コジローのスタンス

2011年05月14日 09:00

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船宿エリア
エリアに到着した私を真っ先に迎えてくれたのは、ミイロと仔猫だった。

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ちょうどそこへ、海岸のほうからコジローが帰ってきた。


仔猫が親愛の情を表してコジローに近づくが‥‥、
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コジローはすげなく体を躱してしまった。


それでも尚、コジローを慕って纏わり付く仔猫。
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しかし、コジローの態度は如何にもすげない‥‥。


コジローの冷淡さに落胆した気持ちを紛らすためか、仔猫はいきなり私にすり寄ってきた。
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そして、ついには私の膝の上に乗っかった。
飼猫だった頃は、おそらく人の膝の上が寛ぎの場所だったのだろう。

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ミイロがその様子をそっと見守っている。


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“浜の伊達男”コジロー、その姿勢は常にクールだ。
別の異名“船宿のクールガイ”と呼ばれる所以だ。(本来の意味とは違っているが‥‥)



雑多なモノが置いてある釣宿の脇で、仔猫が何やら漁っている。
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そこへミイロも近づいてきた。


その様子を見つめる“浜の伊達男”。
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この野良は、自分の興趣を表すことを潔しとしない。


仔猫を放って、ミイロが好奇心に任せて辺りを仔細に調べはじめた
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コジローは、相変わらず観察だけする傍観者の立場を崩さない。
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そしてカッコ悪いコトには係わらないし、“船宿のクールガイ”の矜持も崩すことは、ない。


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コジローの表情を見ていると、好奇心はあるのにそれを無理に抑えているように思えて仕方がない。


仔猫が先に興味をなくし、その場所から去っていく。
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すると、ミイロもすぐにあとを追った。


そこへ、常日頃からミイロに目の敵にされているクロベエが来合せた。
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クロベエはミイロの顔を見ると、そそくさとその場を去っていく。


何の謂れもないことで、ミイロから一方的に敵視されるクロベエは、そのおとなしい性格故に見ていて気の毒である。
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ミイロは、クロベエを厳しい面持ちで睨みつけたままだ。


足早に歩き去るクロベエの動向をミイロは執拗に窺っている。
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クロベエが立ち止まると、ミイロは姿勢を低くし身構えた。


争いを好まぬクロベエは、ゆっくりと茂みの中へ入っていった。
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その様子を安全なトコロからつぶさに観察しているコジロー。


枯れ枝に護られたその場所は、敵の攻撃を受け難い格好の場所だった。
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そのコジローが振り返った先には‥‥、


仔猫がぽつねんとうずくまっていた。
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伏目がちのその無垢な瞳は、いったい何を映しているのだろう?


船宿前には、小腹を空かしたシシマルとツバサが既に待機していた。
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シシマルの右耳の下に大きな傷痕が見える。


この傷は、おそらく仲間同士の喧嘩が原因だと思われる。
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これは3日前の写真だが、大きく腫れて痛々しそうだ。今はその腫れもひき、順調な回復を見せている。


船宿前に野良たちが徐々に集まってきた。
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その中にトラブルメーカーのシロベエの姿も見える。シシマルの顔に傷を負わせた容疑が一番濃厚なのがこの野良だ。


そのシロベエを、茂みの間から凝視するコジロー。
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その険しい眼に籠められているのは、果たして怒りなのか恐怖なのか‥‥、どちらにしても尋常な眼つきではない。


脳天気なシロベエは、そんなコジローの視線に気づくことなく、素知らぬ顔をしている。
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今も微かに残るコジローの鼻の傷‥‥、この傷もシロベエの仕業だろうと、もっぱらの噂だ。


私は持ってきた猫缶を一気に開けた。
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仔猫も匂いにつられて、船宿へやって来た。


珍しくミイロの食欲が旺盛だ。
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マサムネの食事は相も変わらず、周囲のペースなど一切気にしないで、あくまでもマイペースでゆっくりだ。


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コジローは猫缶の匂いがしても、さっきの場所から動こうとしない。


そこで私は、コジローへ出前のサービスを行った。
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するとそこへ、自分の分を平らげたツバサが忍び寄ってきた。


ツバサがさらにコジローへ近づいてきた。
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そして大胆にも、コジローのトレイを前足で引き寄せようとした。


コジローはおもむろに体を起こすと‥‥、
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そのまま身を翻した。


私はツバサからトレイを取り上げると、再びコジローの許へデリバリーした。
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ツバサは諦めることなく、執拗に食事を狙ってコジローとの距離を詰めていく。


ツバサの存在に気づいているのかいないのか、コジローは脇目もふらずに食べている。
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ツバサがヨダレを垂らさんばかりの表情で、コジローへにじり寄る。


ツバサの接近を知り、コジローがついと顔を上げた。
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そしてコジローは、再び食事をツバサに譲り、その場から逃げるように姿を消してしまった。


ツバサもしつこいが、私もそれに負けず劣らずしつこい性格を持っている。
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コジローの後を追い、ツバサから没収したトレイを眼の前に置いてやった。


ツバサは離れたところから、コジローの様子をじっと窺っている。
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このエリアの先輩たちが一様に優しいのをいいことに、最近のツバサは少々専横な振る舞いが目につくようになった。


コジローがやっとのことで食事を終えた。
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コジローが残したトレイにツバサはすぐさま飛びつき、トレイを舐めるようにして欠片を漁りはじめた。


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海岸近くの草むらの中で、コジローは夕陽を浴びながら独り佇んでいる。


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私の後を追ってきたツバサが、コジローへ近づいていった。すると、“船宿のクールガイ”は素っ気無い態度で、ツバサを撥ねつけた。


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コジローは正体が知れないモノ、危険な匂いのするモノ、面倒なモノに敢えて近づこうとはしない。


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そういう意味で、コジローは兄のマサムネと性格を異にする。


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マサムネはツバサとも童心にかえってよく遊ぶ。
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だから、マサムネは此処のエリアの野良たちにとって“良き父”であり“良き兄”でもあるのだ。
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私が想像するに、コジローの座右の銘は『君子危うきに近寄らず』の可能性が高い。
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ともあれ、野良には生き残るための様々な処世術があるということだ‥‥。


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