ゴッドファーザーズ

2014年09月03日 02:00

どうやら海岸猫の世話をするボランティアの人の多くは早朝に海岸を訪れているようだ。

早朝‥‥、それは私にとって1日のうちで最も調子の悪いときだ。
がために、リンとランの世話をするボランティアのエサ遣りさんと未だに会っていない。


このままでは当分会えないだろう、と思い始めていた頃だった。
リンエリアでエサ遣りさんと出会ったのは。



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リンエリア、夕刻。
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私が防砂林の中に入ると、キジトラがすぐに姿を現した。


そして何かを訴えるように、大きな鳴き声を断続的に発する。
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この海岸猫は実によく鳴く。ここが人家のない海岸だから許されるが、もし街中で暮らす野良猫だったら、仲間からは疎んじられるだろう。「ニンゲンに俺たちの存在を喧伝するような行動は止めてくれ」と言われて。


気配を感じて振り返ると、リンがゆっくりとした足取りで近づいてくる。
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ランと同じ母猫から同じときに生まれたリンは今年の春に4歳を迎えた。その4年間で野良猫としての処世術を身につけたリンは、滅多に鳴くことはない。


と、そのとき、白髪短髪の70歳を超えていると思われる男性がカリカリの袋を片手にエサ場に現れた。
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私にとっては初対面の男性である。目が合ったのをきっかけに、お互い軽く頭を下げ「こんにちは」と至極簡単な挨拶を交わした。


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リンはというと、既に馴染みの間柄らしく、男性の与えられたカリカリを躊躇うことなく食べはじめた。


一方キジトラは、植込みに身を隠しながら哀しげな声を発するという、なんとも矛盾した行動をとっている。
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キジトラにとって、この短髪の男性は警戒すべきニンゲンなのだろう。


と、そこへ、防砂ネットをくぐって新たな男性が近づいてきた。白髪の男性は振り返ると、その男性に「やあ」と親しげに声をかけた。
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私は正体が分からないその男性とやはり、最低限の礼儀でもって簡潔な挨拶を交わした。


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50歳前後と推測されるデニムを履いたその男性がエサ場に来ると、キジトラは植込みから走り出てきた。


デニムの男性がキジトラに話しかける。どうやらキジトラには顔馴染みのニンゲンのようだ。
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キジトラ自身はためらっている様子だ。警戒すべきニンゲンとそうでないニンゲンを前に、どうすればいいのか、と。


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で、キジトラのとった手段は短髪の男性の背後をまわって皿に近づくというものだった。


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カリカリの入った皿に顔を突っこんだキジトラだが、まだ緊張が解けてないことを立ち上げた尻尾が雄弁に語っている。


男性たちの話を聞いていると、二人はほぼ毎日このエリアの海岸猫にエサを与えているエサ遣りさんだということが分かった。
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ただ二人の間で給餌の分担を決めているわけではなく、各々が合間を見てエリアに足を運んでいるという。


今日はたまたま同じ時間にエサ場で遭遇しただけで、親密な交流がある間柄ではないことが二人の話しぶりからうかがえる。
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そして、短髪の男性はこの防砂林のテントに暮らすホームレスの身だということも分かった。


どうした訳か食事を終えたキジトラは私の側に寄ってきた。
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しかしキジトラは、それ以上私との距離を詰めることなく、ただ私の周りをぐるりと一回りした。


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そして再びカリカリの残った皿へ近づいていく。
「いったい今の振る舞いは何の意味があるんだ?」



‥‥なんて、間違っても猫の行動にロジックを求めてはイケない。無駄なこと、疲れるだけだ。
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彼らは本能の赴くまま、感情の赴くまま自由奔放に行動している。だから我々も理屈で考えないで、鈍麻した動物の本能をフル活動させて感じとるしかないのだ。


デニムの男性が右手をキジトラの頭を軽く撫でる。
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キジトラは大人しくじっとしている。こんなキジトラの姿を見るのは初めてだ。


そして今度は自ら頭を男性の手が押しつけていく。キジトラはデニムの男性に親愛の情を示しているのだ。
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「この人なら知っているかもしれない」そう思った私は、キジトラの出自をデニムの男性に尋ねてみた。


