生殺与奪

2011年01月27日 12:32

湘南海岸、夕刻。
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海岸のあちらこちらで、今日も護岸工事が続けられている。


ミリオンが眠る場所
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私が置いた遺影は、誰かの手により地面にしっかりと立てられていた。
(後にゆきパパさんとゆきママさんの手によることが分かった)


船宿エリア
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船宿エリアへ着いた私を、新入り仔猫が真っ先に迎えてくれた。


ふと見ると、前方にシロベエの姿があった。
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シロベエは周りを警戒しながら、ゆっくりと私へ近づいてきた。


怪我をして船宿へ戻ってきたシロベエは、私に対しても以前の親しさを示さなくなっていた。
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しかし今日は、私の足へ不自由な体をすり寄せてきた。
シロベエのトラウマが完全に癒えることはないだろうが、少しずつ心の扉を開いてくれることを願っている。



その時、2匹の大型犬が我々の側を通り過ぎていった。
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他の野良は蜘蛛の子を散らすように逃げてしまったが、カポネだけは悠然とその場で大型犬を見送った。


推定年齢9歳以上‥‥これは最近判ったことだ。
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風格さえ感じるカポネの態度は、積年の経験に依るところが大きいのだと再認識した。


その一部始終を、高みから見物していた野良がいる。
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コジローだ。
因みに、コジローの好きなモノは‥‥1に猫缶、2にカリカリ、3、4がなくて、5に高いトコ、である。



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最近周りから「太った」と辛辣な言葉を投げかけられているマサムネ。
このままでは、当ブログの主役を降りる日も遠くないかもしれない‥‥
「いいのかマサムネ、それで!?」



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シシマルとコユキもどこからか姿を現した。


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そして、コジローもコンテナから降りてきた。


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今日は何故か、カポネ独り孤立したカッコウになっている。


本来カポネは、このエリアの野良ではない。でも最近は粗野な態度を自ら戒め、ココに馴染んでいるのだが‥‥
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マサムネがそっとカポネの側に居場所を移した。


だが他の野良は、カポネと対峙したまま動こうとしない。
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たとえ孤立しようが、老巧なカポネは一向に動じない。
「さすが野良のベテラン、推定年齢9歳以上は伊達じゃない」



その時、一匹の野良が夕陽を背負って船宿へやって来た。
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日ごろは滅多に姿を見ることのないサビ三毛だ。


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皆が集まっているのに、ただ独り船宿に近づかない野良がいた。


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それは、クロベエだ。
一度喧嘩に敗れたカポネと、何故か攻撃を仕掛けてくるミイロの存在が、クロベエを臆病にさせている。
私はそんなクロベエが不憫でならない。



船宿前の野良たちは、ただじっと待っている。
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私が船宿へ近づくと彼らはどこからともなく姿を現し、黙って屯する。


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だが彼らは、私の顔を見たいがために集まっている訳ではない。


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彼らが期待しているのは、私が持ってくる食べ物だ。


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明日の光明を信じられない野良にとって、生きるとは現在(いま)を凌ぐことなのだ。


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繰り返し言うが‥‥彼らだけでは明日は迎えられない。野良たちの命運を握っているのは我々人間だ。


この幼い新入り仔猫を生かすも殺すも、我々のちょっとした匙加減で決まる。
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そういう意味では、我々が生殺与奪の権利を持っていると、言える。


しかし、本来その権利を持っているのは『神』だけだ。
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我々は進化の過程でたまたまそのチカラを手にしていると思っているだけで、自己本位な実行を許されている訳ではない。


生きていく糧を得る以外で、殺すことも奪うことも許させてはいないのだ。
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腹を満たしていない新入り仔猫が、マサムネの食べ物を奪わないように‥‥


私は思う‥‥生殺与奪は、権利ではなく我々に与えられた義務ではないかと。
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我々人類が、他の生き物に対して負っている義務‥‥それは、彼らに必要なモノを与えて、不自由なく生きてもらうこと‥‥


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この義務を果たさない人類に、未来の繁栄など‥‥ありはしない。



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コメント

  1. Mimy | URL | -

    waiさん、こんばんは。

    本当にそうですよね。
    wabiさんのおっしゃる通りだと思います。

    人間は地球の生き物の中で一番強いし、
    特別な能力も与えられています。

    強い者が弱い立場の者を守るのは義務だと思いますよi-228
    wabiさん、私も賛同します!

    人間はまだまだ発展途上、教わる事が多いですねi-236
    とても勉強になりました。
    wabiさん、ありがとうi-260

  2. wabi | URL | -

    コメントありがとうございます

    Mimyさんへ

    人間は他の動物や自然に対してもっと謙虚になるべきです。
    生物の頂点に立ったと思っているのなら、それ相応の義務を果たす必要があります。

    進化の過程でたまたま手に入れた力は、自分達のためではなく、他の多くの生物のために使ってこそ意味があると思います。

    使い方を誤った力は、何も生まず、ただ破壊を繰り返すだけでしょう。

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