可愛い訪問者

2011年03月08日 22:52

強い海風が吹きつける湘南海岸に人影は疎らだ。
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海も荒れ、波が白い波頭を立てて砂浜に打ち寄せてくる。


船宿エリア
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クロベエとマサムネが如何にも無聊そうに佇んでいる。


最近何故かすげない態度を見せるマサムネ‥‥。
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私を見つめる眼も険しい。しかし私にはマサムネに疎まれるいわれは断じて、ない。


そこへ『浜の伊達男』コジローが姿を現した。
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「コジロー、また漁港へ行ってたのか?もう他のテリトリーを荒らすのは止すんだな」


シシマルがその大きな体をゆっくりと運んできた。
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そしてコジローに挨拶を強要する。


しつこい挨拶は辟易とばかりに、コジローがシシマルから離れていく。
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その場に独り残されるシシマル。


コジローよ、何もそこまで嫌がることはないだろう。
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シシマルだって気分悪いだろうに‥‥。


毛繕いに余念がないマサムネ。
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私はそんなマサムネに気になっていることを訊いてみた。


「マサムネ、顔の大きなアイツの姿が見えないんだが、何処にいるか知らないか?」
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しかしマサムネはにべない風情で私から視線を外した。


情報通のシズクなら知っている可能性もあったが、素直に応える野良ではない。
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そのシズクが見つめる先にいたのは新入り仔猫と見知らぬ女の子だった。
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尋ねると、釣宿の船長さんであるお父さんの仕事が終わるのを待っていると言う。


家でも三毛猫を飼っていて、猫が大好きだと言う女の子が野良の屯する船宿へ近づいてきた。
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だが子供は猫の気持ちを忖度することなく自分の感情のまま行動する。


猫もそんな子供を苦手とする。
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おそらく犬の次に不得手な相手と思っているだろう。


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マサムネとシシマルが顔を寄せ合って何やらヒソヒソ話をしている。
おおかた(オレ子供って苦手なんだよね)(実はボクも~~)とでも言っているのだろう。



しかしそんな野良の気持が子供に通じることはけっしてない。
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猫は追っても近づいてこない。あたかも〝逃げ水〟のごとく遠ざかるだけだ。


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その様子を見つめるコジローの眼は飽くまでもクールだ。


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女の子を怖がらないのは新入り仔猫と特攻隊長のミイロだけだ。


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コジローは距離を置いて傍観者に徹している。


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そこへ,、Iさんと仲良し夫妻が相前後して船宿を訪れた。


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Iさんがシロベエの体から取っているのは〝ひっつき虫〟のようだ。


シロベエは船宿の周りに生えているセンダングサの種を体中にくっつけていた。
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奥さんはマサムネをまるで赤子のように抱きかかえた。
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そして幼子を宥めるように優しく背中を叩く。
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マサムネもまんざらでもない様子で、うっとりと隻眼を細めた。


顔見知りの人を認めた野良たちが船宿前に徐々に集まってきた。
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ところが、そこへさっきの女の子がやって来ると、野良たちの動きが慌しくなった。


シシマルは近くに停めてある車の下へ身を隠す。
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よほど子供が苦手なのだろう。


アイも同じ駐車場へ避難してきた。奥にはシズクの姿も見える。
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シロベエは船宿とブロック塀の隙間へ潜りこんでいる。


意外だったのは、ミイロまで潅木の中へ身を隠していたことだ。
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マサムネは玄関先で息を殺している。
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仲良し夫妻は野良たちが四散したのを見ると、野良と触れ合うのを諦め船宿を後にした。
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この子はただ野良たちと純粋に遊びたいだけで、悪気があるわけではないのだ。


ココに、船宿前の騒動に端から参加していない野良がいる。
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「クロベエ、お前子供は好きか?」クロベエにとってはおそらく愚問だろう。


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Iさんに見守られて女の子が水場で何をしているのか、この時私は気にも留めなかった。


私の頭の中は、いつまで経っても姿を現さないカポネのことで占領されていた。
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カポネがよく目撃される場所を見回ってみたが、それらしい影さえ発見できなかった。


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船宿へ戻った私は、女の子が水場で何をしていたのかを知った。
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女の子は猫が大好きなのだ。
水と砂で描かれたその猫の顔が笑っているように私には見えた。



このままだと野良たちが寄りつかないので、食事を与える時だけ船宿から離れていてくれるよう言うと、女の子は素直に従った。
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私たちが食事を報せると野良たちは一斉に水場へ集合してきた。
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いつもは食べものに興味すら示さないミイロが脇目も振らず食べている。


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マサムネの食事はいつも通り飽くまでもマイペースだ。


私たちはそのあともしばらく船宿に留まっていたが、カポネが姿を現すことはついになかった。
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カポネに訪れた〝春〟がまだ終わっていないのだろうと、キュウさんも私も軽く考えていた。
この時はまだ‥‥。



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コメント

  1. syoko | URL | sH7FMugQ

    wabiさん、こんばんは。

    ここしばらく海岸猫さんたちの平穏な日々を、ほのぼのとした気持ちで拝見させていただいておりましたが、またカポネ君のことで何かあったのかと、心がざわついてしまい落ち着きません。
    前回のように、微笑ましい出来事であることを祈っています。

  2. 匿名係=ihibou | URL | ZQHR2uUw

    寒い日が続きますね。海岸の寒さはどんなだろう、と思っています。何があったのでしょう??我慢して待ちます。

  3. mimi | URL | tHX44QXM

    wabiさん

    なんだか、、またカボネですね!
    今回もほのぼの系だといいのですが。
    他の猫ちゃん達は安心して見てられますが、、カボネ、、wabiさんの最後の書き方が
    心配です。

  4. ひまわり | URL | -

    カポネに何か、あったのでしょうか?

    大丈夫の事ならいいのですが・・・。

  5. wabi | URL | -

    コメントありがとうございました

    syokoさんへ

    カポネのことは今のところお伝えしようがないのです。

    状況が分かり次第ブログで紹介する予定です。



    匿名係=ihibouさんへ

    カポネに何があったのか‥‥
    実は私にもまだ分からないのです。

    情報が入ったら記事にいたします。



    mimiさんへ

    最近のカポネは災難続きでしたからね。

    私もほのぼの系で終わってくれるよう祈っています。



    ひまわりさんへ

    最近すっかりお騒がせキャラになったカポネ。

    今回はどういう結末になるのか‥‥

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