危難

2011年02月02日 02:52

この日の午後、私は、はなさん、おなかさん、mimiさん、sugarさんを船宿へ案内した。
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少々集まりが悪かったが、何匹かの野良が顔を見せてくれた。
しかし、この日の訪問者が逢いたがっていた野良は、最後まで姿を現さなかった。
この時は、特段心配していなかったのだが‥‥



訪問者を見送り、自宅へ帰ると私宛に1通のメールが届いていた。
それは地元に住む読者からだった。
そしてそのメールには、写真が添付されていた‥‥。





「な、何だ、これは!?」
私はその写真を見るなり、思わず声を上げた。




撮影者の許可を得て、その写真を紹介するが‥‥
ショッキングな画像なので、苦手な人はスルーして欲しい。



















カポネの頭はえぐられていた。







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脚にも切られたような傷が見える。撮影時間は10時55分とある。




撮影者によると、重傷を負っているにも拘らず、カポネは与えられたカリカリを貪るように食べたそうだ。
ただそのあと、後ろ脚を引きずりながら去っていたのが気掛かりだと付け加えられていた。




この時を最後に‥‥カポネの行方は杳として分からなくなった。




翌日、低い雲が垂れ込める海岸へ私は赴いた。
海岸110130-01.jpg


船宿エリア
船宿前に屯する野良たちは、いかにも無聊そうだ。
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シロベエは何故か建物と塀の隙間で丸くなっていた。
「シロベエ、そこは寒くないのか?」



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クロベエは相変わらず、仲間と離れて独り駐車場にいた。


カポネの姿を求めて、私は東へ向かうことにした。
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私の後をミイロと新入り仔猫が追ってきた。


カポネが最後に目撃された場所。
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そこは枯草に覆われた、海を臨む空地だった。


ミイロと新入り仔猫は、執拗に私の後を追ってくる。
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ふり返ると、私の後を追って来たであろうコジローの姿があった。
「コジロー、後を付けても何もないぞ~」



この場所でも、何度かカポネを目撃している。
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そして、この駐車場でも‥‥。


ミイロは私の後を何処までも追ってくる気だ。
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そして、そのミイロを後追いする新入り仔猫。


以前カポネが姿を消した路地も捜したが、気配すら感じられなかった。
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「カポネ、深手を負った体で、お前は何処へ行ったんだ!?」


マサムネが私を見つめていた
船宿110130-10.jpg
そして、弟のコジローも‥‥。


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この兄弟、何が目的で私の後を追ってきたのだろう?
私のことを心配して‥‥。「まさかな‥‥」



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船宿へ戻ると、野良たちを訪ねて仲良し夫妻が来ていた。


「コジロー、何か言いたそうだなぁ‥‥」
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シロベエはこちらが静かにしていると、こうしてすり寄ってくるが、不用意に近づくと怯えて身を隠してしまう。


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苦手なカポネがいなくなっても、歯を剥くミイロがいる限り、クロベエに心休まる日はやって来ない。


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マサムネが赤子のように抱かれた。


隻眼を閉じたマサムネは‥‥
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しばらくすると、気持ち良さそうに‥‥眠りに落ちた。


船宿付近にある、野良が潜り込みそうな場所も探ってみた。
船宿110130-16.jpg


傷付いた野良は、本能に従い身を隠しジッとしているはずだ。
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「カポネ、お前は何処で傷を癒しているんだ?」


船宿110130-08.jpg




頭を割られていようが、脚をもがれていようが‥‥
生きていてくれよ、カポネ!




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コメント

  1. 匿名係=ihibou | URL | ZQHR2uUw

    2件のうち1件はカポネだったなんて。しかも大変な傷ですね。滅多なことでこうはならない。でも、撮影できてよかった、これがなかったらわからないまま行方不明でしたね。ねこ神様のお導きですね。どうかwabi様もお気をつけて下さい。私は親子のことも気になっています。こんな寒い毎日、何も言えやしない、遠くて行けなくて、悔しいです。

  2. ミポリン | URL | -

    酷い!

    酷すぎます 夜の管理は とても難しいです 
    早く見つり 手当が出来るように お祈りします 
    酷すぎます 酷すぎます 今後このような事がおこらないように なにか対策がないのでしょうか?