すると「ああ、この子はその母猫の子供だよ」と言下に答が返ってきた。
やはり、このキジトラはリンの子供だったのだ。

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デニムの男性の話によると、昨年の初夏にリンは4匹の子供を産んだ。リンが生まれ育ったテント小屋が火災に遭う数カ月前のことだ。


そして、私が推察したように先日会ったキジ白もそのときリンが産んだ子供で、このキジトラと兄弟だということも教えてくれた。
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さらに私が埋葬した白骨化した猫のことを訊いてみると、見知らぬ大きな体躯のオスの黒猫で、去年の11月頃に遺骸を発見したという。


そして、リンが一昨年の秋に産んだ黒猫がリンとほぼ同時に5匹の子供、つまりリンの孫にあたる仔猫を産んだので、今年の初めには仔猫だけで9匹いたという。
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それならば、リンとランの娘ユイ、そしてリンが一昨年の10月に産んだ子供のうち里親さんに引き取られた2匹を除いた黒猫と茶トラを合わせて13匹もの大所帯だったわけだ。


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私がデニムの男性と話をしている間にもキジトラはいつもと違う行動をとる。


この猫ハウス、使われている形跡はない。
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猫は好奇心の強い動物で、とくに箱や袋を見ると、入らないではいられない習性がある。


(あくまでも家猫の場合だが)他にも本棚の後ろや家具の下など、とにかく狭いところを好む。
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しかしキジトラにとって、この猫ハウスは居心地の良くない代物だったようだ。


思うに、外敵の多い野良猫にとって出入口が一つの発泡スチロールの箱は、逃げ場のない危険な空間だと、その本能で察知したのだろう。
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実際にサンマという海岸猫は、猫ハウスにいたところを犬に襲われている。(詳細は【厄難】を参照)


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私に多くの情報を与えてくれたデニムの男性は、自身の正体を明かさないまま防砂林から去っていった。


短髪の男性は余ったカリカリを一粒一粒丁寧に回収している。
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そこへリンが近づくと、「何だ、まだ食べるのか」と言いながら、せっかく回収したカリカリを皿に戻しはじめた。


気紛れな猫と付き合うには柔軟な精神と鷹揚な態度が必要不可欠だ。
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この男性はそのへんの対応を心得ているようだ。でないと野良猫のエサ遣りなど務まらない。


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そうして、短髪の男性は私と軽く挨拶を交わすと、来たときと同じようにカリカリの袋を片手に防砂林から出ていった。


リンとキジトラ親子の仲睦まじい様子を見ながら、私はある思いにとらわれていた。
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これまで一人のエサ遣りさんも見かけなかったのに、この日は同時に二人ものエサ遣りさんと会えたのは何故なのか、と。


私が海岸に滞在している時間帯はほぼ決まっているし、たいていは1カ所のエサ場で撮影を完結させる。
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だからこの日は二人のエサ遣りさんの給餌時間がたまたまズレて、そしてたまたま同じ時間に重なったと思わるるが、これを単純に偶然と片付けていいのだろうか?


まあ、世の中の出来事はややもすれば、このように偏った形で出現するものだ。それも良いことより悪いことのほうがその傾向が強い。少なくとも私の場合は。
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と、私がそんなどうでもいいようなことに拘っているときだった、リンが何かの気配を察知したのは。


リンが防砂ネットに駆け寄ると、ショートパンツの男性が近づいてきた。
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そしてネットの下から素早く何かを差し入れるが、死角になってよく見えない。


そこで角度を変えて改めて見てみると、その男性がカリカリをコンクリの上に盛っているのが分かった。
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これでここの子たちの『 父親 』を三人確認したわけだ。ここまで偶然が重なると、もはや「たまさか」とは言いがたい。


三人目の『 父親 』はカリカリを与え終えると、すぐさま自転車に跨がり去っていった。ネット越しに私の姿を視野にとらえているはずだが、なぜか一瞥もくれなかった。
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野良猫にエサを遣ることに後ろめたさを感じているのだろうか?それとも野良猫の写真を撮るニンゲンに嫌悪をいだいているのだろうか?


