家族の温もり

2010年08月04日 00:00

暑さが残る夕刻の湘南海岸には、強い海風が吹いていた。塩気を含んだその海風は、私の体にもしつこく纏わりついた。
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重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンは何かを食べていた‥‥
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それが何なのか‥‥私には分からなかった。


海風が強いせいで、ミリオンは防風ネットの中から出ようとしない。
そこで私は、ネット越しに薬入りチーズを差し出した。

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今日も一回で嚥下した。


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私はしばらくエサ場にとどまった‥‥しかし、ミリオンがネットから出てくることはなかった。





船宿エリア
猫缶に再びありつこうとしたコジローの目論見は、マサムネの登場で頓挫した
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遅れて来たマサムネに優先権があった。


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日頃は周りの仲間に遠慮して、食べ損ねることが多いマサムネも、今日ははなさんに見守られながら落ち着いて食べている。


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その時、おなかさんが声を上げた。「この子、携帯踏んでる~!」
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見ると、黒猫の後足が、はなさんの携帯をしっかりと踏んづけていた。


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皆満足したのか、思い思いの格好で寛ぎはじめた。


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一方目論見を邪魔されたコジローは‥‥、
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独りコンテナの上で、次の計画を練っていた。


どうやらマサムネは、腹一杯ご馳走になったようだ
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横になったマサムネの腹は、はち切れんばかりに膨らんでいた。










私達がその家族に出会ったのは‥‥偶然だった。


マサムネ達に別れを告げ、ほんの少し歩いたところで彼らと遭遇した。












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親猫の陰に隠れるようにしていた仔猫は、訝しげに私達を見つめていた。


はなさんが、そっと仔猫に挨拶をした。
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シャムミックスの仔猫は、予想に反して人懐こい子だった。
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はなさんとおなかさんに抱かれても、嫌がる素振りを見せることはなかった。


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我が子をいきなり取り上げられた親猫も‥‥慌てることなく泰然としていた。


カリカリを与えると、親猫と一緒に仔猫も口を付けた。
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親子仲良く‥‥尻尾の向きまで揃っている。


その時木戸が開き、そこに住む婦人が出てきた。よく見ると婦人の足元には、別の仔猫がいた。
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訊くと、シャムミックスの子と兄弟だと言う。


これで一家4匹が揃ったわけだ。
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この家族を見ていると、何だかこっちまで温かさが伝わってくるようだった。


私達は船宿エリアを離れ、帰り道にあるミリオンのエサ場を再び訪れた。
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夕闇濃くなる中、3人でミリオンを囲んでいる時だった。はなさんが嗚咽を漏らしたのは。
おなかさんが尋ねると、はなさんは声を詰まらせながら言った。
「さっきの幸せそうな家族を見たら、ミリオンがよけい可哀相に思えて‥‥」
そのあと、はなさんとおなかさんはミリオンの体を撫でつづけた。

そうしているうち、私達の頭上へ、夜の帳が静かに下りてきた‥‥。




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コメント

  1. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     はなさんの気持ちよくわかります。
     野良猫との出会いはいろいろなことを考えさせてくれますよね。
     彼らは自ら望んで「野良」になったわけではありませんものね。
     人間の助けなしには生きていけない現状、すべての野良猫に多くの優しい人との出会いがありますように。

  2. manatsu | URL | -

    私も、子猫ちゃんたちと単独で会ったことあります。しかし。
    みんなキョウダイなんですね。
    ちょうど、wabiさんに会ったことありますか・・・・と。メールしようと思っていたとこでした。

  3. wabi | URL | -

    返信

    Kiryuさんへ

    コメントありがとうございます。

    家猫と野良猫の境遇の差と同様に、野良猫同士でもそれぞれ境遇が違い一括りにできないですね。
    その環境、境遇も我々人間が与えたもの‥‥
    いずれにしても彼らに責任はありません。
    どんな境遇にあっても彼らは生きていくのに必死ですから。
    人間社会の縮図に似た野良社会を、いつも複雑な思いで見ています。



    manatsuさんへ

    コメントありがとうございます。

    そうですか、manatsuさんもあのチビちゃん達に逢っていましたか‥‥
    シャムミックスの子はよく親猫と通りに出ていますが、トラ猫の方は臆病らしくてなかなか姿を見せてくれません。
    親猫2匹は以前から知っていたのですが、仔猫と逢ったのはこの日が最初でした。
    変な衝動が起きないよう、私は仔猫を抱きませんでした。(笑)

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