仔猫への伝言

2010年11月29日 07:55

船宿エリア
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野良たちは、Sさんの到着を辛抱強く待っている。


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ただ独り、新入り三毛だけが水場から離れた室外機の上にいた。


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いつの間にか、新入り三毛の後ろに母猫が忍び寄っていた。


母猫は、新入り三毛を凝然として見つめている。
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やはり同じ三毛としては意識せざるを得ないんだなと、母猫の様子を見た私は思った。


Sさんが船宿前にやって来ると、野良たちの動きが急に忙しなくなった。
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まず、未だ食事のルールを守らない新入り三毛に食事が与えられた。


猫缶を配られるまで我慢できない茶トラは、カリカリに食らいついた。
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他の野良は行儀良く猫缶を待っている。


そこへ朝寝坊でもしたのか、クロベエが早足でやって来た。
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Sさんの側で一心不乱に猫缶を頬張るカポネ‥‥どうやら、カポネはSさんにもしっかりと認知されたようだ。「良かったな、カポネ!」


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理由は分からないが、マサムネの食べる速度は他の野良に比べてかなり遅い。


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腹を満たしたカポネが向かったのは、何故かねぐらと反対の方向だった。
「アイツ、どこへ行くつもりなんだ?」



私は物置前では邪魔になると思い、タヌキを小屋ごと移動させた。
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タヌキは閉じ込められた小屋の中で物音ひとつ立てない。


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母猫はさっきから凝視している。


その母猫の視線の先には‥‥
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新入り三毛がいた。
この若くて美しい三毛猫へ向けられた母猫の眼差に込められた想いは何なのか‥‥そして、その想いがどんな結果を生むのか‥‥私は注視している。



朝食の時間が終わり、船宿から野良の姿が消えた。
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腹を空かしているはずの仔猫は、ついに最後まで姿を見せなかった。


これで、他所へ行った可能性がますます高くなった。
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それにしても‥‥
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右も左も判らない状況で、いったいあの仔猫は何処へ行ったんだろう?


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連絡を受けた市の職員が、タヌキを引き取るため船宿へやって来た。


職員の手により、小屋の入り口がガムテープで閉じられる。
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タヌキは小屋に入れられたまま、厚木市にある野生動物を扱う保護センターへ移送される。


そしてそこで適切な治療を受け、治ったあとは野に還されると言う。
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野生のタヌキに帰るトコロがあって、ペットの犬猫にそれがないのは如何にも理不尽だ、と私は強く思った。


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すっかりこのエリアへ馴染んだ新入り三毛に、私は伝言を頼むことにした。


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「なあ、もしあの仔猫が戻ってきたら、国道へは絶対に近づくなと言っておいてくれ」と。


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コメント

  1. にゃんこmama | URL | lI21MTgA

    疥癬タヌキさん、治療してもらえるんですね、良かった~。
    症状がかなり進行している様だったので、もしかしたらこのまま処分されてしまうのではないかと思ってしまいました。
    良くなって居るべき場所へ帰って欲しいです。
    wabiさんに見つけてもらえて、幸運なタヌキさんです。

    外の世界に犬と猫には戻る場所が無い・・・人間の考え一つで幸にも不幸にもなってしまう小さな命。
    大切にしたい、そしてして欲しいと思います。

    wabiさんの伝言が仔猫に伝わります様に。



  2. わに | URL | -

    仔猫、もしかしたら誰かが保護したのかも。
    そうであればいいな、と、思います。

    たぬきの疥癬が問題化していると新聞記事を読んだばかりですが
    こんな場所にまで出没しているとは驚きでした。

  3. wabi | URL | -

    返信

    にゃんこmamaさんへ

    私も捕獲後のタヌキの行く末を案じていたので、意外な結果に喜んでいます。
    完治までには半年くらいかかるそうです。
    体もかなり弱っていましたから、タヌキも喜んでいることでしょう。

    一方、船宿には行く先のないニャンコが遺棄されました。
    この子らが行政に保護された場合、里親さんに引き取られない限り、待っているのは殺処分です。
    そう考えると、釈然としない気持ちになります。



    わにさんへ

    人馴れしていない子ですので、何かしらの道具を持っていないと捕獲は難しいでしょう。今の様子だと、心を開くには今しばらく時間を要しそうです。

    私は目撃していませんが、この辺りにはアライグマやハクビシンも生息しています。
    アライグマは凶暴で、家の中へ侵入することもあるそうです。

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