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いつもなら腹が満たされると植込みに身を隠すキジトラだが、この日はそのまま防砂林に留まっている。


リンもまた、エサ場近くに留まって、エリアを離れる素振りをまったく見せない。
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私に追跡されるのを拒んでいるのか、それともただの気紛れなのか、私には分かりかねた。


なぜかこの日はいつもと違う出来事ばかりが起こっている。
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ならば、あの日以来姿を消したキジ白が帰ってくるのでは、と淡い期待をしてしまう。


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しかし、いくら待ってもキジ白は姿を現さなかった。


キジ白も行方不明になったのなら、今年の初めに13匹もいたこのエリアの海岸猫で今現在確認できるのはリンとキジトラだけ、ということになる。
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では、キジ白以外の10匹はどうなったのか?
私が海岸を離れていた10ヵ月のあいだに何が起こったのか‥‥?



その辺のコトもデニムの男性に質問し、大まかな答を得られた。
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その答を簡潔にまとめると、こうだ。

「仔猫2匹は知り合いに引き取られ、そして2匹の仔猫はある日突然吐瀉物を口から出して死亡し、あとの猫たちはどこへ行ったのか分からない」


すると、13匹のうち残っているのが2匹、里子となった子が2匹、突然死した子が2匹となり、行方が分からない海岸猫はキジ白も含めると7匹もいることになる。

その内訳は、去年の夏に生まれた仔猫が4匹、成猫が3匹(ランの子供のユイ・リンの子供の黒猫・茶トラ)である。

しかし‥‥。
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里親募集の告知に書き記したように、行方不明の仔猫3匹は虐殺された無残な姿で水路に浮いているのを発見したと、後日ホームレスの人が話してくれた。
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そして嘔吐して死んだ2匹の子も、毒エサの犠牲になった可能性が高いとも‥‥。


とどのつまり去年の初夏に生まれた9匹の仔猫で、今現在生存を確認できるのは、里親に引き取られた2匹を除くと、このキジトラだけ、ということだ。
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このように仔猫が防砂林で無事に育つ確率はきわめて低い。


亡くなった子らの運が悪かったのか、それとも生き残っているキジトラの運が良かったのか‥‥、恐らくはどちらも正しく、どちらも間違っているのだろう。
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亡くなった子らは、伝染病や自然災害によって生命を落としたのではなく、確固たる殺意を持ったニンゲンによって生命を断たれた。がしかし野良猫として生まれたのは運命だ。


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一方キジトラは、自らの本能と体力で様々な危機を乗り越え生きのびてきた。がしかしその本能や体力を持って生まれたのは運命である。


死という概念がないと言われる猫だが、それまで元気に動き回っていた我が子が、いきなり動かないただの物体になることの異常性は認知できるはず。
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リンにとって「親子の情」がどれほどの重みを持っているのか分からないが、ある種の悲哀は感じているのではないだろうか。


このキジトラの左眼が白濁した原因も、デニムの男性に教わった。
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仔猫のころに兄弟とじゃれあっていたら、相手の爪が左眼に刺さり、直後は顔半分が腫れあがって悲惨な状態だったらしい。


幸い目が潰れることもなく、しばらくすると(完全ではないが)自然に治癒したという。
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やはりこのキジトラは、他の兄弟より頑強な体と類まれな生命力を持って生まれたようだ。


やがて‥‥、防砂林に夕闇が静かにゆっくりと降りてきた。
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聞こえてくるのは、潮騒と国道を走る車の走行音だけだ。


すると、キジトラは母親のリンの側に何気ない風を装って近づいてきた。
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大きな体躯をしているキジトラだが、この時点ではまだ1歳になっていない。ニンゲンの年齢に換算すると14~16歳の思春期にあたる。


ニンゲンであれば身体が大きく変化し、それにともなって親や他者との間に軋轢が生じ、結果反抗や反発といった行動をとるようになる、言うところの「第二反抗期」の年頃だ。
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果たして猫にも反抗期があるのだろうか。キジトラがリンとの間に、松の幹をはさんだ微妙な距離をとったのはその表れか‥‥?


