野良でいること

2010年12月29日 12:05

船宿エリア
防御体勢のマサムネ‥‥そして側に立っているカポネ。
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「お前ら、何やってんだ!?」二匹に近づいた私は、思わず声を荒げた。


「カポネお前、マサムネに手を出したのか?」
「そもそも喧嘩の原因は何だ?」しかしカポネは黙して何も語らない。

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マサムネが鳴声をあげるのは希なこと。まして喚き声など、今までついぞ聞いたことがなかった。


いったい、マサムネとカポネの間に何があったのか?
その瞬間を見ていない私は、想像するしかないのだが‥‥まさか主役の座を争っていた訳でもあるまい。

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最近は揉め事も起こさず大人しくしていたカポネ。その表情から険しさは微塵も感じられない。


本来はこのエリア外に棲む、よそ者のカポネ。
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そのよそ者が、このエリアのリーダー的存在であるマサムネと不仲になっては、後々都合が悪いはず。


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「カポネ、何があったか知らないが、よそ者の立場をわきまえろよ」


私の助言を理解したのか、カポネはマサムネからそっと離れていった。
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そして‥‥
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草むらに静かに腰を下ろすと‥‥


船宿に背を向け、カポネは押し黙った。
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騒ぎを知った野良たちが様子を窺っている。


マサムネの弟である、コジロー。
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そしてマサムネの母、シズク。


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コジローは兄の鳴声を聞いて心配したのか、マサムネの側までやって来た。


コジローの眼は、カポネを睨んだまま微動だにしなくなった。
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カポネは如何にも居心地が悪そうだ。
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ふり返ったカポネの表情に、私はよそ者の悲哀を感じた。


そこへミイロが現れた。
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前足を浮かした、彼女得意のポーズで。
自身がトラブルメーカーでもあるミイロは、この状況で何をしようというのか?



ミイロはおもむろに大きなアクビをした。
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真顔に戻ったミイロが、眼を瞠って凝視する先には‥‥


所在無げなカポネがいた。
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ミイロはそんなカポネの側にそっと近づいていった。
よそ者カポネと新参者ミイロ‥‥その二匹がどんな言葉を交わしたのか‥‥私には知る由もない。



仔猫も、騒ぎの顛末を興味深く窺っている。
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その仔猫の眼の前を、カポネがゆっくりと通り過ぎていく。


カポネの側にはミイロが付き添っている。
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そこへ仔猫も加わった。


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カポネの後を追うように、マサムネが船宿へ歩を進める。


カポネと仲直りでもしようというのか‥‥?
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しかしマサムネとカポネの距離は遠かった、まだ。


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「カポネ、もう騒ぎを起こすなよ!」


こちらも最近肩身の狭い思いをしているクロベエ。
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母と慕うミイロに倣うことなく、この仔猫にはクロベエと仲良くしてもらいたい。


新参者のミイロが何故クロベエを敵視するのか、私は知りたくて仕方がない。
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それが分かれば、クロベエを苦境から救えると思っているからだ。


私が猫缶を取り出すと、野良たちが集まってきた。
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カポネも大人しく私の側で、猫缶が開けられるのを待っている。


離れたところから船宿を窺っているクロベエに、私は声をかけた。
「クロ、猫缶やるからこっちへおいで」

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私の呼びかけに応えたクロベエだが、苦手なカポネの動向に眼を光らせている。


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クロベエとカポネには距離を置いて食事させたが、私にこんな気遣いをいつまでさせるつもりなのか‥‥
一度こいつらとは膝を突き合わせて話し合う必要があると思っている。



仔猫が草むらで何かを漁っている。
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そこへ、カポネがおもむろに近づいてきた。


仔猫が漁っていたのは、先ほどカポネが食べ残した”粗”だった。
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シシマルの落胆した表情にすっかり騙されたが、粗はまだ残っていたのだ。


コレだったのかもしれない‥‥マサムネとカポネのトラブルの種は。
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たかだか粗のことで二匹の野良が争ったと思うと、私は何とも侘しく遣る瀬ない気持ちになった。
そして、改めて痛感させられた。野良たちが生きることに、ただ専心しているのを‥‥



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人がいくら世話をしても、野良たちが心穏やかに暮らせる日は永遠にやってこないだろう‥‥野に暮らしている限りは。



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コメント

  1. あと半分。 | URL | -

    はじめまして。(^^)

    先ほどはコメント頂きまして
    ありがとうございました。m(_ _)m

    マサムネとカポネ!
    正月前に深手を負ったりしたら
    大変ですもんね~
    wabiさんの仲裁で事なきを得てよかった。

    それにしてもコジローの兄弟愛、
    シズクの親子愛にはビックリしました。
    カポネも退散せざるを得ませんね。(^д^)

    来年も海岸猫ちゃんたちにとって
    良い年となりますように♪

    wabiさん。
    よい年をお迎えください♪(^-^)

  2. wabi | URL | -

    あと半分。さんへ

    本当はもっと早くコメントするつもりでした。
    ゴールニャンちゃんが不慮の事故に遭ったときに。
    あの記事を読んで、私は実際にコメントを書いたのですが、
    どんな言葉を綴っても空々しく思えて、結局そのコメントは消してしまいました。

    あと半分。さんが見守っている野良たちが平穏に暮らせることを願ってやみません。

  3. あと半分。 | URL | -

    ありがとうございます。

    wabiさんにも知ってもらって
    死を悼んでもらえたことを
    ゴールニャンに(心の中で)報告しました。
    きっと天国で喜んでると思います。(^-^)

    wabiさんのお気持ち。
    すごくわかるのです。
    wabiさんの所のミケが亡くなったという日記を見たとき、
    すごく衝撃を受けました。
    でも僕も、その時、何もコメント出来ませんでした・・

    今僕は、ゴールニャンを失うという経験を通して
    ミケを失ったwabiさんの悲しみが
    わかる気がするのです・・


    wabiさんの所の海岸猫たちと、
    僕の近所の野良猫たちと・・・
    別々のフィールドですけど
    みんな元気で長生きして欲しいですね♪(^-^)

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