最後のツーショット

2010年11月06日 23:22

AM08:30
久しぶりに訪れた湘南海岸には、秋晴れの青空から暖かい陽光が降りそそいでいた。
その陽光を反射した海がキラキラと輝き、私は眩しさに思わず目を眇めた。
海岸101106-01.jpg西へ目をやると、頭にちょこんと雪をかぶった富士が姿を見せている。
絵に描いたような小春日和のなか、私は船宿エリアへ向かった。




ゆきママさんから件名『また新たな捨て猫です』というメールが届いたのは先月31日だった。
それによると、仔猫2匹がダンボール箱へ入れられ船宿前に遺棄されていたのをSさんが発見したとあった。
生後1ヵ月半ほどのその子らは、取り敢えずエサ場に急遽作った囲いの中でSさんとゆきママさんが世話をすることになっていた。




船宿エリア
しかし、船宿に仔猫の姿はすでになかった。
そこにはいつもより遅い時間にもかかわらず、何故かSさんがいた。
船宿エリア101106-01.jpgその時、Sさんの携帯がゆきママさんからのメールを受信した。
それは急用ができて約束の時間に少し遅れるというメールだった。
訊くと、Sさんはこれからゆきママさんの自宅へ向かうと言う。



船宿前には、マサムネとその母猫がいるだけ。
船宿エリア101106-02.jpgその二匹への挨拶もそこそこに、私はSさんに同行してゆきママさんを訪ねることにした。


仔猫101106-01.jpgゆきママさんはメールの通り急用で不在だったが、ゆきパパさんが我々を迎えてくれた。


リビングに招じ入れられると、どこからか鈴の音がする。
テーブルの下を覗くと、果たしてそこに私が逢いたかった子らがいた。
仔猫101106-02.jpgゆきパパさんに鷲づかみされたこの二匹が船宿に遺棄された仔猫だ。
右の黒シロは男の子、左のシャムミックスは女の子。
おそらく同じ母猫から生まれたのだろう。



仔猫101106-03.jpgシャムミックスの子は少々お転婆さんだ。顔を引っ掻かれた黒シロは半べそをかき出した。


そして、ついには顔を伏せてミャーミャー泣きはじめた。仔猫101106-04.jpgシャムミックスの子が880g、黒シロの子が900g、と体は黒シロの子が大きいが、猫の世界も人間同様幼い頃は女子のほうが強いようだ。


仔猫が見つめているモノ‥‥それは帰宅したゆきママさんが持つ猫じゃらしだ。仔猫101106-05.jpg黒シロはただ大人しく猫じゃらしを見ているだけだが、シャムミックスはつい前足が出てしまう。同じ母猫から生まれても性格は全く違っている。
ただ、愛くるしい面差しは双子のようによく似ているが‥‥



2匹の仔猫は、ゆきパパさんからSさんへ手渡された。
この子らは、これから黒い手提げバッグに入ってこの家を後にする。
仔猫101106-06.jpgそして、里親を斡旋している動物病院へSさんが預けにいくのだ。
警察署近くにあるその動物病院には里親コーナーなるモノがあり、いくつかの条件を満たした里親さんに引き取られていく。
ただし、里親が見つからない場合は、預けた人のもとへ返される。



でも、この子らが再び船宿へ返されることはないだろう。
こんな可愛い子なら、じき里親さんに引き取られるはずだ。
仔猫101106-00.jpgそのかわり、この子らのツーショットを再び見ることはないだろう。
それぞれ別の家に引き取られたら、2度と逢うことは叶わないからだ。
兄弟、姉妹が猫にとってどれほどの意味があるのか‥‥私には分からないが、お互いのことを忘れるほど幸せになってほしいと願うばかりだ。



ゆきママさんの家を辞した私は、その足で再び海岸へ赴いた。海岸101106-02.jpg


そして、まずミケに逢いにいった。ミケ101106-01.jpgこの場所だけはいつ行っても変わらない‥‥時が止まっているように‥‥


次にミリオンを訪ねたが、エサ場の中にその姿を見ることはできなかった。ミリオン101106-01.jpgただ、今朝ミリオンが元気でいたことはゆきママさんから知らされている。



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コメント

  1. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    ブログ更新お疲れさまです。

    子猫ちゃん達、とても可愛いです。
    絶対すぐ里親さんが見つかるとおもいます!

    こんな可愛い子猫ちゃんを捨てるなんて、、
    いろんな事情があるのかもしれませんが、、、。酷い。

    Sさん、ゆきママさん、パパさん 皆さんのおかげです。




  2. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     つぶらな瞳がかわいい子猫ですね。
     きっと、すぐに里親さんが見つかりますね。
     これが「最後のツーショット」になることを願っています。

     それにしても、なぜ子猫を捨てる人が後を絶たないのでしょうか。
     見つけて助けてくれる人がいなかったらどうなるのか、ということを考えないのかな?
     同じ命なのに。
     寂しいですね。

  3. Mimy | URL | -

    青く澄んだ空 眩しい太陽の光 
    かすかに見える富士山のシルエットに
    ぽっかり浮かんだ雪

    どのお写真も心が洗われるようで
    とても心地良いですi-228

    子猫ちゃん、可愛いですね~(´ー`)
    優しい里親さんに一杯愛されて育って欲しいi-178

    どの子もそうあって欲しいですね。

  4. いちこ | URL | -

    こんにちは、wabiさん。
    ご不自由な環境の中、更新ありがとうございます。

    なんと可愛い子ネコたちなんでしょう。
    優しい里親さんのもとで
    暖かくして暮らせますよう、祈ります。

  5. るいねこ | URL | -

    ああ、可愛い!!
    こんな可愛い子を捨てるなんて。

    猫に会いたいi-175
    明日ペットショップか、猫カフェに立ち寄ることにします!

    コメレス不要ですよ~
    可愛くてつい、コメントしてます゚+。スリ(*u_u人u_u*)スリ。+゚

  6. wabi | URL | -

    コメントを寄せて頂いた皆様へ

    動物を遺棄することは、今や犯罪。
    それも冬を目の前にしたこの時期に生まれて間もない仔猫を遺棄するなんて、重罪です。

    ただ、その犯人が私のブログを見てこの場所を選択した可能性もなくはなく‥‥
    複雑な心境です。

    今はあの二匹の仔猫が里親さんの目に留まり、暖かい冬を迎えられることを祈るだけです。



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