さて以前からの懸案であった、この「キジトラ」という呼称にかわる愛称だが‥‥。
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『 タクロー(拓郎) 』という名に決定した。これは1970年代に活躍したミュージシャンの名である。


その歌手の大声でがなり立てるような歌い方と、鳴き声を上げるキジトラの姿が、私の頭のなかで合致したのだ。
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ということで、これからはこの子を「タクロー」と呼んでいただきたい。


喬木が林立する防砂林の中はすでに夕闇につつまれている。
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写真では明るく見えているが、肉眼ではリンとタクローの姿は背景と渾然一体になりつつある。


やがて、微動だにしないふたりは、元々ここにあった自然物のように闇へと溶けこんでいく。
こういうときだ‥‥。
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この子らの姿を目にするのはこれが最後かもしれないという不吉な思いに、私がとらわれるのは。


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“ 今日 ” という日もこうして暮れてゆく。

夕焼けが美しいのは、ひとえに “ 明日 ” という日がまたやって来ると信じられるからだ。

とすれば、野良猫たちが夕焼けを美しいと感じることはないだろう。

明日をも知れぬ身の現状が続くかぎりは‥‥。



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【告知】


もうひとつの里親募集

「大阪 Cat Story」の管理人Kiryuさんが、保護した2匹の仔猫の里親さんを募集しています。

CIMG8011 (3)
生後3か月ほどの雌。


CIMG8022 (2)
こちらも生後3か月ほどの雌。

詳細は『 大阪 Cat Story 』へ。

ご協力よろしくお願いします。


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【緊急告知】


非常識な里親募集

2014年5月の中旬に防砂林の中で遭遇した4匹の仔猫です。

今現在は “ 防砂林に住まう人 ” の庇護のもと元気に育っています。

(仔猫の情報:4月生まれ 詳しい情報が入り次第ブログで発表いたします)
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(被毛:サバ白)性別:オス

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(被毛:黒)

しかし保護できる程には人に馴れていないので、いつ譲渡できるかは確約できません。

本来なら保護して検査を受けさせて、それから里親さんを募集するのですが、それが出来ない事情があり、非常識だと誹りを受けるのを覚悟でこの告知を書いています。

私としては、様々な危険が潜んでいる防砂林から出来るだけ早くこの子たちを救い出したい一心なのです。

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(被毛:キジトラ)

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(被毛:黒シロ)

加えて、里親さんが決定した際、保護から譲渡まで一時的に預かっていただける方も募集いたします。

以上の条件を承知のうえで里親を希望される方は左カラムのメールフォームに件名『 里親希望 』と記してメール送信してください。

一時預かりが出来る方は件名『 一時預かり可能 』、この件についてもっとお知りになりた方、興味のある方は件名『 子猫について 』としてメールしてください。

また、ブログやTwitter等で拡散していただければ幸甚です。

宜しくお願いいたします。


メールフォームが使い難い場合は下記のメールアドレスに直接連絡してください。
※連絡先アドレス:nekoniikasarete★gmail.com

                   送信の際は★を@に変えてください。

鍵コメでの問い合わせも可能です。(その場合はURLかメアドを明記してください)

管理人:wabi



《2014年7月8日付 最新情報》

今年の初め、近くのエリアに棲んでいた仔猫2匹が吐瀉物を吐いて突然死したそうです。
また同じエリアの仔猫3匹の傷だらけの遺骸が、水路に遺棄されているのを発見しました。


そしてごく最近、この4匹の仔猫が棲むエリアのエサ場近くに毒物が混入されたカリカリが置かれていました。
今回は世話をする人が気付いて取り除いたので大事には至りませんでした。


ここにも鬼畜がいるのです。それも卑劣で狡猾な鬼畜が‥‥。

仔猫たちは、こんな極めて剣呑な状況に置かれているのです。

対策として、世話をしてくれている人達と協力して見回りを強化するつもりです。
そして、犯行現場を目撃したらカメラで証拠写真を撮影して警察に通報します。



《2014年7月15日付 最新情報》

7月9日、また仔猫が毒エサの犠牲になりました。

写真の子たちではなく、生後1ヵ月くらいの仔猫で、状況から新たに遺棄された可能性が高いと思われます。

発見した “ 防砂林に住まう人 ” が埋葬してくれました。

その人が言うには毒物を全て取り除けなかったのかもしれないとのことですが、新たに置かれた可能性も否定できません。


《2014年7月23日付 最新情報》

私自身6月初めより調子を落とし、それまでのように頻繁に海岸へ行けない状態になり、現在に至っています。

そして体が動くときは、4匹の仔猫たちの様子を見に行っているのですが、なかなか全員の姿を確認することが出来ません。

がために、仔猫たちの世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” に話を訊いて、仔猫らの近況を知ることも多いのです。

