのできない小屋の中で襲われた可能性すらある。
その時ミケも近くにいて、サンマがに襲われるところを目撃したのだろう。
だから、夜中でも小屋に近づかず植込みの中で寝ていたのだ。
おそらく、今夜もが容易に入り込めない植込みの中で寝ているだろう。
あの日、サンマを襲ったそのは遊歩道の奥からやって来たのだ。




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コメント

  1. ゆきママ | URL | -

    推測ですが、、、

    今朝(4日)ミケちゃんは東の植え込みの角にいました。猫好きおばあちゃんと<なんどなくびくびくしているみたいだねぇ>と話しました。やはりサンマちゃんのことがショックだったのでしょう。
    私もバイクの事故ではないだろうな、と感じていました。もしサイクリングロードや134で事故にあったとしたら、近くに<血のり>が残っているだろうとの憶測からです。
    私の住む南湖では、134の北側の松林でくらしていた猫が<ハクビシン>か<アライグマ>に襲われたことがありました。半年ほど前のことです。何がおそったのかはわかりませんが、逃げられない状態だったのでしょう。一日も早くサンマちゃんが心身ともに元気を回復しますよう祈っています。あらしさん、ありがとうございます。

  2. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    毎日お疲れさまです。

    私もあの足の状態をみると、、バイクの事故とは思えなかったんですが。。

    でも、犬だとすると誰かがしかけたのかなぁ?とか色々推測してしまいます。

    他の猫ちゃん達に被害がでないことを祈るばかりです。

    サンマ君の元気な姿を見たいですね、と 
    あらしさん サンマ君のこと宜しくお願いします!という気持ちです。

  3. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、こんにちは。

     咬まれた傷ですか。
     小屋で眠っているところを襲われたのなら、逃げられないですよ。
     怖いなあ・・・。
     ミケちゃんも不安ですよね。
     二度とこんなことがないよう願うばかりです。
     サンマくん、全治1カ月とのことですが、早く治りますように。

  4. dejavuewords | URL | hdScUxTA

    このところ拝読してて緊張の連続です

    犬の仕業?
    十分にあり得る事だと思います。
    私が撮影しに行くところでも、わざと猫を襲わせる犬の飼い主がいます。
    ミケちゃんにしろサンマちゃんにしろ小屋があるのはとてもいいことですが、こういうアホな犬の飼い主にとって小屋があることは猫がいるというは格好の目印になってるのかもしれません。
    犬が嫌いな人がいれば、猫を嫌う人もいる。
    だからといって、この仕業は許しまじき行為ですね・・・
    再犯が起きないことを願うばかりです。

  5. wabi | URL | -

    返信

    dejavuewordsさんへ

    dejavuewordsさん、コメントありがとうございます。

    残念ながら、茅ヶ崎海岸ではリードなしの犬を日に何頭も見ます。
    またリードをしていても、故意に犬を猫へ近づける飼い主もいます。
    私自身も何度か目撃していますし、他の方からも同じ話を聞きました。
    いったい彼らは何を考えているのか、私には理解できません。

    リードなしの犬が人間の子供を傷つけることを、彼らは想像できないのでしょうか。
    「うちの犬に限って‥‥」「うちの犬はおとなしいから‥‥」「今まで人を咬んだことはないから‥‥」等々、そういう飼い主から聞かれる常套句です。
    それはあたかもテレビ報道などで、重罪犯人を知る周囲の人達へマイクを向けた時、よく耳にするセリフに似て虚しく聞こえます。
    私の実家では犬を飼い続けていますが、私は彼らを100%信用したことはありません。

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