続・昼下がりの情景

2010年12月04日 13:05

船宿エリア<前回のつづき>
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それは、陸揚げされたマグロか、はたまた日向ぼっこするトドと見紛うばかりだった。
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シルエットだけを見ればとても猫とは思えない。それほどカポネの体躯は特異だ。


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冬とは思えぬ暖かい陽射しの中、仔猫は枯れ草の上で寛いでいた。


最近では、ここに現れたときのように哀しい声で鳴きつづけることもなくなった。
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どうやら、仔猫は遺棄された自分の運命を悟り、そしてそれを受け止めたようだ。
それはそれで、切ないことだった。



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仔猫は、新入り三毛に母の面影を重ねているのだろうか?


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仔猫同様、最近ここへ遺棄されたばかりの新入り三毛も、自分の運命を甘受したようだ。


仔猫が動いた。
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私は、しばらく黙って仔猫を観察することにした。


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もうじきここへも、木枯らしが吹き荒れる季節がやって来る。
だが、仔猫はまだ知らない、その海岸の厳しい冬を。



一方こちらのトド‥‥もとい!‥‥カポネは眼を覚ましていた。
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大きい顔、太い首、逞しい四肢、そして十分に蓄えられた脂肪‥‥カポネの冬支度に手抜かりはなさそうだった。


そのカポネのライバルであるシシマル。
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自慢の長毛は寒さを凌ぐのに少しは役立つのだろうか‥‥?


暖かい陽射しに、カポネは再び身を委ねた。
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仔猫がおもむろに新入り三毛へ近づく。
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そして挨拶を交わすと‥‥


新入り三毛に体をすり寄せた。
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新入り三毛はその仔猫を優しく受け止めた。まるで我が子のように‥‥


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今日の船宿エリアは、終始穏やかだった。
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こんな平穏でのんびりした日があってもいい‥‥否!こういう日ばかり続けばいいのだ、何もない何も起こらない日が、ずっと‥‥


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白い衣装をすっぽりと被った富士が見える‥‥冬が、すぐ近くで待ち構えていた。
全てのモノを凍てつかせようと手薬煉ひいて‥‥



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コメント

  1. yu | URL | 65jJC2fQ

    はじめまして

    wabiさんの目に映る猫たちと海岸の写真と想いを綴る文章が大好きです。随分前からブログを訪問してましたが今日が初コメントになります。

    我が家にも元野良だった成猫がいるのですが出逢いは猛スピードで車が行き交う横浜の国道脇でした。下半身を引きずりながら前足だけで立っていた小さな仔猫は狂ったようにミャーミャー大鳴きしブルブル震えていました。そんな出逢いを経験したので私は野良たちを見かけるたびどうしても切なくなってしまいます。

    今年茅ヶ崎南に引っ越してきて、wabiさんが紹介する猫たちに会いに海岸を歩きました。でもミケちゃんのお墓がどこにあるのかまだ見つけられません。ミケちゃんにお参りをしてからwabiさんにコメントを寄せたかったのですが。

    仔猫が新入りミケちゃんに受け入れられた写真にとても心を打たれました。海岸に暮らす野良たちに厳しい季節がこれからやってくること、本当に心配ですね。wabiさんが言う昇ってほしくないあの階段も最近ここだ!って知りました。R134が目の前にある海岸に暮らす猫たち。こんなにもたくさんいるなんて、一番最初の猫はどうやってこの海岸に辿り着いたんだろうって。。。wabiさんのブログを読んでいると深く考えさせられます。

  2. Kiryu | URL | T2RJUesU

     wabiさん、おはようございます。

     何も起こらない日々。
     穏やかに過ごせる日々。
     それが幸せなんですよね。
     猫だけでなく人間も・・・。

     仔猫、新入り三毛と挨拶していましたね。
     2匹ともみんなと仲良く冬を乗り越えてほしいです。

  3. ゆうたん@ | URL | 4CvheNDY

    三毛猫さんと仔猫の写真は暖かく優しく切ないですね。
    眩しいほどの日の光がずっと続いてくれるといいのに・・・と、つい思ってしまいます。
    これからは雨も降り雪も降るでしょう。冷たい風が吹く日は
    私もついつい外に居る猫さんたちのことが気がかりでなりません。
    茅ヶ崎海岸の猫さんたち、みんなで身体を寄せ合って
    全員無事に冬を乗り切ってほしいと祈らずにいられません。

  4. wabi | URL | -

    返信

    yuさんへ

    こちらこそ、はじめまして。
    そしてご丁寧なコメント、ありがとうございます。

    生まれてこのかた、私が文章を褒められたのは数える程。
    ですので、嬉しいと思うより、ただただ面映い気持ちで一杯です。

    さて、野良猫の死亡原因に交通事故が占める正確な割合は分かりませんが、防ぎようがないという意味では病気などより遥かに厄介です。
    何人かの人に聞いたところ、茅ヶ崎の防砂林には何体もの交通事故死した野良が眠っているそうです。

    ミケのエサ場は、特定されないよう写真やキャプションに注意を払っていましたから、簡単に見つけられなくて当然だと思います。(笑)
    メールを頂ければお教えいたします。

    海岸猫の多くは人間の手により遺棄された、所謂『捨て猫』です。
    そしてその捨て猫から生まれた生粋の野良たちが、それに加わりました。
    今はボランティアさんが自費で手術を受けさせていますから、海岸猫が子を産むことはなくなりました。
    でも猫を遺棄する人が跡を絶たなければ結果は同じこと。
    いつまで経っても野良が居なくなりません。

    私も、野良たちと係われば係わるほど様々なことを考えさせられます。



    Kiryuさんへ

    陽気のせいでしょうか、この日の野良たちは穏やかでした。
    そんな野良たちを見ていると、こっちの体や心まで暖かくなります。

    Kiryuさんが言うように、平穏無事に暮らせるだけで幸せなんですね、野良たちは。
    こういう日が一日でも多く訪れることを祈るばかりです。

    独りでは凍える冬も、身体を寄せ合えば暖かくなるはず。
    ミケとサンマがそうしたように‥‥



    ゆうたん@さんへ

    新入り三毛と仔猫‥‥
    同じ辛苦を味わう者同士、分かり合っているのかも知れませんね。
    信頼を寄せていた人間に裏切られた深い深い心の傷‥‥
    その傷を癒せるのは、深い深い愛情しかないと思います。
    私が野良たちと過ごせるのは、ホンの僅かな時間です。
    その僅かな時間が彼らの心の傷を癒すことは、おそらくないでしょう。
    ですからゆうたん@さんが言うように、野良同士身体を寄せ合い、心を支え合って欲しいと願ってやみません。

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