最新情報として、7月21日の朝に4匹の仔猫たちの元気な姿を確認出来たことをご報告いたします。


《2014年8月4日付 最新情報》

その後、2度仔猫たちが棲むエリアに様子を見に行きましたが、全員の姿を確認することが出来ませんでした。

ただ、世話をする “ 防砂林に住まう人 ” から4匹とも元気でいることを聞いていました。

そして7月31日の夕刻、私自身の眼で4匹の仔猫が防砂林の中で元気で遊んでいる姿を見ることが出来ました。

さらに “ 防砂林に住まう人 ” の言うには、4匹とも女の子である可能性が高いとのことです。


《2014年8月24日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒シロの子を預かり、医療ケア・里親募集・譲渡まで対応することが可能です、という申し入れがありました。

この方は過去にも野良猫を保護し里親さんを募って譲渡した経験があり、私としては異存はなく、この方へお任せする方向で動き始めます。

世話をしてくれている “ 防砂林に住まう人 ” にもその旨を伝えて了解を得ました。

残る案件は『捕獲』なのですが、 “ 防砂林に住まう人 ” の話だと、日毎に馴れてきているが、まだ捕獲できる状態ではない、とのことでした。

なので、焦らず徐々に距離をつめていき、かつ周到な準備をして一回で成功させたいと思っています。

私としては残りの3匹の子たちにも朗報がもたらされることを祈るばかりです。


《2014年10月12日付 最新情報》

拡散記事を見た県内在住の方から、黒猫の子の里親になりたいとの申し入れがありました。

里親募集の記事を見た、以前からの知り合いの女性から「自分は既に8匹の野良猫を保護しているからこれ以上は増やせないが、知り合いに尋ねたところ黒猫の子を引き取りたいと言っています」という電話連絡をいただきました。

ただ捕獲の手段に苦慮しています。

捕獲器の使用も考えているのですが、失敗すると用心してさらに捕獲しづらくなるのと、ほかの子が学習して捕獲器を忌避するようになりはしないかと懸念しているからです。

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宜しければ利用してください。


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コメント

  1. Miyu | URL | -

    はじめまして

    毎回、感動しながらみています。
    まとめ方が、すこいです。
    最後までワクワクしながら・・・
    映画監督さんみたいです。また遊びにきます。

  2. おこちゃん | URL | -

    タクローちゃんですね。
    その時代の私としては、覚えやすいです。(笑)

    子猫の 白黒ちゃんもお話しが 進んで来て良かったです。

  3. ケン | URL | -

    wabiさん。
    体調が悪いですか?
    なかなかブログが更新されませんので、心配です。

    wabiさんのブログは、まるで小説を読んでるようで、すごくおもしろいです。
    猫を観察する眼が繊細で、毎回関心させられます。
    wabiさんは、ブログを書く才能があると思います。
    毎回、早く更新しないかと思い、毎日ここに来ています。

    でも、体調が悪いとしたら、そんなに早くブログを書けないですよね。
    健康が第一ですから、今のペースでブログを更新してもらえたらと思います。
    これからも健康に気をつけてくださいね^^

  4. そばかすクルル | URL | -

    今晩は。
    こんなに雄大な自然に囲まれているというのに・・・・
    たった13匹の猫ちゃん達でさえ生きる事が難しいなんて、おかしな世の中ですよね。
    でも、今日は3人のネコパパさん達を拝見してホッとしました。
    綺麗なお水入れやたっぷりのご飯・・・・有り難いですね。

    タクローくん、とってもお似合いの名前だと思います(^^)v
    まだ子供だったんですね。
    どうか長生きしてくれますように。
    wabiさんも、ご自愛くださいね。

  5. Kiryu | URL | T2RJUesU

    wabiさん、こんばんは。
    ご協力、感謝いたします。
    子猫たちに早く優しい家族を見つけてあげられるよう頑張ります。

  6. orenge | URL | iAn.OV3g

    ご無沙汰しております。

    あちら(お気に召すまま)は放置状態です。^^;

