追跡する母子

2010年10月06日 23:59

PM 03:50 
湘南は2日連続で夏日を記録した‥‥
ただ、夕刻の浜辺を吹きぬける涼風が秋の深まりを告げていた。

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PM 04:10 
重度の耳疥癬に苦しむ白猫、ミリオン

ミリオンはエサ場の奥で横たわっていた。
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名を呼んでもミリオンはその場から動かず、だた物憂げに私の顔をちらりと顧みるだけだ。


と、そこへTANYさんが通りかかった。
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いつもより遅い時刻の遭遇を怪訝に思った私に「wabiさんに逢えると思って来ました」とTANYさんは笑いながら言った。


TANYさんもしきりにミリオンの名を呼んだが、ミリオンがその声に応えることはなかった。
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TANYさんは来たときと同じように颯爽と去っていった。


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エサ場から出てくることはなかったが、ミリオンの元気な姿を見ることができ、私は安心して帰路についた。





9月某日 船宿エリア
しばらくすると母に続いてマサムネも船宿前に姿を現した。
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そして、母子揃って私のあとについてきた。


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私が歩みを止めて振り返ると、二匹も立ち止まりあらぬ方を見つめはじめる。


しばらく行くと、視界が開け彼方に水平線が見えた。
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私が物影からそっと窺うと、こちらを向いて佇んでいるマサムネの姿が見えた。


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いつまでも動かないマサムネに痺れを切らした私は、来た道を引き返した。


そして私は「なんで後をつけるんだ?」と以前にも言った同じセリフをマサムネにぶつけてみた。
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この猫語のセリフは前もって練習を積んだので通じたはずだが、今回もマサムネからは何の反応も返ってこず、私は少しムカついた。


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そんな私の苛立ちをよそに、マサムネは夕刻の空を見つめはじめた。


そしてその場に横たわった。
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そこで私は違う道を選んで、再度マサムネの反応を試すことにした。
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ところが肝心のマサムネに動く気配はなく、何故か母猫が私のあとをつけてきた。


私も意地になり、国道へ通じる階段を途中まで登ってみせた。
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ところが、マサムネの様子を見ようと振りかえった私の目に、いきなりカポネの後ろ姿が飛びこんできた。


カポネの姿を見た母猫はどこかへ身を隠したようだ。
そのカポネがゆっくりとマサムネに近づいていく。

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マサムネとカポネが向かい合った。しかしカポネの突然の出現にもマサムネは動じない。


そんなマサムネの態度にカポネも臆したのか、そそくさとその場を離れていった。
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今度は私がカポネのあとを追うハメになった。


カポネの向かった先‥‥それはやはり船宿だった。
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カポネと長毛野良の眼が合った瞬間、緊迫した空気が流れた。


カポネは側にあった車の下に潜りこむと、相手から眼を離さなくなった。
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長毛野良も姿勢を低くし、臨戦態勢に入っている。


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覗き見る私にも、カポネの緊張感がひしひしと伝わってきた。


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その様子を、マサムネが心配そうに見つめている。

<つづく>



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コメント

  1. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    おはようございます。

    最近は、船宿の猫ちゃん達がメインですね。
    ここは、みんなのんびりしていて見ていてほっとします。
    カボネの登場でちょっとどうなるか?興味が引かれてます。

    ところで、親子猫ソックスさん達にはあってないんですか?
    あの親子さん達もかわいいですよね。

    毎日のブログ更新お疲れだと思います、お気をつけくださいね。

  2. 太巻きおばば | URL | Ou3ZSYPQ

    ミリオンちゃん、元気なんですね?
    良かった。
    猫ちゃん、それぞれ個性が有って可愛いけど・・
    でも、可哀そうで、胸が痛みます。

  3. wabi | URL | -

    返信

    mimiさんへ

    タビとソックスの母娘にはこの夏何度か会っています。
    ソックスは相変わらず人懐こく、私の姿を認めるとすぐ足にすり寄ってきます。
    この母娘のお話も載せたいのですが、毎日様子を見にいっているミリオンのエサ場とは逆の方向になり、
    限られた時間の写真撮影では自然と近くにある船宿エリアへ行くことが多くなります。
    ミリオンの治療に目処がついたらビクのいる東のエサ場共々紹介したいと思っています。


    太巻きおばばさんへ

    記事にも書きましたが、ミリオンは食欲もあり元気です。

    生まれた仔猫はどれも純真無垢なはず‥‥
    それが生まれ育った環境、特に最初に接した人間によってその後の性格が決まるようです。
    人を警戒し歯を剥く野良は、過去に酷い目に遭っているはずです。

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