漁港の猫

2010年11月16日 00:00

PM04:15
私が海岸に着いた時、落日は今にも山の端にその身を隠そうとしていた。

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ふと見ると、茜色に染まった雲の向こうに富士が控えめに姿を見せていた。


漁港
今朝偶然に遇ったブースカさんから、私は気になることを聞かされた。

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そのことを確かめるため、漁港へやって来たのだ。


ややあって一匹の野良が、どこからか姿を現した。
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顔見知りのその野良へ、私は持っていた猫缶とカリカリを挨拶代わりに与えた。


漁港を縄張りとするこの野良も、夏に逢った時より肥っているように感じた。
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その野良は、思いがけない食事に有りついたからか、私を見つめながら満足そうに舌なめずりした。


ところが、次の瞬間だった‥‥野良の姿がいきなり私の目の前から消えてしまったのは。
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振り向くと、柴犬と思われる犬が飼い主と並んで散歩をしているのが見えた。


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陸(おか)に揚げられた船の下に身を隠した野良は、その犬の後姿を険しい目で見つめたまま動かなくなった。


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私がブースカさんから得た情報は、この野良に関することではない。


私はもう一匹の野良の姿を求めて、宵闇迫る漁港に目を凝らした。
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大きな台車の下に、その野良はいた。
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私は、その野良に猫缶とカリカリを与えた。


漁港の野良が肩に怪我をしていた、とブースカさんから聞いていた。
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よく見ると、その傷はすでに癒えかけてカサブタを作っていた。
何による傷なのか、私には判断できない。



その時、私は誰かに背中を押された。驚いてふり向くと、そこにはコジローがいた。
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どうやらコジローが私の背中に体当たりをしたようだ。


コジローが漁港に出没しているという情報も得ていたが、何のためにここへ来ているのかまでは知らされていない。
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食事中の野良を見つけたコジローは、いきなり身構えた。


するとコジローの出現を知った野良は、慌ててその場から離れていった。
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トレイの中を窺うコジローだが、食べ物はほとんど残っていなかった。


そこで私は、コジローのために新たな猫缶をトレイに盛った。
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コジローは、貪るように猫缶を食べはじめた。


船宿エリアにいるコジローが、食べ物を求めて他のテリトリーへ出向くほど飢えているとは思えなかった。
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コジローは、私が与えた猫缶を見事に完食した。


私は漁港を後にし、船宿を訪れた。そして残った猫缶とカリカリを、集まった野良たちへ与えた。
コジローも私の後について船宿へ戻ってくると、皆と同じように猫缶を食べはじめた。

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マサムネは、何故か皆と離れたところへうずくまり、猫缶にも興味を示さなかった。



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