機微

2011年02月05日 10:01

この日私は、少々無理をして朝の海岸へ足を運んだ。
カポネの奇禍を知らされて、既に4日が経っていた‥‥。

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だが私は未だカポネの姿を目にしていなかった。





船宿エリア
砂宿前に、久しぶりにアイが姿を見せていた。

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シシマルとマサムネも朝の食事の時間を今や遅しと待っている。


珍しく、ミイロが独り佇んでいた。周りを見回したが、新入り仔猫の姿はなかった。
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代わりにシロベエがミイロへ近づいた。


シロベエはいきなり地面に寝転がった。
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このパフォーマンスは誰に向けられたのだろう‥‥?もしミイロに対してなら、完全に失敗だ。
以前からその場の空気を読めない欠点が、シロベエにはあった。



この日も、シロベエとシシマルは対峙した。
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シロベエとシシマルの間に軋轢が生まれる出来事でもあったのだろうか?


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クロベエはミイロがいる船宿へは近づかず、遠くからそっと様子を窺っている。


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マサムネは失った左眼を丁寧に拭いはじめた。
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マサムネの左眼からは未だ血を含んだ目ヤニが滲み出す。それを毎日Sさんが拭いているのだが‥‥。


前日カポネが目撃された場所。
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もうじき朝の食事の時間だ。私はカポネが現れるのを期待し、この場所で待つことにした。


ミイロも、そんな私に付き合ってくれるようだ。
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だが、そこへやって来たのはシロベエだった。
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さっきのパフォーマンスは、やはりミイロに向けられていたのだ。
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「良かったなシロベエ、ミイロに通じて」


いかなる風の吹き回しか、普段滅多に姿を見せない茶トラまで近くにやって来た。
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何人(なんぴと)にも心を許さない茶トラ。この野良の出自を知る人は、いない。


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私は時間の許す限りカポネの出現を待ったが、願いは叶わなかった。


私が船宿を離れようとした時、近くから猫の争う鳴声が聞こえてきた。
駆けつけると、そこには見慣れぬ長毛の猫がいた。

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「誰だ、お前、いったい何処から来たんだ!?」
この直後、私が一歩を踏み出すと、身を翻して走り去ってしまった。
野良なのか、家猫なのか、はたまた新たな捨猫なのか‥‥?



新たな猫の登場も気になったが、今はカポネの事だけで私は手一杯だった。
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その日の午後、私は再び船宿を訪ねた。
この日もカポネの目撃情報を得ていたのだが‥‥。


船宿前には、ミイロが佇んでいた。
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このエリアの野良が好んで陣取るマンホールの蓋の上で、ミイロは物思いに深く沈んでいる。


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シシマルもまた、独り無聊に身を任せていた。


朝姿を見せなかった新入り仔猫が、やはり独り車の陰にいた。
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ミイロが側にいない寂しさを紛らす術を身につけたのだろうか?
「まだお前を迎えたいという申し出はないが、そのうち心優しい人が現れるからな」



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「マサムネ、カポネの居場所を知らないか?」


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コジローが見つめる先にシロベエがいた。


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「何をしているんだ、こんな所で‥‥?」


その時、私の足元にクロベエが現れた。
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そしてシロベエの側に寄ると、ぎこちなく挨拶を交わした。


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挨拶のあとしばし向き合っていた二匹だったが、何故か耳を畳んで警戒モードに入った。


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クロベエが後退りを始めた。


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いったいこの僅かな時間で何が起こったというのだ、この2匹の間に?


クロベエは慎重に踵を廻らした。
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シロベエはそんなクロベエを、ただ静かに見つめていた。


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猫の心の機微を、私は未だ理解出来ないでいる。


彼らのように言葉も交わさず意思の疎通をはかる術を身につけたいと、私は切望してやまない。
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そうなれば、シロベエの怪我の経緯(いきさつ)も知ることができるだろうに‥‥。


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そして、新入り仔猫の母や兄弟の居場所も突き止められる。


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ただその前に、傷を癒すカポネのねぐらを是が非でも尋ねたい。




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コメント

  1. ひまわり | URL | -

    一刻も早く、カポネが見つかりますように。

    猫ちゃん通信で教えてくれないだろうか?
    案内してくれないだろうか?

    きっと元気でいてくれる!
    そう信じています。
    何も出来なくて、ごめんなさい。
    wabiさん。無理しないで下さいね。

  2. syoko | URL | sH7FMugQ

    はじめまして、こんにちは。
    少し前からお邪魔しておりましたが、初めてコメントさせていただきます。
    カポネ君の容態がとても気になります。
    どうか無事な姿をみせてくれますよう祈っています。
    そして、保護されて病院で治療を受けられるよう願っております。

  3. ミポリン | URL | -

    私の経験では

    夜 頼れる所に帰ってきました 昨日の話です 私たちの地域猫のうちの一匹のお父さんが 

    ここでは 詳細は省きますが 昼間は警戒してこないのかもしれません 
    ですが 必ずかわいがってくれる人のところに助け求めにきます!!!!!!!!

  4. wabi | URL | -

    コメントありがとうございます

    ひまわりさんへ

    ご心配をお掛けしました。
    記事にも紹介したように、カポネ生きて姿を見せてくれました。

    読者からのメールで情報は得ていたのですが、
    やはり実際に会うまでは心配でした。

    大きな怪我でしたが、幸い深い傷ではないようで、
    その傷もほぼいえていました。

    カポネの快復力に期待しています。



    syokoさんへ

    今カポネは抗生剤を与えられているそうです。
    傷が順調に癒えたのは、その効果もあるようです。

    食欲も元に戻りつつあります。
    ご心配をお掛けしました。



    ミポリンさんへ

    仰るように、カポネも見知った人の前に姿を現しました。
    その際にも人を怖れる様子がなかったと聞き、安堵した次第です。

    怪我をして戻ってきたシロベエが人を怖れるようになったので、
    心の傷も心配していましたが、幸いカポネにそのような様子は見られません。

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