    例えば 全然違う話ですが うちの近所で不燃物の不法投棄が 夜中沢山あって大変でした それで 町内で警備の方を雇って見回りをしてもらっていたら やまりました 

    寄付を募って そういう風にされてみるとか いかがでしょうか?私は 県外ですが その分は寄付させてもらいます
    つたない意見で申し訳ございません

    矢面に立ってる人たちが一番大変なんですよ 周りがとやかく言う事ではないですが すみませんでした

  3. manatsu | URL | -

    カポネ

    写真を見ると、なんだか剃刀のようなもので毛をそられた感じですね。
    心配です・・・・・。

  4. ニャン丸 | URL | EMOs4AkM

    信じられない

    何故こんな残酷な事が出来るんでしょう
    カポネは、人間を信じて近寄って来たはずなのに悲しいです

    海岸に居るネコちゃん達は、元々飼われて居た子が多いのかなそれを思うと辛いです
    なぜ最後まで一緒に入れないんでしょう最後まで面倒を見れないなら飼うべきじゃないです
    一緒に入れば子猫だろうが老猫だろうが愛しい者です最後まで飼えないなら飼って欲しくないです

    wabiさんハッチは野良の時ケガをして出て来ない時が有りました
    自分んで治そうとしていたみたいで9日目に出て来ました
    出て来た時に保護して病院に連れて行きました今は元気です

  5. きょう | URL | -

    こんにちは

    まさかカポネだったなんて。
    心配です。
    遠くて何もできませんが無事で見つかってくれることを祈っています。

  6. 匿名係=ihibou | URL | ZQHR2uUw

    追伸

    更新されるはずがないけれど、また来てしまいました。きっと猫たちが見ているところでカポネはやられたのですよ、みんな心配しているんですね。みんな不安で、wabiさんを頼っています。ただ、wabiさんひとりで夜警などなさらないで下さい。虐待は罪になりますから、警察はいかがでしょう。海岸猫について大きく動くべき時が来たのかもしれません。

  7. あと半分。 | URL | -

    動物虐待ですね。

    知ってる猫が虐待されるのはつらいです。
    カポネはどこに行ったんでしょう・・
    もし僕が茅ヶ崎の住人だったら
    木刀を持って見回りに行くのですが。

    この記事を見て
    「俺が見回りをする」という人が現れてくれるといいのですが。

  8. jasmine | URL | -

    言葉も有りません・・カポネが姿を現してくれることを祈ります。

    余りに遠く、歯がゆさばかりです。どうぞ、見つけてあげて下さい。

  9. いちこ | URL | -

    姿を見せない猫の事が書いてあったので
    とても気になっていたのですが・・・
    まさかカポネだとは!本当にショックです。
    こんな酷い事、許せません。

    傷を癒すために、どこかに身を潜めているならいいですが。
    無事でいてほしいです、カポネ・・

  10. 焼津のミケ | URL | -

    人為的でないことを願って

    初めての書き込み、失礼しますm(  )m
    カポネの疵はエンジン始動時のファンベルトによる疵ではないでしょうか?恐ろしいことですが、真冬の野良猫があったまった車のエンジンルームに入り込んで事故を起こすことがあるそうです。
    実際に怪我した猫を見たことは一度もないのですが カポネの頭と足の疵は刃物というより機械による損傷のような気もします。

    海猫伝説さん経由でこちらのブログも必ず見させていただいています。猫さんたちの無事を心よりお祈りします。

  11. 匿名係=ihibou | URL | mVtElozE

    エンジン始動、猫の怪我、で検索したら、どちらかというと猫で迷惑をしている人たちの記事がたくさん出てきました。すぐ読むのは止めましたが、読んでいると、どうしてもこの小さな命について、もっときちんと考えなければいけないことが再確認できました。

  12. ひまわり | URL | -

    昨日も今日も、心配で、頭の中から離れません。
    人間がやったのなら、許せないです。
    何処かで、そうっとしていてくれればいいのですが。
    じいっと、傷を癒しているのだと思うと、たまらないです。
    wabiさん、一人では探さないで下さい。
    近かったら、すぐにでも飛んで行きたいです。ごめんなさい。
    血液が流れていないようにも見えますが、はがれてしまっています。
    深い傷です。大きな傷です。
    どうしたんだろう。
    他の猫ちゃんが知っていないだろうか。
    何とも言えません。
    力になれなくて、ごめんなさい。
    祈るだけです。
    カポネ!!どうか無事で、いてください。