    いつも読ませていただいて胸が熱くなります。
    たまにホロリと。

    申し訳ありませんが、ネコちゃんのお写真をお借りました。
    前もって許可をいただいたら良かったのですが、『餌やり』という2ちゃんねるの
    記事をアップしました。
    その記事がネコの事だったので拡散記事と一緒に掲載させていただきました。
    事後報告で申し訳ありません。
    よろしくお願いいたします。

  7. Sabimama | URL | cbwYL0zY

    男性で猫への優しい行動をする方々は多いです。
    この様な方々がお外の子を支えている。
    真逆の人間も居る。
    人間は、怖い生き物だ。
    キジトラは強く生き抜いた、人間にされた仕打ち、仲間の無残な死を見たくない、
    その思いが瞳を片方閉じたのか。
    きっと、辛い場面をたくさん見たのだろう。
    もう見たくない・・・
    人間が守れるのなら、もう見せたく無い。

  8. まさっぴいの夫 | URL | -

    こんばんは!

    今回も非常に興味深く拝読させていただきました。

    都会の野良猫の5歳までの生存率は50%以下だという
    データを見たことがあります。
    死因の大半は交通事故らしいです。ただでさえ、危険
    に満ちた社会で生きている野良猫たちを故意をもって
    殺害するとは・・・・。

    暗澹たる気持ちになります。

    一方で、お世話をして生存を担保してあげる人たちが
    おられることは救われる思いがします。

  9. あいママ | URL | co9xvPLk

    はじめまして。

    いつも胸が熱くなりながら、涙が出そうになりながら読ませていただいてます。

    実は今一緒に住んでいる猫も海岸出身でした。
    2011年の5、6月頃に何匹かの兄弟と一緒に保護され、動物病院内の里親コーナーで出会いました。

    海岸に住んでいた時は、皆さんにお世話になっていたのかもしれません。
    感謝しております。

    私もたまに海岸猫達に会いに行きたいと思っています。

    またお邪魔します。
    次の記事楽しみに待っています。




  10. | URL | -

    知恵袋で関係ない回答やめてもらえますか

  11. wabi | URL | -

    ホスト名、host-34.pool-c05.icn-tv.ne.jpさんへ

    原則的にコメント返しは次の更新のあとにするのだが、
    こんな的外れで無礼なコメントにはすぐレスしないと気持ちが悪い。
        *  *  *
    さて、ホスト名host-34.pool-c05.icn-tv.ne.jpさん、私は『知恵袋』なるものを知らないし、
    それ故そこへ回答などしていない。
    どうして私が書き込みをしたと勘違いしたのか分からないが、推測するにたまたま同じHNだったのか、
    私のHNを騙った人物の仕業だと思われる。
    第一、自分のブログの更新もままならない今の私には、他のサイトへ書き込みをする時間も精神的余裕もない。

    何の根拠もなく他のブログに見当違いなコメントを寄せるあなたの行為のほうが、よほど迷惑だということを知るべきだ。
    ま、私に忠告できるのは、実生活において初めての家を訪れる際は番地と部屋番号をちゃんと調べることと、
    横断歩道を渡る時は左右をよく見なさい、ってことくらいかな。
    「お大事に」

  12. めんまねえちゃん | URL | -

    亡くなった猫が多いですね. . .
    しかも人為的に。
    それが悲しいです。

    痩せてないこの猫たちは、
    複数の人たちに支えられているのですね。
    ご飯の途中でぐるっとこちらに来たのは、
    美味しいよ、という挨拶なのかなと感じました。
    前に外で暮らす猫にご飯を上げた時に、
    食事の途中で美味しいよ、おいしいよ、と言いにくる猫がいたので. . .
    こちらが勝手にそう思っただけなのかもしれませんが。

  13. wabi | URL | -

    Miyuさんへ

    こちらこそ、はじめまして。

    過分なお褒めの言葉をいただき恐縮しています。
    更新が滞りがちなブログですが、気軽に遊びに来てください。

  14. wabi | URL | -

    おこちゃんさんへ

    '70代'80代が懐かしいですね。
    私の音楽への興味はその頃のままです。(笑)

