カポネの咆哮

2010年09月24日 23:58

湘南海岸は鈍色の雲に蓋をされ、暗く沈んでいた。
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北風が吹きつける浜辺に人影はほとんどなく、独りいた釣人も釣果のないまま去っていった。


重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
これが今日2度目の訪問だ。ミリオンの姿はどこにも見えない。
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ただ、先の訪問でミリオンの元気な姿を見ていたので心配はしていない。
その時は、他の人が訪ねていたので遠慮した。



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強い北風が、上空の雲を勢いよく海の彼方へ運んでいく。





船宿エリア
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コジローの後を追い、クロベエが跳んだ。


そしてボンネットにいたコジローと挨拶を交わす。
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この兄弟も仲がいい。


ただクロベエは、どうしても気になることがある‥‥
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その気になるモノから眼を離さないクロベエ。


クロベエの視線を辿ると‥‥
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カポネがいた。クロベエはこのカポネの動向が気になって仕方がないようだ。


私はカポネの出現で張り詰めてしまった空気を換えようと思い、カリカリを与えた。
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カポネは皆と離れたところで食べさせることにした。
食べるのが遅く、他の野良にエサを奪われるマサムネも少し離れた場所へ移動させた。



カリカリを食べ終えたカポネが、ゆっくりと近づいてくる。
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そして皆の側にやって来たカポネは、いきなり大声で吼え始めた。
この時、私は初めてカポネの鳴き声を聞いた。その顔からどすの利いた声を想像していたが、ごく普通の鳴き声に少々がっかりした。



しかし、その鳴き声は皆を震え上がらせるには十分だった。
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ほとんどの野良が、蜘蛛の子を散らすように水場から逃げてしまった。


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威厳を取り戻したカポネは、辺りを睥睨した。


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だが、カポネの期待したカリカリはほとんど食べ尽くされている。


それを見たカポネは側にいた長毛の野良に矛先を向けた。
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この野良、体はこのエリアで一番大きいが、気は至って優しい。


見ると、カポネの迫力を前に完全に戦意を喪失している様子。
勝敗は闘う前から決まっていた。

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二匹の間に緊迫した空気が流れている‥‥一触即発の状況だった。


とその時、船宿の泊り客が帰ってきた。
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睨み合っていた二匹は、慌ててその場から遁走した。
ところが、マサムネは一向に動じる様子がない‥‥一番肝が据わっているのはこの野良かも知れない。



カポネは自販機の裏に身を隠していた。
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私を見るカポネの眼からは、さっきの迫力が完全に失せていた。


やがて船宿には若い泊り客が次々と集まってきた。
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それを見たカポネはさらに体を小さくした。


そして、ついには船宿から逃げ出した。
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この野良、他の野良には高圧的な態度を見せるが、近づく人間には簡単に尻尾を巻く。
私はそんなカポネにますます興味を持った。



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そのカポネをコジローが冷たい眼で睨んでいる。


いつもとは逆の方へ向かって、カポネがトボトボと歩き始めた。
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私はカポネの後を追うことにした。

<つづく>



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