マサムネの秘事

2010年12月02日 15:40

2010/12/02 PM03:40
雨がすぐそこまで迫っていた‥‥それも記録的な大雨が。

海岸101202-01.jpg
西の空に垂れこめた暗雲が、夕刻の太陽をたちまち呑み込んでしまった。


船宿エリア
野良たちは天気の崩れを敏感に予知したのか、船宿前はいつになく閑散としていた。

船宿エリア101202-01.jpg
新旧2匹の三毛猫が、所在なげに佇んでいるばかりだった。


ふと見ると、近くの釣宿前に見知った野良の姿があった。
船宿エリア101202-03.jpg
それは、仕事を終えた船長さんに遊んで貰っているカポネとシロベエだった。


船宿エリア101202-04.jpg
クロベエは水上バイクの上にいた。


私の姿を認めたクロベエは大きな伸びをすると‥‥
船宿エリア101202-05.jpg
いつものように、私の足へすり寄ってきた。


私が今一番気に留めている仔猫の姿が見えない。
船宿エリア101202-06.jpg
エサ場の中には、タヌキと共に厚木市へ運ばれた小屋に代わり、Sさんが作った新たなモノが置いてあった。


中を覗いたが、仔猫の姿はなかった。
船宿エリア101202-07.jpg
「母さん、あの子が何処へ行ったか知らないか?」
しかし、私の顔を見つめるだけで、母さん三毛は何も応えてくれない。



船宿エリア101202-08.jpg
船宿の周りを捜したが、仔猫の影は何処にも、ない。


そこへ私の訪問を知ったのか、シシマルが何処からか姿を現した。
船宿エリア101202-09.jpg
でも、物静かなシシマルは、何も語らず私から離れていった。


しばらくして私が近づくと‥‥
船宿エリア101202-10.jpg
シシマルは、船宿の玄関先で何とも無防備な格好で寝ていた。


カポネが悠然と歩いている。
船宿エリア101202-11.jpg


「いったい何をしているんだ?」
船宿エリア101202-12.jpg


カポネは流しの中で窮屈そうに体を折り曲げ、水を飲んでいる。
船宿エリア101202-13.jpg
私の接近に気づき、カポネは水を飲むのを止め顔をあげた。


「カポネ、もうすぐ雨が来るけど、凌げるねぐらはあるのか?」
船宿エリア101202-14.jpg
だが余計なお世話と言わんばかりに、カポネは私を睨みつけるだけで何も応えない。


その時、何かの気配を感じ、カポネが流しから身を乗り出した。
船宿エリア101202-15.jpg
見ると、いつの間に来たのか、新入り三毛がカポネを見上げていた。


と、今度は、カポネがその太い首を捻じ曲げ、慌てて後ろをふり返った。
船宿エリア101202-16.jpg
そして、カポネの眼は何かに照準を合わせて、固まった。


ロックオンしたカポネの眼は、そのまま自動追尾するようにソレを追った。
船宿エリア101202-17.jpg
ふり返った私の目に入ったのは、散歩中の大型犬だった。


流しから降りたそのカポネを、今度は新入り三毛が追尾していく。
船宿エリア101202-18.jpg
しかし、カポネは若くて美しい三毛猫を一顧だにせず、立ち去っていった。


見覚えがある野良が、釣宿の店先にうずくまっている。
船宿エリア101202-19.jpg
私は足音を忍ばせ、その野良に近づいた。


やはり、それはマサムネだった。
船宿エリア101202-20.jpg
マサムネはぶつ切りにされた魚を頬張っている。脇目も振らず、ただ一心に。


今日釣ったばかりに新鮮な魚‥‥
船宿エリア101202-21.jpg
マサムネはコレを貰うため、この釣宿に入り浸っていたのだ。


脂肪をたっぷりと溜めたマサムネの体は、こうして作られた。
船宿エリア101202-22.jpg
最近のマサムネが船宿エリアの野良たちから距離を置くのは、こうして美味しいモノを独り占めすることへの後ろめたさが原因かもしれない、と私は思った。


そのマサムネを釣宿前に残し、私は船宿へ戻った。
船宿エリア<br />101202-23.jpg
だが期待していた仔猫の姿は、まだなかった。


写真では明るく見えるが、この時すでに夕闇が濃くなりつつあった。
船宿エリア101202-24.jpg
仔猫の姿を見るまで帰れないと思った私は、船宿前に佇み耳を澄ました。



しばらくして、その私の耳は小さな鳴声を捉えた。



鳴声のする方へ行くと‥‥居た!あの仔猫だ。
船宿エリア101202-25.jpg
それを機に、私は持ってきた猫缶を開けた。


船宿エリア101202-26.jpg
腹が減っていたのか、仔猫も一心不乱に猫缶を食べている。


船宿エリア101202-27.jpg
仔猫はトレイの猫缶をキレイに平らげると‥‥


船宿エリア101202-28.jpg
私に向かって元気な声で「ミャー!」と鳴いた。
私は新たな猫缶を開けることにした‥‥


ブログランキングに参加中
気に入って頂けたら下のバナーをクリックしてください
  ▽    ▽    ▽    ▽    ▽
にほんブログ村 猫ブログ 野良猫へ 人気ブログランキングへ

応援ありがとうございます

関連記事
スポンサーサイト


コメント

  1. ルーシー | URL | -

    無事でよかった

    始めまして。
    仔猫さん・・・
    無事でよかったです・・・。
    新入りの三毛さんも、
    遺棄されてさぞ心細い事でしょうに、
    たくましく日々過ごしていらっしゃいますが、
    冬・・・、心配です。

  2. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    おはようございます。

    子猫ちゃん、、元気そうで良かったですね。

    母猫さんは、三毛ちゃんが心配のようですね、やはり同じ柄のせいかしら。

    マサムネ君、魚を狙っていたんですね!
    でも、自分だけ食べてるなんて。。
    新鮮な魚を食べていると、なかなか缶詰を食べなくなりますが。。
    どうだろう??

    船宿の猫さん達に癒されます。

  3. wabi | URL | -

    返信

    ルーシーさんへ

    こちらこそ、はじめまして。

    この新入りチビには、いつもヤキモキさせられます。
    新入り三毛は、すっかりこのエリアに溶け込み、そのお転婆ぶりで周りの野良たちを振り回しています。

    この新入りの二匹は、今のところ健康状態も良く元気でいますが、やはり海岸の厳しい冬を経験させるのはかわいそうです。
    Sさんが用意した小屋に入ってくれるといいのですが‥‥



    mimiさんへ

    母さん三毛が新入り三毛にどういう感情を持っているのか‥‥
    私にもまだ判りません。

    人にもご馳走である新鮮な刺身を食べていたマサムネ。
    仲間に負い目を感じているような最近の態度も、このご馳走のせいかも知れません。
    おそらく弟のコジローもご相伴に預かっているはず。
    この兄弟が船宿に姿を見せないのも分かる気がします。(笑)

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)