カポネの帰着

2010年09月25日 23:59

夕刻の湘南海岸には台風のうねりが生んだ大きな波が打ち寄せ、時折きれいなチューブを作っている。
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海には、その波を求めて多くのサーファーが集まっていた。


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夏は彼方へ去っていった。
しかし、サーファーは季節の移ろいに関係なく海へ繰りだす‥‥波さえあれば。



重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン
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今日も2度エサ場を訪ねたが、ミリオンが姿を見せることは、なかった。


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一時的に回復した天気も明日の夜には崩れだし、しばらく愚図ついた空模様が続くらしい。
秋の空は、やはり移り気だ。






船宿エリア
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カポネを見送ったコジローは、お気に入りの水上バイクへ跳び乗った。


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一時酷くなっていた顔の抜け毛もすっかり治まり、元のクールな面差しを取り戻している。


カポネは駐車場のトラックの下に身を隠していた。
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ここで泊り客がいなくなるのを、しばらく待つつもりのようだ。


その面構えとは裏腹に、臆病な心を持つカポネ。
さっきもバイクの音ではなく、たぶん郵便配達人に怯えたのだ。
この容姿ゆえ、理不尽な仕打ちを心無い人間から受けたのかも知れない。

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カポネも人間に遺棄されたのだろう。それでもこうして逞しく独りで生きている。
今までの労苦が刻まれているカポネの顔を見るうち、私は彼を敬う気持ちになっていた。



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カポネの期待とは逆に、船宿横では泊り客によるバーベキューが始まろうとしていた。


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その様子が分かったのか、カポネがトラックの下から出てきた。


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カポネは自分のねぐらへ帰る道筋を探っている。


一点を見つめたままカポネの動きが止まった。
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白猫♀と眼が合ったようだ。


カポネは白猫♀に構わず、ゆっくりと歩を進め始めた。
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それを見て隣の水上バイクへ移った白猫♀。


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カポネは草叢を掻き分け道路に出ると‥‥


ゆっくり船宿へ近づいていった。
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自販機の陰から周りの様子をそっと窺うカポネ。
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船宿前に誰もいないと分かったカポネは、東へ向かって足早に立ち去っていく。


船宿から10mほど離れるとカポネは歩調を緩め、いつもの悠然とした態度に戻った。
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私は尚もカポネのあとを追った。


前回の追跡は、途中で釣餌屋のトラに遭遇し、中断を余儀なくされた。
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カポネは狭い路地に入っていった。
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そして、その奥へ姿を消した。私有地に入られては、これ以上追うことはできない。


私がカポネの追跡を諦め後ろを振り向くと、目の前にマサムネがいた。
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私は前回同様、マサムネの尾行にまったく気がつかなかった。


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「マサムネ、お前はどうして私のあとをつけるんだ?」
私は習いたての単語を織りまぜた猫語で訊いてみた。


<つづく>



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