優しい訪問者

2010年08月12日 22:51

台風の影響か、夕刻の湘南にはまだ小雨が降っていた。
その雨水が流れ込んだせいで、砂浜に打ち寄せる波は薄汚く濁っていた。

海岸100812-01.jpg
それでも、西の空には明日の天気を予感させる陽の光が、雲の狭間から漏れていた。



重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
ミリオンは、雨と風を避けてエサ場の中にいた。
ミリオン100812-01.jpg
私が制止したにも拘らず、ミリオンは雨が降るエサ場の外へ出てきたが‥‥、


雨に濡れるのを嫌い、すぐエサ場の中へ引き返した。
ミリオン100812-02.jpg
私は、エサ場の中で薬入りのチーズを与えた。


ミリオンは寝床へ戻った。
ミリオン100812-03.jpg
そして、いつもより大きく眼を見開くと、私の顔をしげしげと見つめた。


遊びに熱中する子供達にとって、少々の雨など何の障害にもならない。
海岸100812-02.jpg
私が海岸を離れる時、にわかに雨脚が強くなった。





東のエサ場
その女性は、このエサ場を担当するボランティアのKさんではなかった。
東のエサ場87-11.jpg
私は先日初対面の挨拶をしたばかりだが、ここに棲む野良たちとは長い付き合いのようだ。


東のエサ場87-12.jpg
ビクと黒猫は他の野良がいるからか、離れたところで待機している。


東のエサ場87-13.jpg
ロクもエサを貰っている。


一方ビクはといえば‥‥、東のエサ場87-14.jpg
貰ったエサを、他の野良に横取りされていた。


東のエサ場87-15.jpg
私が与えたエサを独り占めして満腹になのか、ロクはエサを残した。


東のエサ場87-16.jpg
エサを食べ損ねたビクは、頭上にロクが残したエサのあることを知らない。


東のエサ場87-17.jpg
人間と同じように、持って生まれた性格で野良の生き方もある程度決まってしまう。


野良にとって臆病であることは、決して悪いことではなく、むしろ野良として生きてゆく上で必要な資質だ。
東のエサ場87-18.jpg
だから臆病な性格のせいでエサを貰い損ねても、それは致し方ない。


その優しい訪問者は、ビクのため物陰に新たなエサを置いた。
東のエサ場87-19.jpg
臆病な野良たちが生きてゆけるのは、それぞれの性格を知っている、この女性のような人がいればこそだ。


エサをやり終えた優しい訪問者は、やがて帰っていった‥‥。
東のエサ場87-20.jpg
ロクに見送られて‥‥。


そしてもう一匹、名残惜しそうに見送る野良がいた。
東のエサ場87-21.jpg
ビクは女性の姿が見えなくなっても、去っていった方をしばらく見つめつづけていた。



ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ
Ctrlキーを押しながらポチッポチッとお願いします

関連記事
スポンサーサイト


コメント

  1. 太巻きおばば | URL | Ou3ZSYPQ

    ミリオンちゃん

    毎日、お薬を有難うございます。

    早く良くなりますように。

    優しい人々に支えられ、生き延びる猫ちゃん達・・・・

  2. wabi | URL | -

    返信

    太巻きおばばさんへ

    コメントありがとうございます。

    海岸猫は、多くの人に見守られています。

    ミリオンのエサ場でも、そんな人達と出逢うことがあります。
    優しい人に甘えるミリオンを見ていると、何だかホッとします。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)