家族の情景 その弐

2011年04月25日 21:30

何か興味をそそるモノでも見つけたのか‥‥、仔猫が草むらの中を熱心に探りはじめた。
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その様子をじっと窺っているシシマル。


仔猫がシシマルの視線に気づき、顔を上げた。
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仔猫はおもむろに辺りを見回すと‥‥、
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改めてシシマルの方へ向き直った。


と、いきなりシシマルがその巨体を翻し‥‥、
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草むらの奥へ姿を消した。
シシマルはその巨体に似合わずシャイな猫なのだ。



シシマルがいなくなると、仔猫はさっき“オトナ”たちがさんざ遊んだ捨て置かれたカーペットへ近づいた。
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こんな汚いモノに何故“オトナ”が夢中になるのか、仔猫は理解できないようだ。


そんな仔猫の許へツバサが歩み寄っていく。
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そしてツバサは仔猫の傍らに座りこんだ。


この汚いカーペットに“オトナ”たちが何故執着するのか‥‥
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ツバサはその謂れを新参者の仔猫に教えようとしているかもしれない。


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ところが仔猫はそんな話など興味がないとばかり、ツバサからついと離れていった。


仔猫はクロベエが寛いでいたカーペットに興味を持ったようだ。
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クロベエは仔猫の接近に驚き、慌てて体を起こした。


内気なクロベエは、仔猫にどう対応していいいのか分からず困惑しているようだ。
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そんなクロベエの態度にじれたのか、仔猫は「ニャア」と鳴いた。


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それでもクロベエは動けない‥‥、まるで鉛を呑みこんだように。


そして仔猫が再び小さな鳴声を上げると、クロベエはゆっくりと体を反転させた。
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次の瞬間、クロベエは仔猫の前から遁走した。


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気弱な性格を持つ黒猫クロベエ‥‥。それ故日頃から気苦労が絶えない。


独り残された仔猫に、またもやツバサが近づいてきた。
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ツバサは“兄貴”として仔猫を守っているつもりなのだろうか‥‥?


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新たな家族を得たからといって、この仔猫がたちまち幸せになれるほど野良の暮らしは安穏ではない。


野良でいる限り、この子は様々な苦難に遭うはずだ。
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だが、そのことをこの幼い猫はまだ知らない‥‥。


そこへ、Sさんがやってきた。Sさんはこのエリアの野良の世話をしているボランティアだ。
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Sさんの到着を知った野良たちが次々に船宿へ集まりはじめた。


今まで何処にいたのか‥‥、姿を現さなかった野良たちも湧きでてきた。
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夕刻には滅多に姿を見せない茶トラも、朝食には遅刻せず船宿へやってくるようだ。
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仔猫も新参者らしく、遠慮勝ちにSさんの動向を見つめている。


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仔猫も猫缶の匂いに釣られて水場へ入ってきた。
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しかし‥‥、食事の順番はすぐには回ってこない。


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“オトナ”たちは行儀よく自分の順番が来るのを待っている。


コユキは特等席であるSさんの足元に陣取って食事をしている。
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仔猫も無事朝食に有り付いたようだ。
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やがて、おとなしく順番を待っていた“オトナ”たちにも食事が配られた。


仔猫は朝から旺盛な食欲を見せている。
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その様子を見たSさんがすかさず猫缶を追加する。


マサムネはいつでも何処でも、頑固なまでに食事のペースを崩さない。
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それにしても‥‥、Sさんの前では皆一様に食事マナーがいいのは何故なんだ?


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食事を終えたミイロは足早に船宿から離れ、さっき寛いでいた草むらに腰を下ろした。


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口を拭うのを中断したミイロが、ふと振り返った先には‥‥、


“母”のあとを追ってきた仔猫がいた。
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すると仔猫は、ミイロに倣って口を拭いはじめた。


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この子は取り敢えず、腹を満たせる此処を自分の居場所に決めたようだ。


それに此処には仔猫を守ってくれる“逞しい母”もいる‥‥。
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仔猫はミイロが側にいることを確かめると‥‥、
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安心したようにあらぬ方を眺めはじめた。



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コメント

  1. きょう | URL | -

    こんにちは

    ミイロは優しいお母さんでツバサは世話好きなお兄ちゃん。
    新しい家族ができて子猫も少しだけホッとしたでしょうね。
    表情がちょっとだけ変わったように思います。
    ミイロも最近は貫禄が出てきましたね。
    wabiさんの写真を見るたび、ミイロって美人(美猫?)だなぁって思います。

  2. wabi | URL | -

    コメントありがとうございます

    きょうさんへ

    私も、ミイロは素敵なお母さんだなぁ、と感じています。
    若くて、美しく、そして逞しい母です。
    ツバサも“兄貴”として、何かと仔猫を気遣っています。
    そのせいか、きょうさんのおっしゃるように仔猫の表情は初見の時から比べるとずいぶん穏やかになりました。

    また、釣宿の船長さんたちにも可愛がられているようです。

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