  13. siba | URL | -

    お外で暮らしているネコちゃんは
    怪我をしたときに
    スグに手当てをしてあげられないのが
    もどかしいですね…
    無事でいてくれると良いのですが

    キズがこれ以上悪くならないうちに
    姿を見せてほしいですね

  14. まつぼっくり | URL | -

    ひどい!
    カポネちゃんは、いったいどうしたんでしょう。
    どこかで傷を癒していてほしいです。
    お外のネコさんは、本当に過酷な状況で暮らしているんですね。
    やさしくしてくれる人間が命を支えているのだと思いました。

  15. wabi | URL | -

    コメントありがとうございます

    匿名係=ihibouさんへ

    お気遣いありがとうございます。

    カポネが虐待に遭ったのかはまだ判りませんが、
    10年前の矢猫事件以来、野良猫への虐待は今も続いています。
    海岸の多くのエサ場は、暗くなると誰の目も届かない無法地帯となります。
    虐待の具体的な証拠、目撃証言がなければ警察も動いてくれないでしょう。
    ただ個人の力には限界があり、周りの人と力を合わせる必要性を痛感しています。



    ミポリンさんへ

    なんとも歯痒いのですが、海岸猫を24時間護るのは不可能です。
    何と言っても海岸猫の棲む地域は広範囲で、警備するにも人手が必要です。
    かく言う私自身も、海岸猫と接する時間は限られています。



    manatsuさんへ

    どうやってこんな傷を負ったのか、私にも見当がつきません。
    カポネだからこの程度で済んだかも知れません。



    ニャン丸さんへ

    人為的であることは間違いないでしょうが、これが故意なのか過失なのかと問われれば、判らないと答えるしかありません。

    野生の猫は西表に棲息する猫くらいですから、他の野良は全て元飼い猫‥‥。
    捨てるくらいなら、飼わない、産ませないを心がけて欲しいものです。

    ハッチちゃんの可愛い様子はブログで拝見しています。



    きょうさんへ

    幸いカポネは頑丈な体を持っています。
    彼の快復力に期待しています。



    あと半分。さんへ

    虐待にしろ事故にしろ護り切れなかったことには違いなく、
    自分自身の力の限界を感じています。

    夜の見回りもその範囲が広く、現実的には難しいです。
    やはり、小さな命の大切さを解ってもらえるよう
    様々な方法で発信するしかないのかも知れません。



    jasmineさんへ

    カポネは自ら姿を見せてくれました。
    傷付いた野良は大抵の場合遠くには行かないものです。
    今のカポネは栄養を摂りジッとしていることが最善だと分かっているのでしょう。



    いちこさんへ

    カポネは船宿からさほど離れていない場所で、
    静かに傷が癒えるのを待っていると思われます。
    普通の猫より頑丈な体を持つカポネの快復力に期待しています。



    焼津のミケさんへ

    今の車はエンジンルームへ容易に入れないと聞いてはいますが、
    古い車の可能性もあり、何とも言えません。
    何にせよ、野良の暮らしは危険だらけです。
    その危険をどれだけ減らせるのか‥‥我々に突き付けられた課題です。



    ひまわりさんへ

    カポネを目撃した人にも怪我の原因は判らないそうでう。
    頭と前脚と後脚を同時に傷付けるのは容易ではないはず。
    カポネの過失で傷付いたものではない以上、人為的なことが原因でしょう。
    ただそれが故意なのか過失なのかは判りません。



    sibaさんへ

    野良の保護、治療がいかに大変か、ミリオンの件でよく分かりました。
    人馴れしている野良でもいざ捕獲しようとすると、必死で逃れます。
    そして一度失敗すると、しばらくは近づいてきません。
    本当に難しいです。



    まつぼっくりさんへ

    海岸猫に限らず外で暮らす猫の環境は苛酷です。
    人の目が届く時間は僅かですから咄嗟の時に間に合いません。
    大抵の場合は、人目のつかない所でひっそりと死を迎えます。
    ここ数年の間に行方知れずになった海岸猫も沢山いるのです。

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