白猫の想い

2010年09月21日 23:58

湘南海岸は真夏に逆戻りしていた‥‥!
ただ平日の夕刻ということもあり、海岸には釣人とサーファーが目立つばかりだった。

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強い陽射しがミケのエサ場に濃い影を作っている。
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ミケの周りには物が散乱していた。


水入れはひっくり返され、水もほとんど残っていなかった。
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ミケに供える線香が容器から出され周りに散らばっている。


ミケの眠りを妨げる許しがたい犯人は、今頃どこかの高みでカァーカァー鳴いているに違いない。
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生前のミケは、カラスに毎日エサを横取りされ、何度も小屋を荒らされた。
それでも私自身はカラスに対して憎悪や敵意を持つことはなかったのだが‥‥
この時ばかりは心の中に小さなほむらがちらりと燃え上った。



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ちょうどそこへやって来たKおばさんは、去り際に私へ念を押した。
「お線香の火を消してから帰ってね」と。



線香立やマッチを片付けたのはKおばさんだった。
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訳を訊くと「お線香の火で火事にでもなったらミケがここに居られなくなる」とKおばさんは言った。
ミケへの想いがこもったその言葉に、私は肯くことしかできなかった。



重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
夕闇が濃くなったミリオンのエサ場‥‥これがこの日2度目の訪問だった。
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先の訪問では防風林から出てきてくれなかったからだ。
私はこのあと、しばらくミリオンの体を撫でてやった。



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この時刻になると、涼しい風がどこからともなく吹いてきた。





船宿エリア
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白猫はいきなりコジローに体当たりをした。たじろぐコジロー。


コジローはやんわりと白猫を避けた。
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二匹の間に妙な空気が流れている。


やがてコジローはゆっくりとその場から離れていった。
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今度は、二匹の間に微妙な距離が生まれた。


その微妙な距離を白猫が詰めていく。
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白猫の執拗な誘いにコジローは困惑気味だ。


今度も気遣うようにそっと白猫から離れるコジロー。
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この距離もまた微妙だった。(この場合、どんな距離でも微妙となる)


白猫はただ一緒に遊んでほしいだけだ。新入り猫と遊んだように‥‥
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コジローはその場を空気を換えようとしてか、入念な毛繕いを続けた。


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果たして白猫の想いは通じるのだろうか‥‥?


そこへいきなりクロベエが近づいてきた。
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いったいここへ何をしに来たのか‥‥


気がつくと、クロベエは白猫と向かい合っていた。
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クロベエはとっさにその場の状況を把握した。
「アッ、やべ!」と呟いたように私には聞こえた。



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慌てて側にあった車の屋根へ逃れるクロベエ。


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食事の時間に遅れてきたり、間の悪いときに現れたり‥‥とにかくこの野良は運がない。


白猫はクロベエを追うこともなく、寂しげな眼でただ見つめるだけだ。
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その白猫の視線に耐えられないのか、クロベエは有らぬ方を眺めはじめた。


船宿913-26.jpg
結局、白猫のささやかな想いは誰にも届かなかった。



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コメント

  1. M2 | URL | SQxgQS0E

    悲哀 まさしく悲哀です。 
    新入り猫と一緒にいきたかったね
    おうちに入ると 見違えるような、 
    きれいなネコさん
    になれるのに・・・
     

  2. はな | URL | -

    wabiさん
    こんばんは。
    白猫ちゃん、本当に寂しそうですね・・・
    新入猫ちゃんは優しいご家族の一員になれて本当によかったと思いますが、こんな白猫ちゃんの顔を見てしまうと少し複雑ですね。
    明日から急に秋めいてくるようです。
    季節の変わり目お体くれぐれもお大切になさって下さい。

  3. wabi | URL | -

    返信

    M2さんへ

    当初は誰彼なく歯を剥いていた白猫ですが、
    最近はそのようなこともなく、だいぶ慣れてきました。
    私が行くと甘えた声で鳴きながら近づいてきます。
    でも、未だに体を触ることはできません。

    もう少し慣れてくれば、私が遊び相手になるつもりです。



    はなさんへ

    白猫は、新入り猫がいなくなったことを受け入れている様子。
    ただ新入り猫に代わる遊び相手がいなくて少々体を持て余しているようです。
    そのうち今の暮らしに慣れていくでしょう。

    カボスという名を貰い家猫となった新入り猫も、新しい環境に徐々に慣れている様子が
    伝わってきました。
    可愛がってもらった船宿エリアの野良たちの分まで幸せになって欲しいと思います。

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