    仔猫の一時預かりの申し出は本当にありがたいです。
    ただ、未だ捕獲に至らず、その方法について苦慮しています。

  15. wabi | URL | -

    ケンさんへ

    更新が滞りがちで申し訳ありません。

    体調を飛行に例えると、失速するほどではないのですが、
    ずっと低空飛行がつづいている感じです。
    上昇しようとしても、おんぼろエンジンの馬力が上がりません。

    現実的には集中力が湧かず、湧いたとしても持続しない状態です。
    私としては、せめて週一のペースで更新したいと思っていですが、
    なかなか体がいうことを聞いてくれません。

    お気遣いありがとうございます。

  16. wabi | URL | -

    そばかすクルルさんへ

    2、3年前に比べると、海岸猫の数は半減しました。
    事故に遭った子、病死した子、行方不明になった子、
    そして、何者かに殺された子、と最期は様々です。

    ここにも彼らを疎ましく思っているニンゲンがいますが、
    護ってくれる人たちもいるのです。

    野良猫の寿命は飼い猫に比べるとずっと短いですから、
    せめて全うしてもらいたいと願っています。

    私へのお気遣いありがとうございます。

  17. wabi | URL | -

    Kiryuさんへ

    Kiryuさんも書いていますが、未来ちゃんと永遠ちゃんは姉妹みたいですね。
    被毛の柄といい顔といい、よく似ています。

    似ているふたりですから、やはり同じくらいの幸せが訪れてほしい、
    と願ってやみません。

  18. wabi | URL | -

    orengeさんへ

    仔猫の里親募集記事をトップに掲載していただいて感謝しています。

    orengeさんもブログで述べていますが、猫の虐殺事件が多発していますね。
    それも北海道から沖縄まで場所を選ばず起こっています。
    どうして小さく無力な生命を残酷な手段で奪えるのか、到底理解できません。
    心が病んでいるとしても、許せる行為ではなく、犯人には相応の罰を与えるべきです。
    そうでないと殺された子たちが浮かばれません。

  19. wabi | URL | -

    Sabimamaさんへ

    リンエリアに『父親』が三人もいるとは思っていませんでした。
    その中の一人はホームレスの人でした。
    最新記事に書いたように、ちょっと危ないホームレスもいますが、
    自分の境遇に重ね合わせるのか、たいていは野良猫の保護者となっています。
    少ない収入から猫のエサ代を捻出するのも大変だと想像されます。

    そんな人達がいると思えば、鬱憤晴らしに猫を虐殺するニンゲンもいる。
    猫から見れば、そんなニンゲンって生き物が理解できないでしょうね。
    かく言う私も理解できませんが‥‥。

  20. wabi | URL | -

    まさっぴいの夫さんへ

    小動物を虐待・虐殺する事件はいつまで経っても無くなりませんね。
    刑罰を重くしてもあまり効果はなく、やはり社会全体の意識改革が必要なようです。

    障害者へ嫌がらせする心無い輩もいます。
    世の中は不公平なもの、だからこそ弱者へのいたわりや援助が不可欠。
    私もこのような事件を知るたびに暗澹たる気持ちになります。

    今、日本人の民意が問われているような気がしています。

  21. wabi | URL | -

    あいママさんへ

    こちらこそ、はじめまして。

    そうですか、海岸猫を家族に迎えられたのですか。
    海岸猫に関わっていると辛いことが多いですから、とても嬉しく思います。
    私がお礼を言うのは僭越ですが、「ありがとうございます」

    うちにいる茶シロの子も6年前に私が直接海岸で保護して家族にしました。
    既に成猫でしたが、人懐こく明らかに遺棄された子でしたので、
    すぐに馴れてくれました。

    いつか海岸で遭遇するかもしれませんね。
    その日を楽しみにしています。

  22. wabi | URL | -

    めんまねえちゃんさんへ

    海岸では以前から猫への虐待行為が横行している、と聞きました。
    ボウガンの矢で猫を射抜く、という残酷な事件まで起こっています。

    海岸で暮らす猫たちは概ね太っています。
    猫は我々と違って、決まった時間に食事を摂るという習慣がありませんから、
    複数のエサ遣りさんがいると、その度に食べるからだと思われます。
    特に冬が近くなると脂肪を蓄えるために、意図的に太るようです。

    「美味しい」と言いに来る猫ちゃん、可愛いですね。

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